Evolution |
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Machine Maiden
1999
DOLL育成SLG/ゲームB/精液A−(顔3:口1)
キーワード:これがヒットしなかったら、どうなっていたことか・・・・三流大学を出たに過ぎない主人公。なぜか大企業に採用が決定。その研修として彼が与えられた仕事はアルシアと呼ばれるロボット、通称「DOLL」の人工知能(AI)の教育であった。果たして、1ヶ月の間にアルシアを素晴らしいDOLLに育て上げることができるか・・・?
え〜、一人掘り下げ型調教ゲーです。日中は普通の教育、夜は大人の勉強。ストーリーはほとんど無いに等しくて、ひたすらDOLLとやりまくる。ゲームとしては?という感じ。登場人物達も対して面白いことやってくれるわけでもなし、特に何というモンでもない。しかーし!このゲームをやった人間はこれを「つまんない」とは言わない!いや、言えない。その秘密は「DOLL」のアルシア。こいつがめちゃかわいいのだ。清にして純。無にして垢。夜になったら常に初夜のような初々しさを持ちながらも、「ご主人様の濃いの飲ませて〜」とか貞淑さの対極にある言葉も言ってくれる。まさに男の向けのオナゴであります。ボイスも舌足らずで心のひだをハードアタック。こういう単調なヤリゲーが嫌いな人間でも「このゲームつまんないよね、・・・でもアルシアは良かった」と思わず言ってしまうぞ!
Hシーンに関しては、はっきりと汁を描いてくるし、しかも顔射か中出しかを選択できる。これは「おお!」と思ったが、どの体位でもシチュエーションでも同じフィニッシュCGを使うので拍子抜け。しかし、汁の量は多い。サブキャラ2人を含めて膣外射精CGは4枚だがいずれも秀逸な汁CGなので満足度は低くなかった。とはいえ、フィニッシュの種類はもっと種類増やしてもバチは当たらんと思うぞ。1日目からいっぱいのシチュエーションが用意されていて、その後増えるわけでもないから日数を進めていくごとにあまり推進力が出てこないし。そう思うと、「ぺろぺろCANDY」とかがどれだけ優れたゲームだったかわかるね。
お手軽で、Hで、ちょい汁。これは楽しめるゲームだと思う。特に声とCGはかなりイケテる。汁に関するブランドの姿勢がいまいちはっきりしないので、この順位に。
・・・しかし、ロボットと真剣に愛を語り合ったり、二人暮らしして夫婦の様に暮らしてる主人公を見て、バカじゃなかろか、と思うオレはやっぱり向いてないんでしょうか?ああ、オールドタイプ。将来、自分の息子が「ねえダッド(こう呼ばせるかどうかはわからないが)、実は結婚したい女(ひと)がいるんだ。」つーて、HMX−12型マルチを連れてきたら、オレは何と言うのだろう・・・。
メイド狩り
1999
密室追いかけっこゲーム/ゲームB/精液B+(顔6:口1)
キーワード:にくきゅうの原液メイドゲームマニアの男が懸賞に当選。その賞品として「メイド付きの洋館で100時間」を手に入れる。その限られた時間内でメイド達を狩れ!
