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山形米沢の12ヶ月
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こちらに引っ越して水道料金が高いのに驚いた。都会に住んでいた頃、1ヶ月にど
れくらい水道の水を使うのか意識したことはなかったが、米沢では月6、7千円と、水
道料金があまりにも高いので意識するようになった。
自治体によってはもっと高いところもあるが、ペンション村の水道料金はm2あた
り250円とかなり高い。田舎は水道料金が高いと聞いていたので、しょうがない、節
水しかないかとあきらめていたが、水道料金は9千円、1万円と、宿泊客が増えないの
に増えていく。漏水、それしか考えられないのだが、漏水といっても、水はどこから
漏れているのか見当もつかない。だからといって悩んでばかりもいられないので、と
にかく水道メーターから、実際に使っている水の量を調べることにした。
かつては断水が多かったので、どのペンションにも水槽タンクがあったという。水
道水はタンクに貯められ、各蛇口に給水されるため、断水があっても数日はタンクの
水で賄えた。客商売で断水は許されなかったからだが、断水がなくなった今も、タン
クの設備のあるペンションもあれば、撤去して直接蛇口に給水するようにしたペン
ショ
ンもある。併用しているペンションもあるので、それぞれの給水設備はかなり複雑
だ。
ペンションスクルージにはまだタンクがあった。水道メーターを調べるだけでは水
の使用量は分からない。タンクに貯まっている水は、使ってはいないがメーターには
カウントされている。そこで、水道の元栓を締め、タンクの水が空になったらタンク
に水を入れるという方法で、月単位の使用量を調べた。すると7、8m2程度しか使っ
ていない。金額にして2千円弱。毎月請求されていた水道料金は40m2前後、約1万円に
もなっていたので、30m2以上、約8千円近くの水が漏水していたことになる。
屋内ならばそれほどの量の漏水はすぐに分かるはずだから、漏水は屋外ではない
か、
などといろいろ調べてみると、タンクのフロートが壊れていた。満水になると水が止
まる水洗トイレと同じ原理のフロートだ。溢れた水は、ドレインから排水菅にそのま
ま流れていた。水槽小屋は屋外にあったので気づかなかった。
引っ越してから2年以上たっていた。これで水道料金が4分の1になる、と素直に喜
んでいいのかどうか。