撮影地:南十字星(バングルバングル) 西オーストラリア、石炭袋

●  星に願いを
写真右隅に南半球のシンボル、南十字星が見える。南十字という言葉は人を酔わす。北半球からの旅人にとってこの小さな十字は、遠い南の土地にやってきたことを実感させてくれる。南十字星を見つけることは旅人にとって一つの儀式なのかもしれない。シドニーでも、ケアンズでも、ウルルでも旅人は夜空にこの小さな星座を探す。南半球の澄んだ星空にサザンクロスを見つけたとき、自由への通行手形を手に入れるのだ。煩わし日々は遙か彼方に、旅人は夢と見つめ合う。何か素敵なことが起きそうな、いや、南十字の下ではこの旅自体が既にとても素敵なことだと感じる。さあ、次は流れ星に祈ろう、旅が星空まで何億光年続くように。ご心配なく、アウトバックでは一晩に何百もの星が流れる。星に願う時間は十分にある。

Nikon F4 with MF-23,
(Sorry, I forgot data.)
Walardi Camp Site, Purnululu National Park, Western Australia
May, 2000

2001.02.13 掲載
2002.01.10 レイアウト変更・写真拡大

2003.02.21 レイアウト変更・アクセス解析対応