夕食・休憩
山北さんの分科会・終盤での
ひとコマ。盛り上がっています!→
9:00〜ゲストによる分科会の
プレゼンテーション 
 全体で集合し、前日のスタッフミーティングで決まった分科会の内容やねらいのプレゼンテーションを各ゲストが行いました。
@松木・西村…
意外性の組み合わせ。個人作業をしながら、いろいろな角度で同じものを見る。そして観察力をあげることをしたい。(西村)自然からデザインをもらっている、という西村さんの言葉でピンときている。なにか、面白いことができると思う。(松木)
A山北…まず、太鼓を叩くための基本練習をします。その後は…、またその時の流れですすめたいと思います。(笑)
B伊勢…自分をみつめ、感じることをしたい。自然とからむ時間もとりたい。
 その後、悩みながら参加する分科会を選び、決定をしていきました。分科会毎に分かれて、「なぜこの分科会を選んだのか(迷っている人は、どんなポイントで迷っているのか)」など短く伝え合う時間を取りました。その中で、次第にそれぞれの気持ちも決まり、途中で「やっぱり、あっちにしよう!」と動く人もいました。各グループで話し合われたことを、全体で分かち合って分科会の最終決定がなされました。
 この分科会にいけば、確実にこのスキル(技術)が学べる、といった内容ではないので、前日からのゲストの存在感・雰囲気・その人の核となるものなどや各参加者の直感で分科会に分かれていった感がありました。
10:00〜各分科会スタート @松木・西村
 松木のワーク ネームトス(名前を呼んで、色んな形状のボールを相手に投げる。呼ばれた人は、それを受け止める)は、コミュニケーションのトレーニング。地域の学校での様子やどれだけ受け止める=信頼する、ということが大切かということが話された。
 続いて西村のワーク デザイン力をあげる。モノを通してそこにつくり手のどんな想いが込められているか、を推察する。それにより、うまく流れている場では過不足なくつくり手のデザインがその場やそこにいる人にフィットしているということが分かる。参加者なら、その場が居心地が良かった、や学べたという視点で満足して終わり、でもよいが、場のつくり手としたらそこにどれだけのデザインがなされているのか、をとらえる観察力をつけることが要るのではないか、といった内容をのワークを松木さんも参加者と同じように受けた。時にはご自分の経験から西村さんと共通する視点を話したりもした。
 次にまた松木さんにバトンタッチ。海辺へ行って、感覚を研ぎ澄ませて丁寧に歩く、フォックスウォークをした。その時間内に、お気に入りの石をひとつ持ち帰るという課題もあった。部屋に戻って、石を使ったワークをした後、一日の振り返りを行った。
A山北 詳細は、山北さんのホームページに載っていますので、こちらをご覧下さい。http://www.k5.dion.ne.jp/~yamakita/toec.html
B伊勢
 風通しの良い、海が見える和室で行った。輪になって、今の自分の感じ(居心地・感じていること・身体感覚など)をお互いに伝え合った。参加者の様子で外にでて海でひとりになる時間をとることにした。部屋に戻り、どんな風に過ごしたか分かち合った。
 それから身体ほぐしのワークを2人1組で行った。心地の良い雰囲気の中で、気持ちも身体も解きほぐれている様子だった。
 午後から3人1組になって、ひとりが今までに抱えてきたことを話し2人が一生懸命聴くというものをした。全体で話すより、話し手は離しやすかったように見えた。ただ、共感してもらうことの嬉しさを感じた面もあったようだ。ここで起こったことを全体で分かち合うこともした。
 最後は、自分の中にある言葉を一言大きな声で発し、みんなが同じ言葉を繰り返す、ということをした。自分自身、強く思っていたことがしっかり伝わり、受け入れられた感じがして気持ちがすっきりした。全体的に、自分をじっくりとみつめ直すことをした場だった。
第3回(最終回です) 
育ちあう場づくりセミナー
終了しました

20075月2日(水)〜5日(金祝)
国立淡路青年交流の家
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 5月4日(木祝) 2日目
  第2回 育ちあう場づくりセミナー 報告
  開催日:2006年5月3日〜5月5日(2泊3日)
  会場:国立淡路青少年交流の家にて
  ゲスト:松木正(マザーアースエデュケーション主宰)
       西村佳哲(プランニング・デザイナー 働き方研究家)
       山北紀彦(アフリカンパーカッショニスト N'DANA)
       伊勢達郎(トエックフリースクール代表)
全体で分科会のシェア
(分かち合い)
 無認可の幼稚園であるトエック幼児フリースクールの創立以来から14年間勤務しているスタッフの利根清子(通称すが)と同じく無認可の小学校であるトエック自由な学校のスタッフ仲本桂子(通称ぷー)がここから合流しました。今までの流れがまったく分からないふたりに分科会毎で起こったことを話しました。(以下参加者の言葉より抜粋)
松木・西村…フィット感、という言葉が印象的/石のワークでお守りのような、支えてくれるものに出会った/ネームトスで相手の気持ちをキャッチするようにボールを受け取った/巧みなデザインほど見えにくい、それがわかる作業をした
山北…自分の提案で場が動き、面白かった/落ち着く場づくりだった。安心でゆるんでいて、心地よかった/焚き火によって気持ちが高ぶった/山北さんの全部を受け入れる器、すごい/響きあう場だった
伊勢…間の大切さを実感した。間を経験を通して実感/フタをしていた自分を感じた/時間・自然・人に感謝/聴いてくれる場のありがたさを感じた

メンバーの熱いトークに
耳を傾ける
西村さんによる
すがとプーへのインタビュー
質問の一例:今日はどんな一日でしたか/聴くという時にどんなことに気をつけていますか/自由な学校にはどんな子どもや親御さんが来るのですか/トエック幼児フリースクールで難しいと思うことは何ですか…聴いている西村さんがとっても楽しそう、そして聴きたそうにしていました。
3日目の実習の説明と与件  3日目の実習の与件を伊勢が説明しました。
 「ゲストを含め、全体を4つの小グループに分ける。その中でひとり(全体で4人)、場づくりの実習をする人を募る。その人の実習は、1時間20分。そのあとまた各グループでひとり(全体で4人)場づくりの実習をした人のファシリテーションについての振り返りをする人を募る。振り返りの時間は30分。最後に各グループにいるゲスト・スタッフがその振り返りをしたファシリテーターの振り返りを30分する。ポイントは、
1.練習なのでどんどん失敗してそこから学んでください。
2.実習の始まりにミーティングをしてください。その中で「今、困っていること(お腹が痛い、いやなことがあったなど)」「みんなに話したいこと(感動したこと、伝えたいことなど)」「今日は、何がしたいか(海で遊びたい、なにもしたくないなど)」を聴いて下さい

 それは、第1回目の去年、同じように実習をしたが、いかに巧みにインストラクションをするか、それができたかできないか、という話になってしまいました。育ちあう場づくりというテーマの一番効果的な実習をするための仮説として提案しています。
 実習する4名と振り返りをする4名が名乗り出て、決定しました。
松木さんが帰る
情報交換・交流会
 2日目でセミナーを去る松木さんからみなさんに一言。そして本日のプログラムは終了。
 その後、情報交換・交流会では有意義な時間を過ごしました。松木さんもだいぶ遅くまで参加メンバーと語っていた様子。
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