●へっぽこ女王とその下僕のゆかいなラブストーリー●
アルプス物語わたしのアンネット
●主な制作スタッフ●
放送期間/1983年1月9日〜12月25日(全48話)
製作/本橋浩一
原作/「雪のたから」(パトリシア・M・セント・ジョン)
監督&演出/楠葉宏三
脚本/吉田憲二
音楽/広瀬量平
キャラクターデザイン/竹松一生
美術監督/井岡雅宏・阿部泰三郎
協力/スイス政府観光局・KLMオランダ航空
制作/日本アニメーション・フジテレビ
オープニング「アンネットの青い空」
(歌・潘恵子/作詞・阿木燿子/作編曲・広瀬量平)
エンディング「エーデルワイスの白い花」
(歌・潘恵子/作詞・阿木燿子/作編曲・広瀬量平)
●主な声の出演●
アンネット・バルニエル/潘恵子
ピエール・バルニエル/小林修
フランシーヌ・バルニエル/増山江威子
ダニエル・バルニエル/室井深雪
クロード・マルタ/沼波輝枝
ルシエン・モレル/山田栄子
モレル(ルシエンの母)/片岡富枝
マリー・モレル/吉田理保子
ニコラス先生/徳丸完
ジャン/青木和代
フランツ・ヨーゼフ/川島千代子
マリアン/中野聖子
ペギン老人/巌金四郎
ギベット/山内雅人
ナレーター/梨羽雪子
●紹介●
アンネット?そんなのあったかなあ・・・。
おそらく、名作劇場で最も知名度の低い作品の一つ、「わたしのアンネット」。渋谷TSUTAYAの名作劇場コーナーでも一番足下に置かれています。余りにも暗いドラマの展開で名劇の視聴率最低記録を破竹の勢いで更新(当時)、「ルーシー」で斜陽期に入った名作劇場に一気にとどめを刺し、後番組の「カトリ」にまで悪影響を与えた(と思われる)この作品。僕も放映当時、 着いていけなくなってあきらめたものです。
しかし・・・近年キッズステーションでやっている再放送を観たところ・・・、これがメチャクチャおもしろい。こんな作品が埋もれているのはもったいないと思うことしきりであります。
冷静に作品の出来だけを論じたら、「ハイジ」+「アン」+トラウマ÷20ぐらいの話なんですが、そういう風に言ってしまうと身も蓋もない。大人になって気づいたのですが、「アンネット」はトラウマドラマではなく、ラブストーリーだったのですね。大きな罪を許してもらおうと誠心誠意努力しアンネットに真心を投げかけるルシエン、その気持ちをわかりながらそれを受け入れられないアンネット。その心のやりとりの構造はラブストーリーと全く同じで、原作では存在していなかった二人が幼なじみで仲良しであるという初期設定がそれを色濃くしています。
ハイジとペーター、ネロとアロア、トムとベッキー。確かに、名作劇場では常に男女関係が存在していましたし、それぞれ魅力をもっていました。しかし、それは「仲良しこよし」という可愛らしいもので、それ以上のものではありませんでした。「赤毛のアン」などは可能性があったのですが・・・ロマンスまでは発展しませんでした。かといって、大人同士のメロドラマは名作劇場っぽくない。その中間、お互いを意識するが故の葛藤がみたかったボクにぴったりだったのが「アンネット」だったのです。
まあ、それは表向きの理由で、実際は女王様とその下僕というスタイルにしびれたんですが。
高圧的で勝ち気なアンネットと内気で抑圧されたルシエンというその設定。子どもの頃から罵倒されながらも、アンネットのことを思い続けるルシエンには非常に感情移入してしまいます( いやー、変態ですか、ボクは)。そして更にストーリー後半、今まで散々ルシエンを拒絶し続けてきた女王アンネットが、逆に下僕に負い目を感じて追いかける立場になるという下克上展開。これには燃えすぎましたっ。
まあ、もちろん穿った見方には違いないですが、おっさんならではの楽しみ方がアンネットには詰まってます。当サイトのメインコンテンツにするべく力を注いでまいりたいと思っとりますよっ。