Cassowary、撮影地:キュランダ(カソワリハウス)、クイーンズランド

● ヒナ
ジャングルの怪鳥カソワリのヒナである。生息域が限られて個体数も少ない野生のカソワリのそれもヒナをここまでアップで撮れたのは僥倖と言わざるを得ない。カソワリの特徴である大きな鶏冠はまだなく、これから鶏冠が発達してくる頭の部分が固い皮膚で覆われている。面白いのは体の模様、漆黒の成鳥に比べ、こりゃまるでウリ坊じゃないか。目はクリクリして愛らしいが、大きな脚で立った全体のプロポーションはジュラシックパークの恐竜を思わせる。この姿を見ると鳥は恐竜の末裔であるという説が妙に信憑性を帯びてくる。ケアンズ郊外キュランダの森に棲む怪鳥たち、立派に成長して黒い雄姿を見せてもらいたい。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ 5.6
Cassowary House, Kuranda, Queensland
September, 2001

2003.04.15 掲載