第23話 大騒動
脚本・吉田義昭
絵コンテ・富野喜幸
みゃーみゃー。
塔のてっぺんに上っても山が見られず、ドン底気分のハイジの耳に猫の鳴き声が。それは教会の塔の階段に住みついた猫の家族でした。子猫に喜ぶハイジに、塔守のおじさんは子猫をハイジにくれると言ってくれました。しかも、持てあましていたのか子猫全部です。鬱が入っていたハイジにこのオファーは天の恵み。早速一匹を抱き上げると、残りの猫をゼーゼマン家に届けてもらうように言って、ホクホクと家に帰り着きます。
帰ってきたハイジに待っていたのは、案の定ロッテンマイヤーさんからのお説教。間の悪いことに、ハイジのポッケに入っていた子猫がみゃーみゃー鳴くのをハイジがふざけていると思ったロッテンマイヤーさんは、ますます激高。しかし、ロッテンマイヤーさんの炎の勢いもハイジが猫を見せると一気に鎮火。動物嫌いのロッテンマイヤーさんは飛び上がって、自分の部屋に逃げ帰ってしまいました。またもハイジはやらかしましたが、「ウケケケ」「ホホホホ」セバスチャンとチネッテには大ウケ。
当然、ロッテンマイヤーさんは猫を捨ててくるように言いつけますが、今やハイジサポのセバスチャンは、ハイジのために屋根裏に猫の居場所をしつらえてくれました。ハイジとクララはその猫に「ミーちゃん」という名前を付け、世話を続けるのでした。小さな子猫はハイジにとって大きな癒しアイテムになったようです。
次の日、更なる騒動が待っていました。
昨日ハイジを案内した駄賃をもらえなかったオルガン弾きの少年が、リベンジに燃えてゼーゼマン家にやってきました。これはクララの気晴らしに丁度よいと考えたセバスチャンは、オルガン弾きを屋敷に招き入れます。セバスチャンの考え通り、少年のオルガンにクララはウットリ。そこまでは良かったのですが、席を外していたロッテンマイヤーさんが帰ってきた途端に空気は一変。ロッテンマイヤーさんはオルガン弾きの少年を追い出し、先生に授業を始めるように命じます。
丁度その時、教会から荷物が届きました。教会からの贈り物と聞いて、かしこまるロッテンマイヤーさん。一方、ハイジはその中身の見当がついています・・・ヤバい。しかし、クララは贈り物の中身に興味シンシン。見たくてしょうがない様子です。更にその荷物の中身を授業中に見るか見ないかでロッテンマイヤーさんと先生の論争が始まりました。賛成派の先生の意見に反対派のロッテンマイヤーさんは押され気味・・・。しかし、ロッテンマイヤーさんが決断する間もなく、荷物の方が向こうから這い出してきたのです。現れた子猫の大群に狂乱状態のロッテンマイヤーさん。大騒動になってしまいます。クララとハイジはかわいい子猫に大喜び。セバスチャンとチネッテもオールドミスの大暴れを見られて溜飲下げまくりと、痛快な一日になりました。
しかし、ツケは確実に回ってきました。
ロッテンマイヤーさんはせっかくもらってきた子猫を全部捨ててしまったのです。しかし、屋根裏のミーちゃんだけは何とか保護したハイジとクララは、これから2人でミーちゃんを育てることにするのでした。
この辺りでは珍しくホンワカした回。まあ、裏で子猫大虐殺があった模様ですが考えないようにしましょう。今回はセバスチャンがかなり活躍します。というかこの人、かなり独自の判断でものを運ぶ人なんですねぇ。この家の指示系統はどういうバランスになっているのでしょうか。しかし、とりあえずロッテンマイヤーさんにはかなり抑圧されている模様。あのチネッテもロッテンマイヤーさんが困ると大喜び。
「私とお話したいなんて訪ねてくれた人は今まで誰もいなかったんです。是非会わせて」と得体の知れないオルガン弾きを招き入れるクララ・・・ううう・・・可哀想な娘じゃあ。都会に住んだら、妙なキャッチセールスに簡単にひっかかりそうじゃのう。
第24話 捨てられたミーちゃん
脚本・吉田義昭
