ワンマイル・ジェッティ--カナーボン

カナーボン名物のワン・マイル・ジェッティを遠望する。オーストラリア各地で見られるジェッティとは桟橋のことである。1904年に建設され、家畜などの海上輸送に60年代頃まで利用された。ジェッティの上には軽便鉄道が敷設され、人や物資を街の中心（現在のツーリスト・ビューローのあたり）まで運んだ。余談であるがカナーボンのメインストリートは道幅が異常に広い。道を横切るためにタクシーがいるという話は冗談にしても、道の両脇と中央分離帯に2台、あわせて4台の車を道に垂直に停めるパーキングスペースがある。これは羊毛輸送用の巨大な荷車を牽いたラクダの隊列がすれ違ったり、転回できるようにした名残である。話を戻そう。全長1,493メートルの桟橋は本当に長い、ワシが歩いた93年当時は老朽化が進み、床板が剥がれたり杭が朽ちていて肝を冷やした。（現在は保存が進んでいる。）