撮影地：レインボー・バレー、ノーザンテリトリー

●　虹色の夢

のこぎりのような稜線と彫刻刀で彫り込んだような岩肌が見る者を惹きつけるレインボー・バレー Rainbow Valley。日没時にその特徴的な岩肌が虹色に染まることから命名されたとか。雨の後には手前の広大な窪地に水がたまり、七色の岩山を鏡のように映し出すという。星空の下、ワシはここに野営した。見たのは当然虹色の夢、と言いたいところだが、そんなにうまくはいかない。アリス・スプリングスからほとんどの人が真っ直ぐにウルル方面に向かっていくが、もし四輪駆動車があるのなら、十分な水と食料を持って、途中寄り道するといい。スチュアート・ハイウエイからダートを22km東に入ったところに七色の造形は鎮座する。生身の自然と静寂の世界、満天の星の下で虹色の夢に挑戦する価値は十分にある。

Nikon F4 with MF-23, Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF), Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F8 Rainbow Valley, 97km south of Alice Springs, Northern Territory December, 1999

2001.02.02 掲載 2001.12.25 文章修正 2002.02.15 写真拡大・レイアウト変更 2002.12.05 レイアウト変更・アクセス解析対応