絵コンテ・黒田昌郎
ロッテンマイヤーさんの猫ちゃんホロコーストから助け出したミイちゃんを密かに育てるハイジとクララ。楽しみの少ない生活を送るクララにとっても、日々アルムを想ってストレスの溜まりまくったハイジにとっても、ミーちゃんは大きな存在になっていました。
ある日、ロッテンマイヤーさんが家を一日空けることになりました。クララにもハイジにも、やることをみっちりと言いつけて出かけていくロッテンマイヤーさん。しかし、2人とも言いつけなど知ったこっちゃありません。ロッテンマイヤーさんが出かけるやいなや、羽目を外しまくるクララとハイジ。堂々とミーちゃんをクララの部屋に連れだして、豪快に遊んでしまいます。
しかし、なんとロッテンマイヤーさんがすぐさま帰ってきてしまったのです。忘れ物をして荷物を取りに帰ってきたロッテンマイヤーさん、ハイジとクララの笑い声をめざとく聞きつけ、部屋に乱入。あっさりとミーちゃんは見つかってしまいます。大嫌いな動物を、しかもあの問題児ハイジが抱いているのを見て逆上し、すぐさま猫を捨てるように命じるロッテンマイヤーさん。しかし、そこにクララが捨て身の抵抗。
「ミーちゃんは私の猫なの!!」
しかし、クララの必死の主張も全く通用しません。一歩も譲らないロッテンマイヤーさんは、クララを強引に説き伏せてしまいます。クララの身体のために動物の毛はよくない。そのことを言われてしまったら、クララには何も言い返せないのです。絶望的なムードにハイジは、ただ懇願するしかありませんでした。
「チネッテー!ミーを捨てないで!私にちょうだい!ミーちゃんを・・・ミーちゃんを離して!」
「何がミーちゃんです!もうお話はすみましたっ。ボヤボヤしないでサッサと捨てておいで!」
「ミーちゃん!ミーちゃん!」
「静かにおし!いいですね、もうお嬢さまをそそのかして変な騒ぎを起こすのはやめてもらいます!」
あれほど可愛がったミーちゃんはあっけなく捨てられてしまいました。部屋に閉じこめられ、泣き続けるハイジ。ここが限界・・・。ハイジは引き出しを開け、マントに今までためた白パンを包み、セバスチャンが取りかえしてくれたおじいさんの帽子をかぶると、階段を下りて行くのでした。
「さようなら・・・クララ・・・」
アルムへ帰ろう・・・。屋敷を出て、街を歩くハイジ。ハイジは来た時を逆に辿るように駅に行こうと考えます。しかし、道がわかりません。いつかのオルガン弾きの少年のところへ行ったハイジは駅の場所を訪ねます。家出の話を無関心に聞いていた少年は、汽車に乗るのにお金が要るという衝撃情報をハイジに教えてくれました。もちろん、お金なぞ一銭も持っていないハイジ。どうしていいかわからなって座り込んでしまいます。
再び出かけたロッテンマイヤーさんは、道でみかけた顔を見て驚きました。屋敷にいるはずのハイジが、道ばたで座り込んでいるのです。ロッテンマイヤーさんは急いで馬車を止め、ハイジを保護します。最も会いたくない人に会ってしまったハイジは猛抵抗しますが、ロッテンマイヤーさんに連れ戻されてしまいます。暴れるハイジの手からマントがこぼれ、道路に飛び散るおばあさんの白パン。馬車に乗せられたハイジは遠ざかっていく白パンをただ呆然と見つめていました・・・。
失踪したハイジが見つかったと聞いて、ホッと一息のゼーゼマン家。ロッテンマイヤーさんとともに再び屋敷帰ってきた馬車には、死んだ目のハイジが乗っていました。セバスチャンはミーちゃんを取り返して、知り合いの家に預けたと伝えます。しかし、その話を聞いてもハイジの顔に笑顔は戻ってきません。大喜びのクララの出迎えにもハイジは何も答えません。もうハイジなしの生活が考えられないクララは「ハイジ、もう帰ったりしないでね、ね!ね!」とハイジに問いかけます。ハイジの答えは・・・。
「帰りたくても・・・帰れないの!」
