撮影地:マウント・オルガ Mt.Olga ノーザンテリトリー、カタ・チュタ(カタ・ジュタ)

● 岩塊
ウルルからカタ・チュタへ車を走らせる途中にカタチュタの奇岩群を遠望できる展望所がある。そこから1996年にカメラブレをしてしまった構図を再び狙う。今度は同じ過ちを犯さない。前回に比べ早朝/夕刻の撮影だったので昼間の酷暑に苦しめられることはなかった。写真の球状の岩山は36あるカタチュタ岩塊の一つである。ワシはこの岩山を"ドーム"と呼んでいる。様々な表情を見せる岩塊の中でも際だって特徴的な外観を見せるシンボリックな存在だ。今回の撮影行で早朝や日没前にもかかわらず、ギャラリーが多いことに驚いた。ほとんどの人達がウルルのサンセット・ポイントに行っていると思っていたのに...。こういう本筋から外れた場所に陣取って我流にアウトバックを楽しんでいるのは99%西洋系の人達である。残念ながらこの時間帯に日本人の姿は見なかった。彼らだけにこの雄大を独占させるのは勿体ない。我々東洋の旅人も、自分のお気に入りの場所を見付け、"我がアウトバック"を楽しみたいものである。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ 8
Kata Tjuta Viewing Area, Uluru/Kata Tjuta NP, Northern Territory
October, 2001

2003.02.20 掲載