バークタウンへの道--カーペンタリア湾

カルンバ、ノーマントンを後に一路バークタウン Burketownへと向かう。ノーマントン～バークタウン230kmは全線未舗装（バークタウンの手前で舗装工事が進められていた）、乾いた空気に混じる砂塵を吸いながらのドライブとなる。歩を進めると道路の両脇に名物の蟻塚が現れる。高さは1m前後か、もっと北に位置するカカドゥやリッチフィールドのものに比べると、背丈は及ばないものの、そのおびただしい数には言葉を失う。視界の届く限り蟻塚の林は続いている。馬とラクダを連れていたバークとウィルズは行軍に難儀したに違いない。四輪駆動車の車軸をも折ると言われる固い塚を踏みつぶして進むわけにはいかなかったろう。乾いたサバンナに林立する蟻塚、時折、ブロルガが路上に現れる。探検隊の伝説に彩られ、バークタウンへの道は冒険のテーストに溢れていた。