撮影地:デイントゥリー国立公園、ソーントン・ビーチ、ケープトリビュレーション、クイーンズランド

● 渚にて
デイントゥリー川をフェリーで渡ると道幅の狭い道路が九十九折りになり山を登る。実際フェリー乗り場から見る対岸には、急峻な山がそびえている。道路が平坦な地域に出ると、気分は高原ドライブとなる。ところが、なぜか右手にビーチのサイン。ここのビーチは標高の高い位 置にあるのか?と妙な錯覚に陥る。あれだけ登って来たと思っていたのに実はほとんど標高はかわっていないのである。自然の作った巧妙なマジックか(引っかかるのはワシだけかもしれないが)。ビーチは広大である、ビニールの切れ端やポリ容器が散乱したりして旅人を興ざめさせることもない。但し、東海岸の常で本土側に珊瑚は発達していないので、GBRの透明な海を期待してもここにはない。GBRは遙か沖合いである。しかし、浜には蟹の作った無数の砂団子が散乱し、ここにも豊かな自然があることを誇示している。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 17-35mm F2.8D (IF),
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
Thornton Beach, Daintree NP, Queensland
September, 2001

2003.03.21掲載