C's ware
年を取るとともに一族の顔は皆同じになるように、
人は血縁のくびきからは決して逃れることはできない。
蛙の子は蛙。姫屋の子は姫屋。
恐るべし、「H」の遺伝子!
禁断の血族
1993
洋館最後燃え燃えADV/ゲームB/精液A+(顔6:口1)
キーワード:姉妹丼・親子丼ストーリー失念。CGしか見てなかった。
シーズウェアの第1作。話はともかく、かなりH。これはいいよ。もうホントのヤリまくりですわ。FDプレイでもCGのロードがめちゃ早かったのが印象的。ま、今から買うヤツはいないだろうが。
悦楽の学園
1994
学園やりまくりADV/ゲームB/精液B+(顔1:口1)
キーワード:覚醒剤・尿ストーリー失念。CGしか見てなかった。
シーズウェアの第2作。剣乃ゆきひろの処女作。話はともかく、かなりH(でもSM多し)。これはいいよ・・・・って前作と一緒。このゲームは凄く印象的なシーンがあって、口内射精したあと舌の上に乗った精液をベロっと見せて更に指ですくうという、桜樹ルイばり場面。これはエロゲでは初めて見たのでめっちゃ興奮したな。剣乃氏も枯れたな、そう思うと。
DESIRE 背徳の螺旋
1994
メビウスADV/ゲームA+(DOS版)/精液B+(顔2:口1)
キーワード:遂にカウントダウンから落ちてしまった謎に包まれた島「DESIRE」。新聞記者・アルがその研究に従事する彼の恋人・マコトを訪ねるところから始まる物語。そこで行われる研究とは・・・・。一つのストーリーを複数の登場人物の視点から眺めるシーズウェアの一連のマルチサイトアドベンチャーの最初の作品で剣乃ゆきひろ黄金時代の幕開けを告げる傑作。
これって多分「美少女ゲームオールタイムTop10」とかやったらランクイン確実の一作でしょうな。
とにかくストーリーが良すぎる。終わった後も何日も憑依してた。私エロゲームでちゃんとテキストを一言一句まで読んだのはこれと「同級生2」ぐらいですよ。いいテキストだよな〜。実際この手のストーリーというのはありふれているんだろうよ。でも剣乃氏による卓抜した演出と人物描写は陳腐なストーリーでも黄金に変えてしまう、まさに魔法だ。前2作では全然思わなかったのになあ〜。饒舌というか描写を作り込む傾向の剣乃作品はこの後どんどん自信満々の物語作りするようになっていくけど、それは肥大化というものでわたしゃこれぐらいが一番いいと思う。素直に物語に入れるわ。「YU−NO」ぐらいになってくるとそれはそれで文句出ちゃう。
しかもこのゲーム、エロゲーマーにもちゃんとケアが行き届いている。それが皆にいまいち評判の悪いマコト編の存在だ。マコトがカイルにエロ開発されるだけのこのストーリー。アル・マルチナ編がどんどんエロ抜きのシリアスな展開になってゆくなか、プレーヤーの下半身に対しての気配りになっているのだ。このような深謀遠慮を知らず、「マコト編って何か必然性ないよね〜」というのは愚の骨頂というものであろう。
当時のシーズ、いや剣乃ゆきひろはよかったなあ。 もともと姫屋ソフトが母体なんでしょ?同じ血筋でもイチローとチチローぐらい違うじゃねーか。でもそれを言い始めたら剣乃ゆきひろが退社した後のシーズはそれこそチチロー状態だが。
そのシーズは本家チチローの「イチロー記念館」よろしく、剣乃作品のWIN移植を精力的に進めていたが、この「DESIRE」のWIN版も、サターン版+Hシーンの完全版として今年に発売。俺はこれを早速購入した。 俺が一度やったゲームをOS違いでもう一度やるのはこれまた「同級生2」とこれだけ。WIN版は原画も変わったし、声もあるのでかなり印象が違うぞ。でも絵の構図を意図的に変えんのは嫌だった。せっかく別の人が描いてるんだから全く違う絵の方が良かった。高レベルのCGには違いないけどね。それより特筆すべきは声だな。全員うまい。というかペーペーの声優じゃないことはまるわかりだ。彼らのおかげで剣乃氏のテキストがどれだけくどいかわかるね〜。「アルの精液を私の口の中にぶちまけてえ!!!!!!!」てなことを絶叫してくれますよ。ポッ。しかし、マルチナ編でモノローグまで全部語らすことはなかった。「アルがドアを開ける。」「アルが歩いてくる」とか別にゆわなくてもいいよ。まあみんなWIN版を買うんだろうが(DOS版は廃盤だし)、これラストで余計なことしてるよなあ。
あんな蛇足を何つけとんねん!98DOS版やった人でWIN版のあの最後のエピソード気にいってる人いる?もしやサターン版は既についてたの?プレーヤーの想像力をバカしとるで、アレ。「ミロのビーナスの手がなくてよかった」って小林秀雄がゆってんの高校の時習わんかったのか?CG閲覧もシーンで見せてくれないし、セーブデータはレジストリに書くし、これじゃなんぼ他の所がよくても全部帳消しですよ。シーズウェアしっかりせんかい!せっかくの傑作やのに!
