ワライカワセミ、撮影地:デイントゥリー、クイーンズランド

● クッカヴァラの来る宿
ケアンズの北約110キロにデイントゥリー Daintreeという小さな集落がある。レストランや店が数軒あるだけで、街と呼ぶにはあまりに小さい。"Tiny"という形容詞の似合う実に牧歌的な雰囲気にワシは一発でやられてしまった、「いいところだ!」。南のモスマン Mossman、北のケープ・トリビュレーション Cape Tribulationを含め、近年話題のエコ・ツーリズムの盛んな場所である。実際、"北クイーンズランドで最も美しい熱帯雨林"と呼ばれる豊かな環境は圧倒的で、そこには動植物の営みを含む様々な自然を堪能できる。ここでの宿はRed Mill HouseというB&B。デイントゥリーの豊かな自然をそのまま濃縮したような庭に、実に様々な鳥が姿を見せる。写 真は毎朝やって来て、主人からソーセージをもらうワライカワセミの親子の一羽。野生の個体ではあるが、この庭をテリトリーとしている彼らとは、家族というか仲間のような間柄だ。鳥籠のない人と鳥の関係、あまりに豊かな自然に嘆息するとともに、これからの人間と自然のあり方を啓示しているように思えた。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
Red Mill House B&B, Daintree, Tropical Far North Queensland
September, 2001

2002.06.07 掲載
2002.10.04 アクセス解析対応