クララの膝に顔をうずめ、ハイジは激しく泣き続けるのでした・・・。
やめてくれ・・・・。
この回はもう涙なしではみれませんわ・・・。
もうなーんも言うことありまへん。白パン・・・。
第25話 白パン
脚本・吉田義昭
絵コンテ・斎藤 博
「美味しいねぇ、白パンは。あたしゃもう、135も食べたよ」
「ボクはもう、230個目だ!」
白パンを山ほどアルムに持って帰って、ペーターとおばあさんに食べさせる夢を見るハイジ。家出を阻止から、ますます脳内ドーパミン炸裂状態です。先生の授業を受けていても、アルファベットが大ツノのダンナに見えてきて、そのまま脳内アルムへぶっ飛んで机に登って大声で叫ぶという末期状態ぶり。
しかし、クララなどはもう慣れたもので、「またアルムのことを思い出していたのね」「うん、おもしろかったっ」と何事もなかったように会話を交わすのです。一方、ロッテンマイヤーさんは度重なる奇行と騒動の連続にあの子は頭がおかしいのではないか?という疑惑をどんどん強めていくのでした。
そんな時、電報が届きます。家のご主人、ゼーゼマンさんが久しぶりに屋敷に帰ってくるというのです。大黒柱の帰還に一気に緊張が走るお屋敷。家中の点検に精を出すロッテンマイヤーさんの一番の心配はハイジでした。当然、前もってハイジの部屋をチェック。とりあえず、何も怪しいものはみつからずホッと一安心。しかし、最後に洋服タンスを開けた瞬間、ロッテンマイヤーさんは信じられないような光景を目にします。洋服ダンスのなかには、カビの生えた白パンが敷き詰めてあったのです。
ロッテンマイヤーさんはすぐさまチネッテにパンを全て捨てるように命じます。自分の部屋からおばあさんのための白パンが捨てられようとするところに出くわして驚いたハイジ。ミーちゃんの時のように必死で抵抗しますが、今度もあっけなくパンは全て処分されてしまいます。悲しみのドン底に落ちるハイジ。そんなハイジにクララは、あのパンがもうカビが生えている上に堅くて食べられないと、一途なハイジの気持ちを傷つけないように腫れ物に触るようなアドバイスを送るのでした。クララはハイジが帰る時にはきっと、新しい白パンをどっさり用意してあげると約束します。しかし、ハイジは・・・。
「ダメよ!いつだってそうよ!誰も私の言うことなんて聞いてくれない!こないだも帰れなかったわ!クララの言うことだって誰も聞いてくれないわ、私帰れないのよ!私帰れないんだわぁ!」
筋金入りのペシミストになってしまったハイジは、自分の部屋に閉じこもって泣き続けます。後を追ってきたクララは、必死でハイジを慰めようとします。しかし、クララが何を言っても、ハイジはただ泣いているだけなのでした。途方にくれたクララはくじけそうになりましたが・・・・。
「ね、ハイジ!私だって、ヤギのことを知っているのよ?・・・昔あるところに、一匹のヤギのお母さんがいたの・・・・」
クララはハイジにヤギの昔話を聞かせて始めました。毛布を頭からかぶったハイジに向かって、ヤギの親子の話を話し続けるクララ。クララはハイジの興味を惹こうと、一生懸命に手振りや声色を使って話を魅力的に彩ります。しかし・・・ハイジは毛布から出来ません・・・。・・・それでも、クララは頑張って話を続けます・・・その声は段々と涙声に変わっていきました・・・・。
「お母さんヤギと子ヤギは・・・泣き泣き・・・外に出ました・・・」
「・・・・・・・・」
「オオカミは木の根本で大きないびきを・・・かいて昼寝をしていました・・・」
「・・・・・・・」
「よく見ると・・・大きく膨れたオオカミのお腹は・・・お腹は・・・・・う・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・う・・・うう・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・それから、どうしたの?」