しっかりしてといえば、剣乃作品は「DESIRE」の後「XENON」(これもいい)「エイミーと呼ばないで」と好調に来た後、ついに(俺の中で)問題作「EVE〜burst error」へと辿り着く。これが売れに売れたことで剣乃ゆきひろはエロ軽視のくせに18禁と銘打って、しかも評価されるという、美少女ゲーム界の秋元ともみ(知ってる?この人)と化してしまった。これは悲しかった。あれだけエロ三昧のゲーム書いてた人がね・・・。結局「YU−NO」でもH軽視は続き、しまいには完全に一般ゲームにシフトしてもうた。しかしねえ、加納瑞穂の「出血大制服」見た後に草薙純の写真集買う気になります?
俺はならない。だからもう剣乃氏とはお別れだ。夢のような作品の数々、ありがとう、とでも言っておこうか。がんばって山本直樹のようになって下さい(目標が高いか低いかわからんが)!間違っても遠山光みたくなっちゃダメだよ! あ、でも遊人みたく戻ってくるなら大歓迎!
XENON 夢幻の肢体
1994
お肉ギュウギュウADV/ゲームA/精液A(顔2:口1)
キーワード:縛られすぎの身体時空を越えて2人の人格が互いに交錯するマルチサイトアドベンチャー第2弾。
「DESIRE」の次に出たこれも傑作。話の詳細はもう忘れたけどSFです。またまたマルチサイトでしかも今回はマルチエンディング。剣乃作品にしてはギャグが面白かった。「VIPER」シリーズを知らなかった俺はこの作品で初めてアニメーションの射精シーンを見たよ。回想モードでは見られないのが残念。これは買う価値はある。
エイミーと呼ばないで!
1995
お肉ギュウギュウADV/ゲームB/精液B+(顔1:口1)
キーワード:ラリ女ストーリー失念。CGしか見てなかった(こればっか)。
えーと、シーズ第5作目か。実は剣乃作品ではないらしいな。変なノリで俺はなじめん。あまり思い入れのない作品。オレはボンレスハムはキライだ。ただ、これも射精シーンアニメなんだよねー。
EVE〜burst error〜
1995
探偵ADV/ゲーム−/精液−・・・・・・。 でたな、俺の天敵。これはエロゲじゃない。したがってノーコメント。
GLO・RI・A 禁断の血族
1996
家庭教師やりまくりADV/ゲームB+/精液A(顔5:口3)
キーワード:フラグフラグまたフラグ家庭教師に訪れた豪邸で主人公が出会う美しい姉妹とその人間模様・・・・としか言えない(語彙不足)。
これは・・・剣乃作品じゃないのかな?面白かったけど分岐多すぎるよ。ここまでだと逆効果だって。でもHだ。CGの出来のおかげで飽きずにがんばれた。禁断の血族をさらにエロくした感じ。この路線でずっとやれば良かったのにね。
愛が見えはじめたら
1997
選択肢フィーバーADV/ゲームC+/精液C
キーワード:クソ!どうでもいいオムニバス3つ・・・・としか言えない(語彙不足)。
久々にやったシーズ作品。これはやって損したな。分岐や強制選択肢全クリックが多すぎる。こんな芸風守らんでええやろ〜。オムニバス3本全部丙丁付けがたい。Hもさっぱりだ。シーズ再浮上はいつ!?