「となりのお姉さん」のレビューを上げた直後、にくきゅうが既に分裂していることを知った。「めいKing」「隣姉」ほか、ほとんどのにくきゅう作品のデザイン・シナリオを手がけた林保成氏の興したブランドが、このエヴォリューション。そう知ったとたん、ここの処女作「Machine Maiden」がめちゃくちゃにくきゅうスメルがしてくる訳だが、この「メイド狩り」はブランド2作目。本家にくきゅうの「姉妹いじり」の1週間後に発売され、「Kanon」「鈴うた」の明暗くっきりWARS、「プレプレ」「ADAM」のブーイングキャッチ合戦の蔭で、極めて地味に縁故マッチアップが行われていた。さて、ゲームの方だけれども。お馴染みの「発想はいいが、全然やる気の出ないゲームシステム」がやはりここでも。やっぱりにくきゅうやのぉ〜。2階建ての屋敷内で女の娘達と追いかけっこして、つかまえたら凌辱という「アレながおじさん」と同じルール。但し、女の子はおとなしく襲われるわけではなく、捕まえても反撃されたり、トラップをしかけてきたりでなかなか一筋縄でいかない。プレーヤーの体力は限りがあって、マメに自室に帰って体力を回復させないと、女の子側の攻撃にあってあっという間にゲームオーバーになってしまう。ここら辺をバランスとってうまく攻略することが、プレーヤーの腕の見せ所になるはずだったんだろうねぇ、きっと。
まあ、スリリングといえばスリリングなんやけど。何か、「よ〜し、やったるで!攻略したるで!」という気持ちになぜかならない。回復ポイントが一カ所しかない割に結構行動範囲が広いんで、体力が足りなくなって動き回る女の子たちを追いかけるのが結構シンドイ。その上、他の女にはめちゃくちゃジャマされるから、お目当てのイベントを発生させるのが異様に面倒くさい。なんつ〜か、満員の回転寿司を思い浮かべていただきたい。ネタは山ほど用意してあるんだけれども、思い通りのネタをゲットするのは大変。はるか遠方に見えるイカ。あれ取りたいのだが、自分の手元に来る前に誰かに取られて自分のところにはなかなかやってこない。で、ライバルがいなくなってチャンス!と思ったらコンベアにはわけわからんケーキしか残ってないという・・・。
前作同様にCG回収が大変ですわ。ゲームそのものがめちゃくちゃ簡単なだけに、ゲームを繰り返すと飽きてきてささいな妨害でもすぐ嫌気がさしてしまう。女の子の移動場所全チャートでもあったらいけるけど、そこまで行ったらもう既にゲームじゃなくなっちゃうし。しかも、セーブが決まったところでしかできない上にシーン回想が無いので、好きなHシーンをもう一度見たいという時に非常にうっとうしいことになる。これは最悪やった。どこでもセーブができたらそれだけでこのゲームのかったるさは半減したと思うんだけど。
で、その肝心のネタ、凌辱シーンも100円〜150円の皿が多いですな。捕獲した場所によってHのバリエーションが変わるんやけど、結構どれもありきたりというかね。「や、やめて〜」「ウララウラウラウラ〜」「キャア〜ウウウウウ・・・」みたいなのばっかりでんな。CGも1枚ずつやし。ボクが凌辱キライだからかな?むしろ反撃をしかける時の方が、女の子達がイキイキとしていて魅力的やったなぁ。
但し、汁は良かった。CGは村上水軍という人。なかなかキレイでおますな。膣内に出すときにも汁を2弾フィニッシュで描いてあって、顔にかけるときは汁も大量に出ますわ。前作よりはっきり汁傾向を打ち出してきてるのは好感度。メイドさんが寝ているところに忍び込んで、その寝顔に顔射という、清水大敬のAVライクなシーンは特にナイス。声優さんはアルシア抜きの「Machine〜」って感じ。ようするにまあまあってことね。凌辱が基本やからセリフ的にもあんまりやし。これは残念。
前作と比べてどうか、と言われるとやはりアルシア万歳としか言えないのだけれども、お手軽にHが見られて、そこそこオモロイという点では一定の評価は出来る。なにより「エロゲ」って感じを醸してるし。極限の自転車操業のなかで作られた1作目に比べたら大分余裕ができたにも関わらず、ほとんど同じレベルの作品を作る辺り、このブランドの目指す路線が透けてるような気もする。これは別にケナシ言葉じゃない。こんな感じで手軽なヌキゲー路線を突き詰めていって欲しいな、と思っとるんです。同じかったるいゲームでも、にくきゅうよっかは1プレイにつき数時間は短くてすむからリーズナブルや。後はゲームバランスだけね。
汁ブランドやし、今後とも応援したいところ。ってゆ〜か、たまらんニュースが既に入っとるわけだ。まだ本決まりじゃないらしいから名前言わんけど、エヴォリューションの新作の原画にあの伝説の超汁汁マンがやってくる!ヤア!ヤア!ヤア!これ、いつ発売?これが頓挫したらワシの新世紀はいつまでも始まらんぞ!何とか無事に作り上げてくれ〜!
