ゴルフ東田道場(2)

 以下は、私の師匠、プロゴルファー東田公一プロのレッスン記録(2)である。このレッスンにより、100前後から70代が出るようになった(ハンデは21〜11に躍進)。

 グリップ時に右手親指が人指ゆびより前に出ないようにする。右人指しゆびを鈎状に曲げ、人指しゆびでグリップを引っ張るようにスイングする。右手の中指、薬指、小指に力は入れない。
テークバックの際の左膝の送り込みが少ないと、打ったボールは右に出る。

アプローチ: 約30ヤード以内では、パッティングを行う場合と同様に左腕の肘を目標に向ける。このときも、グリップ時に右手親指が人指ゆびより前に出ないようにする。右人指しゆびを鈎状に曲げ、人指しゆびでグリップを引っ張るようにスイングする。グリップを長めに以て、コックを早めにして、クラブヘッドを落とすようにしてゆっくりとボールを運ぶようにすると、長くヘッドにボールが引っ付く。
 ヘッドにボールがぶつかった瞬間にヘッドを引くようにすると、右肩のつっこみを防止できる。
 アプローチの際、右肘を中心にして右の二の腕を体に付けたままクラブをテークバックし、右肘を中心にスイングをすると、ヘッドがテークバックした軌跡と同じ軌跡でインパクトまで戻る。
 アプローチにおいて、左足を目標に向かうほど大きくひらくと、右肩がつっこんでもシャンクなどせずに問題なく打てる。

 右足で押さえる打ち方の練習方法: 左足を後ろに下げ、右足を前に一歩出し、体重を右足に乗せ、ボールを左足の前よりも左側に置いて打つ。その際、腕と肩、特に右肩に力は入れずに、腕を右から左にぶらぶら状態で振る。インパクト時に、右足のもも内側に力を入れて押さえる。また、腕でグリップを下方に押さえ込まないように注意し、できるだけボールに近く立ち、クラブを吊り上げる感じで力を抜いてリラックスして打つ。これにより腰が回らないので、腕の振りを覚えることができる。ボールにヘッドを当てにいこうとするとボールの位置がだんだん右側に移動してしまうので注意。以上により、自然に左足に体重が乗っていくようになる。
 アプローチでも原理は同じであるが、アプローチの場合は、ふくらはぎに力を入れて右足を押さえるようにする。
 上記打ち方において、覚えることは、右足のもも内側で押さえることと、足と腰の曲がり角度である。右足の膝は適度に曲げ、体重がかかとではなく、親指のつけねに来るようにする。そしてインパクトまで体を動かさずに、左足の前の一点でボールを捉えるまで、右肩がつっこまないように腕だけを振る。腕だけを振るということが極めて重要である。

 テークバックの際、右肘を後ろに引くことがないようにする。右腕は肘を中心に円弧を描くようにテークバック。

 パンチショットで左にフックしない方法:右手をかぶせてしかも振り切ったとき左に返さないようにする。

 アプローチで、左足を閉じる。目標に対し10°開く程度。腿の外側に張りを作り抑える。
 左腕もしくは右腕のみでボールを打つ。そのときの自由に動く感触を忘れずに、両手でクラブを握り、スイングする。
 アプローチで、肩を開き、アウト−インに振るとボールは飛ばない。肩を目標に向けて、イン−アウトに振るとボールは飛ぶ。
 ティーアップしたボールをSWでクリーンに打ち込む練習をすると、すくい上げの癖がなくなる。
 布団を抱えるようにして懐を大きく構え、グリップはハンドダウンに構えず、ライ角に合わせて、グリップをややつり気味に握る。左手小指、薬指、中指の3本でしっかりと握り、左手リードで振る。テークバックの速さと、ダウンスイングの速さを同じにする。

 アプローチでダフらないようにするためには・・・
 左グリップをしっかり握り、左手の甲を目標に向けて振り抜くようにする。

 フェイスを開いてロブショットする場合、テークバックはすぐにヘッド上げ、V字型にスイングする。バンカーショットも同じ。
 フェイスを閉じたときは、ヘッドは低く引く。
 クラブを吊り気味に持つとき、左手グリップがゆるまないように、パームグリップとなる感じでグリップするとよい。そのアドレスで、ヘッドを閉じ、ボールをヘッドの先で打つと、スピンがかかり、ボールがすぐに止まる。同じ状態でネック側で打つと若干ころがる。