散櫻
−禁断の血族−
1999
探偵ロマンADV/ゲームB/精液C(顔0:口0)
キーワード:続・クソ!首を切断され樹に身体を逆さまに括りつけられ当主が殺された。その屋敷の新たな主として赴いたのはそこの娘の婚約者である主人公。櫻の花舞散るなか、次々と起こる無惨な殺人。事件を紐解いた、その先にある真実は・・・。
これまた久々に買ったシーズウェア作品。「luv wave」「re・leaf」とバグ、しかも致命的なバグ満載で巷では「バーグウェア」とも呼ばれ出したシーズ。待て待てっ!「バグ」と「シーズ」、全然合ってないぞ!それでも強引に「バーグ」と言ってしまいたいあたりに買った人々の怨念がこもっているようで怖い。でもねー、やっぱり「禁断の血族」と銘打ってあったらとりあえずプレイしておかないと。「GLO・RI・A」だってよかったんだし。で、やってみましたが。だまされたね。ううううーーん。どうなんだろう、これは。
なんか、大正時代だからって変な文語調というか何かわけわからん言葉づかい。「カアテン」とか「テエブル」とか外来語だけ昔風。でも仮名遣いはフツー、なのに時々「匂ひ」とか入ってくるし。キヤラクタアのトオクは全く今と同じやし、時代がかったところもない。ちょっとロマンチツクなムウド出したいんか知らんけど、中途半端やね。
ストーリーもねえ、何か中心がない。キャラクター達の行動や存在意義の原因−結果がはっきりしてない。なんでそう思うのか、なぜそうなったのか、そういうのがわかる前に話が進んでいく感じ。やってる方は判然とせんままにストーリーについていかされるし、したがって終わってもいまいち実感ない。ただでさえ短いプレイ時間が実際以上に短く感じるぞ。しかもマルチサイト形式になってるから余計に薄味。特に主人公が一番の被害者で、もう一方のストーリーの主役、智佐登と探偵の兼城のコンビに完全に食われてる。
Hも全然全くさっぱりダメ。「禁断の血族」って書いてあったらここは守らないとイカンやろうが。主人公もキャラが立ってないんやったら、「DESIRE」のマコトみたいにストーリーはもう一方に任せてエロに走ったら良かったんや。何のために巨乳のメイドいっぱい置いといたんや?どないなっとんねや、ホンマ。CG原画もこのストーリーにはそこそこ合ってたけど、全くフェロモン出てないぞ。
目立ったバグが無いってのはシーズにしては革命的やけど、相変わらずシーンでの閲覧はないし、音声の男の声は消せないし、フルスクリーンのみの起動やし。発展せんなあ。
まあ、いいところもあるんですけど。シナリオ書いてる人はストーリーはダメだけど、語彙は豊富だし、会話は結構いい感じやったと思う。CGも塗りや背景、音楽その他の演出は非常に良かった。ここらへんでかろうじてアアルとの同類化は避けられているが・・・。完全に水を空けていたはずのアアルと同じレベルで語られているとは、なんともサムい時代だとは思わんか?
簡単に書いてしまうと「買う必要なし」ということ。シーズ再浮上はいつ!?
LOVE PRODUCER
1999
AVビデオ監督ADV/ゲームB/精液C+(顔1:口0)
キーワード:新・クソ!姉が社長に就いているアダルトビデオ制作会社からAVの監督をしてみないか、という申し出を受け、監督見習いとしてビデオ制作の現場へおもむく主人公。シーズウェアのセカンドライン、シーズウェアブリッツ制作のマルチシナリオアドベンチャー。
昔の女が忘れられないのか?こっぴどい目に何度も遭っていながらまたまたシーズ作品。でもこっちは本家の制作じゃないし、ポスターも可愛かったよ!これなら・・・。だまされたね、またもや。 とにかく短い。一晩でコンプ、ってDOS黎明期じゃあるまいし。しかもこれだけ短いのにCGの量が少なく、使い回しのシーン・CGが多い。テキストで触れられている重要なシーン切り替えの時にもCGが変わらないんで不満たまりすぎ。例えば、女の子が風邪をひいてしまって体の汗を拭いてやるシーン。最初は服を脱ぎたてで背中を向けた状態で拭いていくところ、「つ、ついに胸をふ、拭くぞ」ってシーンでも何も変わらん。フェラをさせるシーンでも始めはチンチンを握らせてるCGから、さあ「じゃ、じゃあ口にくわえてみて」ってシーンでも何も変わらん!!!!どういうこっちゃい!パイロットフィルムなんか、これは!この分量で何で?
大体さあ、AV監督の主人公っていう設定にした意図がよくわからん。なにしろ、これはAVそのものを取り上げた話ではなく、主人公がAV監督になるまでの紆余曲折の話なのだ。これなら普通の学園モノにしたって何も変わらないと思うけど・・・。あえてAVという世界を選んだ理由は?AVとラブストーリーという関係は非常に微妙であって、「ヒロインがAVに出る」という事はプレーヤーにしても複雑な心境になるだろうよ。こういう設定にした以上、ビデオを撮るという行為そのモノを作品化しないと。昔、ぱせりのDOSゲで「VENUS」ってのがあって、女の子の好感度を上げていってAVに出演させ、親密になればなるほどハードなビデオに出てくれるってのがあったけど、それにも断然負けてる。女の子と親密になりつつ、「ぺろぺろCANDY」方式でシチュエーションを選択してビデオを制作し、それを回想シーンでプレイバックできる、みたいなのは作った人は考えつかなかったんかね。俺なら絶対そうするわ。
特に歯がゆい気持ちになるのは、このゲーム、キャラが結構いいんだ。「わたし、どんなエッチでもいいよ。好きなようにして」という主人公と同居しているカワイイ新人女優。「いや〜、昨日初めて一人エッチしちゃって、パンツのなかに手突っ込んでビラビラいじっちゃった」と嬉々として笑うクラスメイト。性知識を教えてくれと盛んにインモラルスタディを求めてくる内気なメイクさん。今時のAVでは希有なゴム無し本番を敢然とやってのけるAVアイドル、とメンバー的には非常に揃ってる。こういっちゃうとメイビートゥルースみたいなエロバカ女ばっかりか?と思う人多いと思うが、これが実に可憐。マシンメイデンのアルシアみたいなカワイイ娘達ばっかり。ボイスはさすがにシーズ、めちゃウマ。シナリオもこれだけ貧相でありながら時折ハッとさせるものを持っているのに。もったいない、ただただもったいない。
まあ、この際この作品はオープニングだったと割り切ってあげるから(その割には高くつくけどね!)、同じキャラでもう一度気合い入れて作り直しなさい!!!!!