Machine Maiden外伝 シンシア
1999
メイド育成ADV/ゲームB−/精液C(顔1:口1)
キーワード:予告編だけのために金は出せないよねぇ主人公松岡涼は、少女型アンドロイド『DOLL』の教育係としてスカウトされ、 試作型DOLL「シンシア」を一人前のDOLLへと育てあげる任務を負う。前作「マシンメイデン」のライバルペアを主役に据えた続編。
いや〜、「おまけ」コーナーの次回作予告、良かった!アルシアの紹介;『エヴォリューションの次回作のタイトルは「少女サーカス」!何とサーカスを舞台としたゲームだそうです。今回キャラクタ−デザインと原画を担当するのは汁を描かせたら右に出るモノはいないっ、あのあらきひろあきさんです!もちろん、「少女サーカス」も、汁、汁、汁の爆汁ゲームになる予定です!、ファンの方ならずとも期待の一作になること間違いなしっって感じですね!』いや〜、ファンの人以外でこのアオリに惹かれる奴はいないと思うけど。しかし、ついに来たよ!「汁」を前面に押し出したゲームがっ。しかも「爆汁」ですよ、あなた!「あ、肝心の内容ですが、」ってストーリーとか後回しにするぐらいですから、これは期待期待大期待。もう、この予告編だけでも満足しました、ボクは。
え?肝心の本編はどうだったって?
え〜、まあ、つまらなかったですわな。 なんちゅうか、全ての面で前作より落ちてます。唯一力が入っていると思われるのはシナリオですけど、これまたヴィジュアルノベルになってるし。もう今さらヴィジュアルノベル形式はやらん方がええよ〜。CG見えないし。CGを隠してまで読みたいエヴォリューションのシナリオでもないでしょうに(失礼)。それにタチが悪いことにテキストが画面一杯に広がるんで、読みにくいことこの上ない。ホンマに端から端まで文字だらけになるんですよ。新聞やん、もう。
原画も前回のカーネリアンが良すぎたから、同じ作品の続編の今回はどうしても比較されてしまうのはしょうがない。にしてもあれだけ似せて描かれると、むしろ差が際立ってしまってますよ。SLGがADVになったし、背景も使い回しやし、全体的に手抜き感めちゃくちゃ感じる作品。出がらしですわ。ま。最初から覚悟はしてましたけど・・・。
というわけで、このゲームはもうボクのなかでは抹殺しましたっ。忘れた忘れた!さ〜って次が楽しみだな〜っと!
少女サーカス
2000
爆汁「SLG」/ゲームB−/精液A(顔9:口1:膣内7:アナル内1)
キーワード:なんか、磯貝みないなブランドでしたな、エヴォも。たった一人一緒に暮らしてきた母親が死んだ主人公の元に、長く失踪していた父親から「一緒に暮らさないか?」という頼りが来る。急病で倒れた父に代わり、臨時の団長になった彼はサーカス団を一流に育て上げることができるのか・・・?
ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜ウンダ〜
その日、発売日10時からアキバに突撃した後の帰り道のオレの頭では、ボンジョビが「LIVIN' ON A PRAYER」を熱唱していた。 いや〜、待ってましたね。待ってましたよっ。
「となりのお姉さん」のプロデューサー林保成氏と「凌辱〜好きですか〜」の原画、あらきひろあき氏がタッグを組んでやるという話に心ときめかない汁者がいるか?いや、いやしない、と思う。やるしかないですよ。早速、家に帰って起動ォ!
うわっ!退屈!