 近いところのアプローチは、左腕でヘッドロックをするように、換言すればドッジボールを抱えるように左の肘を目標につきだす。足はオープンに構え、左肘と左右の肩を結ぶ線がスクエアになるようにする。

 アプローチにあたって、グリップは右手親指と人指し指で摘む場合と、中指も用いる場合とを使い分ける。前者の場合左手は小指と薬指のみでグリップし、後者の場合は左手の小指、薬指、中指の3本でグリップする。左右の手のおしくら饅頭もわすれずに。

 SWの使い方(アプローチ)
 @ボールの上げ方に3種類ある
 高く上げる(ロフト通り)、より高く上げる(フェイスを開く)、低く上げる(フェースを閉じる)
 Aボールの転がし方に3通りある。
 止める(ボールをヒットした後、ヘッドを引く、ハンドダウンにすると操作しやすい)
 ボールが落ちてから3バウンドから5バウンドして止まる(フォローでフェイスを返さずに振り抜く)
 ボールを更に転がす(フェイスを閉じて打ち、フォローでフェイスを返さずに振り抜く)
 Bヘッドの振り抜き方に2種類ある。アウト−インに振り抜く方法と、イン−アウトに振り抜く方法
 C注意点:いずれも左小指のグリップがゆるまないこと。ダウンスロー時に、右手でシャフトを振り降ろそうとせず、左小指でシャフトを軸方向に引っ張るようにする.。

 アプローチのグリップとアドレス
 左手の手のひらを長く広く使う。左手中指の付け根から、手首の付け根を結ぶ線に沿ってグリップを握る。テークバックでコックせずに振る。7番からPWでのアプローチにも利用できる。左手の甲、手首、あるいは2の腕の外側で目標を意識し、目標側へとヘッドを持っていく。アドレスは足の幅が狭いと柔らかくなる。足幅を広くとり、体が揺れないようにどっしりと構えるとよい。足幅はアプローチとパッティングとで統一する)。


 距離感
TB:テークバックのこと、H:ヘッドのこと GS:グリップショートに握る。GM:グリップミドルに握る。GL:グリップロングに握る。

<サンドウェッジ(SW)の距離感>

  • 10Y SW GS パターと同じように右手で送る 振り幅20度
  • 20Y SW GS TB30度 Hが視界から消えないようにする。
  • 30Y SW GS TB右腕水平。
  • 40Y SW GS TB左腕水平。
  • 50Y SW GM TB左腕水平。
  • 60Y SW GL TB左腕水平。
  • 70Y SW GL TB左腕水平+10度。
  • 80Y SW GL TB左腕水平+10度。
  • 90Y SW GL フルショット。



<アプローチ(AW)の距離感>

  • 10Y AW GS パターと同じように右手で送る 振り幅20度(弱め)
  • 20Y AW GS TB30度 Hが視界から消えないようにする(弱め)
  • 30Y AW GS 右肘を体に付けたままHが40°程度にTB
  • 40Y AW GS 右肘を体に付けたままHが50°程度にTB
  • 50Y AW GM TB右腕水平。
  • 60Y AW GM TB左腕水平。
  • 70Y AW GL TB右腕水平。
  • 80Y AW GL TB左腕水平。
  • 90Y AW GL TB左腕水平。
  • 100Y AW GM フルショット


<ピッチング(PW)の距離感>

  • 10Y SW GS パターと同じように右手で送る 振り幅20度
  • 20Y PW GS TB30度 手首でコックH30°
  • 30Y PW GS 右肘を体に付けたままH視野内
  • 40Y PW GS 右肘を体に付けたままHが45°
  • 50Y PW GS H視野から外れる間際。
  • 60Y PW GS TB右腕水平。
  • 70Y PW GS TB左腕水平。
  • 80Y PW GM TB左腕水平。
  • 90Y PW GL TB左腕水平。
  • 100Y PW GM TB左腕水平+10°
  • 110Y PW GM フルショット


<ヤード毎の距離感(00/02/6) TB:テークバックのこと、H:ヘッドのこと>

50Y

  • SW GS 左腕水平
  • AW GS 右腕水平
  • PW GS Hが視界から外れる程度
  • 8I GS 右45度
  • 7I GS 視野内

70Y 

  • SW GL 左腕水平
  • AW GL 右腕水平
  • PW GM 右腕水平
  • 8I GM 右肘を体から離さずに45度
  • 7I GM 右肘を体から離さずに30度


100Y

  • AW GM フルショット
  • PW GM TB左腕水平+10°
  • 7I GM 左腕水平