・・・・いつの間にか、ハイジは毛布から出てきていました。ハイジはクララの話をずっと聞いていたのです。クララの話を最後まで聞いたハイジの顔には、また笑顔が戻っていました。すっかり機嫌を直したハイジはクララと二人笑いあうのでした。
またもや泣ける・・・。
しかし、今回はどっちかというとクララの回です。ヤギの話をするところのクララの動きや表情、演技はもう最高。お話をしているだけのシーンを、単調にならないように細かく細かく演出が入っています。そういえば、最後に二人がクララの部屋に行くシーンでも、ハイジの行動を「こんなの必要?」というところまで描写してますね。ここら辺は非常に高畑勲っぽい。ゆったりとした進行のシリーズでこそできる演出ですねぇ。
クララをほっといて仕事ばかりしているハイジが、お父さんがクララのことを愛しているのかと聞いた時の、クララの答え。「私・・・パパが大好きなんですもの。パパが私のこと大好きなの当たり前でしょ」何だか訳わかんないのに素敵ですね。ハイジも即納得してましたけど。
第26話 ゼーゼマンさんのお帰り
脚本・大川久男
絵コンテ・斎藤 博
「ただいま!クララ!パパに顔を見せておくれ!この美しい娘さんがパパの娘かねぇ!」
ゼーゼマンさんがお屋敷に帰ってきました。久しぶりに会うお父さんにクララは大喜び。ハイジもゼーゼマンさんからおみやげをもらってホクホクです。
一方、ロッテンマイヤーさんもゼーゼマンさんの帰宅を首を長くして待っていました。もちろん、ハイジの問題を直訴するためです。ゼーゼマンさんとサシで会談したロッテンマイヤーさんは、ここぞとばかりに今までハイジが起こした騒動の数々を告発。とどめに「あの娘は気が変なのでは・・・・」とハイジ妙人説を主張します。
ロッテンマイヤーさんの切々とした訴えに不安になったゼーゼマンさん。早速クララの部屋へと向かいます。「できるだけ冷たい水を持ってきてくれ」とハイジに頼んで人払いをしたゼーゼマンさんは、クララにハイジのことを尋ねます。ハイジフリークス疑惑を聞かされたクララは驚き、そしてお父さんにハイジがどれほど素晴らしい友達であるか話して聞かせます。
一方、ハイジはお屋敷の水があんまり冷たくないことに気づきました。「できるだけ冷たいの」というゼーゼマンさんの要求が引っかかったハイジは、冷たい水を汲もうと、屋敷の外に出かけます。道の人に冷たい水の出る井戸を尋ね、路地から路地へ。
結果的にハイジは失踪。ゼーゼマン家はまたもや騒動に。チネッテやセバスチャンが探しにいってもハイジは見つかりません。ロッテンマイヤーさんはまたか、という顔。クララの弁護に心動かされたゼーゼマンさんも、まさに目の前で起こったハイジの奇行にさすがに考え込んでしまいます。
・・・・・・。
いよいよロッテンマイヤーさん自身が出動しようという時になって、ようやくハイジは帰ってきました。憤るロッテンマイヤーさん。しかし、ゼーゼマンさんはハイジが手に持っているものを見て、全てを理解しました。ハイジからコップを受け取ったゼーゼマンさんは一気にその水を飲み干しました。
「・・・・・冷たい?」
「ああ、美味いよ。こんなに美味い水を飲んだのは生まれて初めてだ」
ゼーゼマンさんは、すっかりハイジが気に入ってしまいました。ゼーゼマンさんは今後もハイジを屋敷におくことを決めました。ロッテンマイヤーさんはガッカリした様子でしたが、その後に、ロッテンマイヤーさんがもっとガッカリすることが待っていました。この屋敷が余りうまくいっていないことを感じたゼーゼマンさんは、自分の母親を屋敷に呼ぶことに決めたのです。
おばあさまがやってくるっ。お父さんを別れるのがイヤでむずがっていたクララも、おばあさまがやってくると聞いてすっかり機嫌を直すのでした。その喜びようを見て、ハイジも「おばあさま」に会ってみたくなりました。おばあさまってどんな方なんだろう・・・・。