まったくもう!
將姫 Sho−Ki
2000
雀士強度1億パワー脱衣麻雀/ゲームB−/精液B+(顔5:口0)
キーワード:まあ、レビュー読んでわかるでしょうけど
もちろんコンプしてませんえ〜っと、麻雀をして女の子を脱がすゲーム。シナリオも一応あるみたいです・・・。あれだけ好きだったのが逆に不可思議ですらある、幼稚園の時のあの娘のようなシーズウェア。いや〜、まさかもう一度やることになるとは。でも、今回は期待していた。今でもシーズはH音声とCGに関してはトップクラスの力を持っているし、ADVと違ってシステムさえ無ければもしかしたら、と思ってたんですわ。
で最初に言っておくと、Hシーン、結構エロいです。これは期待通り。カーネリアンとその下僕達のCGはいつも通り良し。ネックは売りの一つだったアニメが脱ぎシーンのみでHの時にはない上に、画質がサターンのスーパーリアル麻雀状態だったこと。それと1キャラ3枚きりのHCG。でも、汁もあるし、原画・CGレベルの高さで許せる。いいんじゃないだろうか。
音声レベルもかなり良い。最近はどんなゲームも音声は良いけど、ここはシーズウェアの得意分野。すっげ〜巧いし、エロいよ。「あ、ああ、入ってくる入ってくる入ってくる入ってくる入ってくる、あ、うっ、で、出ていく出ていく出ていく出ていく出ていく〜」とか〜「な、中に出てる〜、お腹でビュルビュルいってるよ〜」とか〜、「この後、どうして欲しいですか?顔についた精液を塗り広げるとか?」とか〜、そんな感じの。いやあ、楽しいですね〜。Hシーンに関しては充分に及第点は与えられる。
ただし、ゲームがちゃんとしてたら、の話だったけどねっ!
何や?この難しさ。これに比べたら、「夢天使」なんてドンジャラですわ。例えば一人で雀荘に入りましたと。メンツが一人足りない卓があると言うので言ってみたら、持杉ドラ夫(ぎゅわんぶらあ自己中心派)と赤木しげる(アカギ)と竜(哭きの竜)が待っていた時の気分ってありますわな。そういうゲーム。どうすればいいのよ、一体。という感じ。だって字牌処理の間に他の3人全員リーチとかなってるんでっせ。みんなドッチボールに出かけて誰もいない教室で一人モソモソ給食を食べているような、そんな切ない気分にさせるゲームっていかがなものでしょう?
脱衣のルールも独特で、点数は関係なし。半荘勝負でプレーヤーがツモなら相手チームのリーダー、ロンなら振り込んだ娘の脱衣が行われる。でもなあ、こんな完璧超人相手にねらい打ちで特定の娘から3回も放銃させられるかっつ〜の。確かに、経験値の概念があるのでプレーヤーキャラもず〜っと対局を重ねていけば敵レベルまでたどり着けるのかも知れないけど。でも、そこまで耐えられないよっ。こっちが何にもできないときに急に相手が「風神招来!」とか言いよる。何のこっちゃ。こっちにも言わせろ。
動作も全体的に激重。麻雀シーンに突入する毎に長い読み込みが行われる上にギブアップがない。辛すぎる。ま、いきなり改造してしまったら手っ取り早いけど、そういうカーネリアンのCG集同然のゲームを買う気はないな。麻雀ゲームってのは結構手間がかからず楽しくできるのが魅力なのに、これだけストレスが溜まるのは根本的なところがわかっていないということですわ。
麻雀でもシステムが足を引っ張るとは。シーズウェアってすっごいところですな。雀百まで踊り忘れず。今回も痛い目に合わされましたです、ハイ。