とにかくウザい。これADVやなくてSLGやん。ダマされた〜。いや、見通し甘かったな。よく考えたら、エヴォリューションが一筋縄でいくようなゲームシステムで出すはずなかったのね。4人のサーカスのメンバーを鍛えてサーカス団のレベルを上げ、その収益を高めて発展させるという方式。これ自体はいいとして、イベントが全然起きない。ただひたすらに、ひたすらに練習メニューを決めて、メシを作って、夜の見回り。何が悲しゅうて、本気でサーカスの団長にならないかんのや。オレはなあ、女の子達と甘酸っぱい想い出作りをしにきたんであって、メシ炊きに来たんちゃうわい。モチベーションが全く起きない。プレイしながら眠気に負けて轟沈することもしばしば。これ、もうちょっとイベント増やさないとあかんのちゃいます?オンリープレイやったからかなあ・・・。
従って、ストーリーも希薄にならざるを得ない。キャラが4人しかいないので、性格付けはある程度できているんだけど、その娘たちが魅力的になるためのイベントが少なすぎると思う。仮にイベントの数をこのままにしたいんだったら、ゲーム期間をこの半分にしないと。轟沈。
いやしかし。よく考えたらゲーム内容なんちゅうもんはこの作品に関しては弁当箱のバランみたいなもんですよ。肝心なのは汁だ。
で、その汁に関してだが。これは良かった。いや、良かったというか、凄かったという表現がピッタリだろう。「爆汁」というキャッチフレーズにはウソはないですわな。この汁の量はスゴイ。このゲームに関してはいつもの「顔」「口」のフィニッシュ部位に加えて、「膣」「アナル」のカウント数も入れたけど、どこに出してもあらきさんお得意の重〜〜っい汁がブットビまくり。膣内射精の後、ブバッっと吹き出す逆流精液にはド肝抜かれたわ。ここまで来ると顔射派のオレはちょっとヒイてしまうぐらいの部分はあるんだけど、この全方位的な汁嗜好とその徹底ぶりはイイと思う。やっぱりマニアすら驚かすぐらいのやつを作ってこそのフェチゲームだと思うしね。
ボイスもまあ、そこそこ。そんなにめちゃくちゃHでもなかったけど、喘ぎ声ばっかりってこともなかったし、納得できる範疇ではある。でもまあ、「マシンメイデン」ぐらいは越えて欲しかったような気もするけど、そのレベルには達してないネエ。
ストーリー・ゲームシステムはともかく、Hシーンに関しては及第点はあるんじゃないでしょうか。と言いたいんだけど。ここで一つ。あらきさんの今の絵はいかがなものか、と。心苦しいけど言うわ。汁の描き方は良かったけど、この顔は良くないと思う。このレビューを書く前に「凌辱〜好きですか?〜」をやってみたけど、この時の方が一万倍ぐらいイイと思う。これは好き嫌いの問題ではなく、ある程度の世論の後押しもあるだろうという確信を持って言いますわ。この「サーカス」が仮に「凌辱」の頃の絵だったら拙者のチンポは月にまで届いただろうに。これは残念だわ、ホント。
当然比べられる運命にあるMEGAMIの汁フェチゲーム、「放蕩仙女」との比較だが、あちらのセールスポイントが「汁」と「宇宙帝王」なのに対して、こちらはほんとうに汁だけのゲームになってしまっているような気がする。最初のHシーンを見たときには1位にしてやろうかな、と思ったこの作品だが、結局この順位に。うむぅ。
さて、「放蕩仙女」と「少女サーカス」という初めて汁を冠にしたゲーム2本をやって、順当に上位に来た訳だけども。すぐにランキング落ちていきそうな気もする。これらの作品をやっていて思ったこと。確かに汁はあったけど、あったけど〜・・・・、
果たして「CTR」を初めてやったときとどっちが興奮したか?若しくは「となりのお姉さん」のあのお姉さま方の乱れぶりを見たときのあの高揚感とどっちが上か?
ということを考えてみたときにどっちとも言えないかも、と。いや、むしろ「クローンドール」なんてもっともっと興奮したかも知れない。これは問題やのぉ。今更宣言するような秘密でも何でもないけど、確かにオレは汁が大好きだ。でもね。「放蕩」のレビューでも書いたけど、「汁」を冠したゲームを2本やってその汁量には満足したところで、これからはその先が見たいなと思うようになったんだわ、贅沢ながら。
例えば、オレが良く引き合いに出すあのシャトルジャパンのビデオ。あれも最初はビックリするけど、その先はあっと言う間にドン詰まりになってしまう。