余りにもハイジらしいハイジの行動が、珍しくフランクフルトでも好転した回。今回は全くもって平穏無事な話で良かった良かった。
会ったときは美辞麗句を告げる割りに、家を開けがちなゼーゼマンさん。クララは船乗りの現地妻さながらですな。この次のおばあさんといい、ゼーゼマン家の人たちは出てくる人出てくる人みな良さそうな方々ばかりです。こういう人たちが選んでいるのに、なぜロッテンマイヤーさんだけはあんなにガチーッとした人なんでしょうか。チネッテには「ばあさん」って言われてるし・・・。こうなってくるとロッテンマイヤーさんそのものよりも、明らかにこの家にあってない彼女を選んだ方が問題のような・・・。
第27話 おばあさま
脚本・佐々木守
絵コンテ・富野喜幸
おばあさまがやってくると聞いて、ゼーゼマンさん帰宅時以上にに大わらわのゼーゼマン家。ハイジはロッテンマイヤーさんに厳しく礼儀作法をおさらいさせられます。「こんにちは、おばあさま」と言ってしまうハイジは、「いらっしゃいませ、奥様」と巧くいえるように何度も繰り返し練習させられます。クララはおばあさまのことを「愉快な人」と言いますが、ロッテンマイヤーさんの話では立派で厳格そうな人なのかも知れません。どっちが本当なのでしょう・・・ハイジは不安でした。
果たして、おばあさまはお屋敷に到着しました・・・熊のぬいぐるみをかぶって。このある意味愉快である意味怖い登場に、お屋敷の一同は唖然。おばあさまは、途中サーカスのぬいぐるみにいたく興味を抱いてピエロに借りてきたのでした。ファンキーな老人です。
このパフォーマンスにはクララもハイジも大ウケ。ハイジは面白そうなおばあさまにすっかり緊張がほぐれて、「こんにちは、おばあさま」とリラックスした挨拶をしてしまうのでした。面白くないのはロッテンマイヤーさん。せっかく今まで築き上げてきたものが、おばあさまが来たことで一瞬で崩れかねません。ロッテンマイヤーさんはハイジの挨拶をとがめ、教えられた通りに挨拶をするように言いつけるのでした。ハイジは挨拶をやり直します。
「いらっしゃいませ・・・・さまおく」
面目丸つぶれのロッテンマイヤーさんを後目に、おばあさまはどんどんマイペースで物事を運びます。あくまで子供達の目線で接するおばあさま。夕食の時には待ち時間にコップを並べてスプーンで叩いて、ハイジ達とジャムセッションに興じます。ロッテンマイヤーさんよりも遙かに愉快なおばあさまのバリアフリーな教育に、ハイジはアルムの山のこともすっかり忘れて楽しい時間を過ごすのでした。
一日の終わり。
おばあさまは寝床についたハイジの部屋にやってきます。おばあさまはハイジのために、おみやげを持ってきてくれました。それは大きな本でした。字が読めないハイジは、ガッカリしてしまいます。しかしでも、その本は綺麗な挿し絵が入っていて、とっても楽しそう・・・。おばあさまはハイジの代わりに、その本を読んでくれました。その話はとても面白く、ハイジは眠るのも忘れて3つも聞いてしまいます。それでも、4つ目の話を聞いている間に・・・ハイジはすやすやと眠ってしまうのでした。
ロックンローラー・おばあさま登場。
この人は考えようによって色々な捉え方ができる方ですねえ。おばあさまのような教育の仕方は学級崩壊を引き起こす典型的タイプだと思いますが。実際、ロッテンマイヤーさんの今までの仕付けは一日にして瓦解してしまったし・・・。まあ、ロッテンマイヤーさんのようなブレを全く許さないタイプよりは良いんでしょうけどねぇ・・・「学級」なんて社会的な存在もゼーゼマン家にはあり得ないから。でも、基本的におばあさまって子供のためにやってるって言うより、自分の気持ちいいようにやってるだけちゃう?って時も多々ありますが・・・。