撮影地:ウォルフ・クリーク・クレーター(Wolfe Creek Crater)キンバリー

● クレーター
パースから約3,000キロ離れたキンバリーの奥地に巨大な隕石孔がある。直径850m、深さ60m、世界で12個確認されている同種のクレーターの中で2番目に大きいものだ(最大は有名なアリゾナの隕石孔)。隕石が衝突した年代は定かではないが、恐らく200万年ほど前ではないかと言われている。衝突の当初は深さ200mに達したそうだ。この地域の非常に乾燥した気候が、200万年を経て未だにクレーターの形跡をとどめる結果となった。ホールズ・クリーク Halls Creekを飛び立ったセスナは強風に煽られ大きく揺れた。上空から見ると、ほぼ真円の口がポッカリと開いていることがよくわかる。大気の層が見えるような真っ青な空の下、大平原とクレーターの対比に地球も一つの星なのだと改めて思い知らされる光景だ。

Nikon F4 with MF-23,
Ai'D Fisheye Nikkor 16mm F3.5,
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
Wolfe Creek Crater, South of Halls Creek, Western Australia
May, 2000

2003.11.06 掲載