したがって、2作出たところで既に「汁を沢山出す」ということの競争は終わったと思う。これから先はどれだけ汁気があっても「放蕩仙女」「少女サーカス」の同一線上をウロウロすることになるだろうから。これからはそれだけふんだんの量の汁をどう使うか?というところがキー。汁ビデオの展開に照らし合わせてみると、将来の汁ゲというジャンル(というモノが既にできたことにする)で特異性を出すためのゲーム作りの選択肢は2つだ。
それは汁路線かキャラ路線だ。
1つ目の汁路線はエムズのように、ただただ汁をハイブリッドに極めていくという路線。10連続フェラ抜きだのザーメンフードだの、そういうビザールな方向にぐんぐん走っていくということ。まあ、売れないでしょうけど。定価1万円で3000本限定発売とかになるんでしょうか。オレは絶対買うね。但し、原画が良ければだけど。でも、原画が一流だったら樹まり子の「ジーザス」みたいな傑作になるぞ。後藤圭二とかポヨヨンロック原画のザーメンハミガキとかならかなり売れるかもね、ああ、売れるともさ。
2つ目はオーソドックスにキャラの魅力を引き出す方法。これは汁の量を減らせと言っている訳では断じてなく、汁のかけ甲斐のあるキャラクターを作ろうということですわ。やっぱり同じぐらいのカワイサでも、どっかのウマの骨レースクイーンと広末涼子ならヒロスエとのHの方が夢がないか?そういうのがステイタスというものであって、ゲーム内のキャラ一人一人に少しでも多く魅力を与えることにもっと心を込めて欲しいね。これは全てのエロゲが戻ってくる場所だけど。まずはキャラ立てっスよ。ここの点で爆汁の2作は非常に弱かったと言わざるを得ない。エロってのは「この娘とHして〜!」って気持ちが高まるほど燃えるってのは当然。キャラの魅力があってこそのH。そういう基本ができているところに来て、「となりのお姉さん」とか「あめいろの季節」みたく日常シーンとの落差が際だつようなエロエロHシーンをドカンと持ってきてダブルカウンター、更に大量汁ぶっかけでトリプルクロス!ウルフ金串再起不能!みたいな感じでね。
まあ、できれば両方の路線を高いレベルで実現してくれたら言うことナシだけど。’95年頃のエルフ+爆汁ってのが永遠にオレが求めている究極汁ゲなんだ・・・。いつかこんなゲームをプレイできたらいいなあ。
さて、エヴォリューションはどこに行く?汁路線は止めないでね。お願いします。
ドリル少女スパイラル・なみ
2000
ロボット育成SLG/ゲームB−/精液B(顔4:口1)
キーワード:ちょっと手厳しすぎたか・・・?プータローの主人公は テレビで見た人間そっくりのお手伝いロボット、『DOLL』の新型『なみ』型に一目ぼれ。早速買いに走るがお金が足りない。しかし、傷心の彼がふと通り掛かったジャンク屋に何と、新古品の『なみ』型が格安で売られていた。 その『なみ』型は欠陥品で右腕がない状態だった。彼は迷わず購入を決めた・・・。
なんつ〜か、その〜。オレの一人相撲だったか?
かなりプッシュしていたエヴォリューションですが、どうにも良くない。振り返ってみたら処女作「マシンメイデン」は確かにそこそこの佳作に仕上がっていたもの、その後「メイド狩り」、「マシンメイデン外伝」と順調に悪くなっていって、前作「少女サーカス」もカウントダウン入りは一応果たしたもの、その完成度に関してはかなりの不満が残りましたわね。
そういうグレーな不安を抱えつつやったのが、この「スパイラル・なみ」。ドリルが付いた「なみ」型DOLLの話ですな。「マインメイデン」+「メイド」・・・。もう早くもネタ切れでっか・・・。
つーか、ドリルって何がええの? ド、ドリルですよ?あのグルグル回ってるやつですよ?MS少女はまだしも、ドリル少女は全くわかりませんわ。
まあね。半脱ぎの良さもわからないオレですわ。もう世の中では、ドリル一色なんでしょうよ。オレが引きこもっている間に世の中はドリルがアメリカンクラッカー以来の大ブームで、学校では小学生達が片手にドリル、OLが昼休みに屋上でドリル、コロコロもボンボンもめばえもジャンプもポパイも暮らしの手帖もダ・カーポもみなドリル特集。ニュースでは筑紫哲也と進藤晶子がドリルで突きあっているんでしょうよ!ひがんでますけど。
でもね。かといってこのゲーム、ドリルが好きな人でも楽しめたんだろうか?まあ、世のレビューを見ていると楽しめているようですね・・・。
だって、つまんない・・・ですよ。ですよね?相変わらずゲームバランス悪いし。ストーリーもしょぼいし。原画の村上水軍氏もパケ絵以外は大した絵描いてないしなあ。エロパーツ購入によってできるHの種類も増えるんだけど、Hシーンの出来もイマイチなんで、全然パーツを集める気合いが乗ってこない。全体的にすんごい手応えの軽い、雑なゲームという印象しか残らないぞい。
コンセプトを煮詰めるということをしなさすぎるんだよ〜。単にメイドを置いておけば自動的にメイドゲームになる訳じゃないし、女の子にドリルを付けたら勝手にドリルフェチゲームになる訳じゃない。なぜメイドに皆が惹きつけられるのか?なぜドリルがいいのか?という部分を少しでも考えているんだろうか?前の「少女サーカス」の時も似たようなことを思った。精液ゲームを出そう!というコンセプトはいい。でもそこから先の部分が全くない。ただドバドバ出ているだけのゲームになってしまった。よくマンガで味オンチの女の子が料理をするときに辛すぎるといって塩を入れて、それが入れすぎたといって今度は砂糖を入れているようなシーンがあるけど、要素をただブチ込んでも目から火が出るような料理しかできないよ。まあ、全ての元凶はヒロインのなみの魅力がないってことに尽きるんだが・・・。
とはいえ〜。特に練ってもいないワンアイディアだけのゲームはエロゲシーンに溢れかえっているのでエヴォリューションだけが悪いという訳ではないんやけどね・・・。
そりゃあさあ、あんまり期待をかけすぎるのも酷だとは思うよ?それにしても・・・という気持ちはあるなあ。このゲームをやり始める前にエヴォリューションに感じていたグレーな気持ちは限りなくブラックに近くなってきたわ。そろそろ見限りどきか?というムードすらあるんですけど〜。このままではPIASと変わらない位置で終わってしまいますで!
次回作は正念場ですなあ。奮起求む!
ぶっかけ天使シルキー&ミルキー
2001
ぶっかけ(怒)ADV/ゲームB−/精液A(顔14:口7)
キーワード:どうせこれでエヴォとお別れ、好き放題言わせてもらいます精液の出過ぎる体質の主人公が、天使たちにぶっかけてエネルギー補給してあげながら、一緒に堕天使退治をする話。
やっぱ、アカンかったか・・・。
まあ、そんなに絶大な期待はしないでおこうというもんですよ、ここ最近のエヴォリューションを観ればね。何しろ大元の林氏が製作途中で辞めてしまったんだからなあ。原画描いてたあらきひろあき氏もやる気ゼロ状態みたいなこと言ってるし。これじゃホールがいないホール&オーツみたいなもんやないか。こんなゲーム買う気おきまっか?普通。しかし追いかけまくった手前プレイせなしょうがないわな。一応「汁ゲ」という冠が付いているものをスルーするのも悔しい。それに天津堂の例もあることやし、大逆転がないこともないでしょ?どっこい生きてるシャツのなっか〜ってこともありえるかも、と。
・・・甘かったね〜。シャツにカエルの死骸がべっとりと・・・。
最初は良かった。何しろ、起動して最初の5分でエロシーンでWフェラ&Wぶっかけ。精液が出過ぎる主人公とか、天使がぶっかけでエネルギー補給しないとダメとか。これは!と思ったが・・・実質そこでゲーム終わりました。
何か、途中で作るのやめたような出来でんな。一応エンディングまでは行ってるけど、グラフィックは足りないし(立ちグラ1種類しかない)、塗りは軽いし、シナリオはダメすぎるし、ゲームバランスはほったらかしやし(これはいつもか)。7/21、7/22、7/23と来て、いきなり8/31で終わる夏休みの絵日記みたいですな。これじゃ先生もガッカリですわ。
あらきさんの爆汁原画もテンションに差があるというか、鼻から精液出てるようなスゴいの描いたかと思うと、次のCGはだだ滑りの汁を描いてしまったりと、何か順調に行ってなかったんだろうか、という雰囲気が・・・。良いやつはめちゃ良いんだけどなあ。トータルとしては、あの不評だった「少女サーカス」の方が気合いが入っていた分良かったかも、という気すらしてしまう。ムム。
でも、それよりなにより最大の戦犯はテキスト。もうこれでトドメさしてもうた。世界観を作ろうという意欲が全く見られない。「AがB地点に行った」「Cが『・・・』と言った」と単にセリフと行動を叙述しているだけに過ぎない。どっかでみたようなセリフをコラージュしているだけでほとんど中学生の文章や。こんな味もそっけもないもん書いたらイカン。
Hシーンも地獄のようにダメ。汁がモチーフってわかってんのに、Hシーンで全く汁に関することを書かないってのはどういうことやねん。女の子は淫語どころか、マグロ同然。セリフ言っても「もっとかけて〜」と「こんなにいっぱい」とかばっかりやないか。こんなんで天下取れる訳ないやろ。汁フェチビデオ、淫語ビデオ1、2本も買って観てみなさい。たった1時間観ただけで絶対こういうテキストではダメってわかるはずや。何でそれっぽっちの努力ができない?
ビデオに比べたら遅れているエロゲ界でも、汁ゲてのは結構発売されてるやんか。「シルミル」は後発やねんから、今まで出た汁ゲを少しは見てくれ。「シルミル」の新機軸ってほとんどあらへん。汁フェチゲームを作るぞ!って気概が無い。例えばぶっかけバトルとか、水代わりに精液を飲む(しかもCGなし)ってのはそら新しいかも知れないけど、チンポを勃たせることに使われてないやん。勃起できないところにフェチを使うと、多くの場合フェチゲーではなくバカゲーになるのだ。そういえば、メイドもドリルもエヴォリューションはそういう使い方しかしてなかったな。そんで肝心要のHシーンではCGの汁に頼りきっておる。これではアカン。
「沢山出たね」って陳腐なセリフも、主人公はめちゃくちゃ出る人間なんやったら、その設定を生かして「わ!どれだけ出るの!?わっ!?す、すっごい・・・まだ出て・・あ!目に・・・。」とか、この例文が良いか悪いかは別として、ちょっとノリを加えてくれるだけでかなり違うと思うんだけど。手間は大して変わらんよ。まだどのエロゲでも使われてないエロ汁テキストってのは一杯あるぞっ。もったいないったらありゃしない。金も時間もなくてもテキストやコンセプトってのは工夫できるやろ。弱小ブランドが生き残るための努力ってのはそういうことや。
「『発情カルテ』も『SMノススメ』も確かにスゴイけど、淫語ビデオで今大流行(!)のキンタマは言ってないな!よーし!めちゃくちゃキンタマって言わしてやるぜ!」
・・・まあ、必ずしもキンタマじゃなくってもいいんだけど。もうちょっとフェチを感じさせるHシーン作ってよ。例えば、女性達の汁に対する姿勢とかももっとあるだろう、描き方がっ。バラエティ欲しいわ。好奇心を持って汁に接するタイプもいるだろうし、本当は精液が嫌いなんだけど、主人公のために汁好きになろうとする娘もいてもいいし、おとなしい娘と元気な娘でも全く反応は違うでしょ。マグロは論外やけど、汁ゲやからって皆が皆汁好きである必要もない。顔射するにしても、それぞれ色んな反応があってしかるべきで、汁好きとしてはそれが「この娘にかけたい!」って思わせる重要な要素なの。それを「かけて〜」の十把ひとからげでいいんかい。
そんなことにこだわるオレがおかしいんだろうか?でも、フェチゲームってのはそういう狂った人間のためのゲームやねんから、それぐらいのことをこだわるのは当然だと思うんだよね。そういうところまで気を遣ってくれている作品ってのはまだ存在しない。だから、本当の汁ゲってのはまだないと思うんだわ。
フェチゲームってのはてっとりばやい。「ぶっかけ天使」みたいにタイトルだけでもインパクト与えられるし、ある一定の売り上げも見込めるからな。それゆえ、マトモにエロゲを作れないブランドが手を出して、マニアを憤慨させるカスを次々と作ってくれるが、この「シルミル」も残念なことに思いっきりそういうゲームになってしまっているな。そら、ごく一般のエロゲなら「汁多いな」ってことになるから、そういう点では汁ゲとは言えるかも知れない。でも、このゲームのターゲット、つまり汁好きがこれを見て満足するか?むしろ、オレなんかはバカにされているようにすら感じるんだけど。ムカツクぜ。
結論。駄作。まあ、抜きゲ好き、もしくは絵面だけでも満足できるオレより強い汁好きの人なら全く違う評価が出るだろうけど。オレは「放蕩仙女」を越えるゲームを作るってコンセプトに異様に期待していただけに、単に汁を出しているだけの本作にはただただ失望。本来なら汁ゲの灯を消さないためにも良いとこ探しをしてあげないとダメなんだろうけど・・・思い入れがあるせいで逆にものすご厳しくなってしまった。システムだけは快適だったけど、そんなん何の慰めにもならんわな。
もう、ええわ。