ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第141回 (2001年12月6日放送)


<オープニング>
T「今日は先週予告した通りトライアルセッション特集の第2回目であります。
 引き続きオリジナルラヴのギターやってくれた木暮晋也。」
K「はい。こんばんは。」
T「はい。今日はもう最初から登場して頂きます。2人で今日はずっと綿々と喋り
 つつそのトライアルセッションの曲をかけて行きたいと思っております。」

<トライアルセッション特集その2>
T「という事で、先週に引き続き今日はオリジナルラヴの今年の夏に行われた…
 ちょっと遅くなりましたけども『トライアルセッション』というツアーのライ
 ヴ音源が出来上がりましてですね、それを先週からずっと聴いている訳であり
 ますけれども。今日は第2回目という事でそれをいろいろ綿々と聴いてお送り
 して行きたいと思っておりますけどもね。で、ゲストは木暮晋也。」(以下K)
K「は〜い改めて。」
T「改めてええ。どうも。」
K「よろしくお願いします。」
T「という感じであります。あのーこのライヴ音源は本当にね…オリジナルラヴ
 のライヴ音源って今まで何回も結構いろいろ録ってきた訳なんですけども、
 ここんとこずっとオリジナルラヴのメンバーって大体…まあベースが今回鹿島
 さんって事でウッドベース弾いてもらってますけれども。他のメンバー殆どこ
 こ3年ぐらいずーっと一緒にやってるじゃないですか。」
K「そうですね。うん。」
T「もう何かこう殆どこのメンバーでしか出せないっていうか、このメンバーで
 しか出来ない音っていうか空気っていうかね、そういう物が出て来てるなーと
 自分ではまあ思ってるんですけど。」
K「うん。」
T「僕個人的にはね、今までオリジナルラヴってデビュー当時バンドっていう形
 でやってましたけれども…」
K「そうだよね。」
T「今がね、俺、一番バンドだと思ってんの。」
K「(爆笑)おっと意外な。」
T「ホントホント(笑)。今が一番バンドっぽいな。今まで一緒にやった人達い
 ろいろいましたけど。今の木暮とかコウ君とか平井君とか松っちゃんとか鹿島
 さんとか、一番バンドメンバーっぽいですね。」
K「そうなんだ(笑)。へえー。」
T「ホントホント。何かそういうバンドならではの音楽の良さってあるじゃない
 ですか。今回のプロモーションCDとして作ったこのトライアルセッションライ
 ヴのアルバムも勿論そうですし、今作ってるニューアルバムもそうなんですけ
 ども、そういうバンド感…まあバンド感って言うといろいろ誤解されちゃうん
 ですけど…そういうちょっと大袈裟な言い方すると、こう魂の結び付きといい
 ましょうか。」
K「(笑)」
T「っていうかまあ生活圏が一緒っていう感じなのかもしれないけれども(笑)」
K「うん。そうだね。」
T「そういうムードに凄い包まれてますね。」
K「うん。」
T「だから今回も…今レコーディング中のニューアルバムもそうじゃない?凄い」
K「そうっすね。」
T「うん。何かこれがさ、例えばゲストミュージシャンを迎えてそれぞれあんま
 りよく知らないゲストミュージシャンで作った音楽…同じ事やっても絶対こん
 な風にはならないなみたいなね。」
K「うん。そうですねー。」
T「って感じの空気が出来上がってて。その辺が僕としては物凄い今最近嬉しい
 んですけど。」
K「うん。」
T「木暮なんかホントそういうタイプのアーティストっていうかさ。」
K「(笑)」
T「そういうタイプのミュージシャンだもんな。」
K「うん。何か割とそういう所…まあ他で呼ばれる時もそういう所に呼ばれる事
 が多い。」
T「そうだね。そういう部分を引き出してくれるみたいな感じで(笑)呼ばれる
 事が。」
K「(笑)。何だろう?…そう、パキッとした事があんまり得意じゃないとか。
 そういういろいろ弱点はありはするんですが。」
T「(爆笑)。いやいや。でもそれでもまあいろいろこなしたりもするんです。
 木暮もね。」
K「(笑)」
T「でもまあそういう良さがやっぱり凄いある。」
K「何かチームワークが凄いどんどん良くなってるなーっては思いますね。」
T「どんどん良くなってるねーうん。」
K「ここ2年ぐらいご一緒にさしてもらってますけど。」
T「『ご一緒さして』なんてそんな…気持ち悪いなと思いますけど今更ね。」
K「(笑)」
T「でもこれはね、今まで不思議な事に無かったね!」
K「あ、そう?」
T「うん。意外と。実は。」
K「あー。見てるだけじゃちょっとよく分からないんだけど。」
T「何か。だってバンドメンバーとか言いつつも普段はあんまり殆ど会わないな
 ーとかさ。」
K「あー。」
T「っていう感じだったんですけど。今やってるメンバー普段でも電話したりと
 かラーメン食いに行ったりとか。」
K「あー。何か一緒にライヴ観に行ったり(笑)。」
T「そうそう。あと何かまあツアー出ても大体バラけるんだよね、メンバーとツ
 アー出たりすると。」
K「あー。グループが分かれちゃったりね。大人数になってくるから。なるほど
 ね。」
T「そういう事無いじゃない。最近。」
K「うん。まあ少人数だしね。昔は多かったんじゃない?人数が。」
T「そうそう。多かったっていうのもあるな。それはあるね単純に。」
K「うん。今コンパクトで。」
T「今コンパクトでね。大体行動が全員一緒みたいなさ。」
K「うん。」
T「あと音楽の『いいねー』って思う感性も何か似てるっていうかねぇ。」
K「うん。それぞれソロで活躍してるっていう領域を皆さん持ってらっしゃって」
T「そうそう。あと今さ、これはファンクラブの小冊子やってるんですけど…
 小冊子のさ、メンバーに文章書いてもらってるじゃない?あれが全員面白いん
 だよね!(笑)」
K「(笑)。この間入稿した僕も。」
T「入稿したでしょ。木暮のも面白いんだけど、平井君とかコウ君とかスッゲー
 変な文章。」
K「あー気合入ってるよね(笑)。」
T「面白いんだよ。あの松っちゃんの文章もスッゴイ面白いし。」
K「うん。」
T「あと鹿島さんも面白いじゃない?」
K「うん。楽しみだもんあれ見るの(笑)。」
T「あれね。『ナニ!皆んな書けるじゃん!』みたいなさ(笑)。」
K「(笑)」
T「面白いねとかってビックリするんだけどね。それぞれの何つーのかな…内面
 がいい感じだっていうか。何かそういう感じで今ね、バンドやる瞬間が僕はも
 うね、いろいろ他の事やってる中で圧倒的に楽しいいい瞬間なんですけど。」
K「うん。」
T「で、今日はそのいい瞬間のオリジナルラヴをちょっとまた聴いて行きたいと
 思いますが。」

***
T「これから聴く曲が『羽毛とピストル』っていう。割と定番なんですけどオリ
 ジナルラヴのライヴで。」
K「うん。ライヴでね。」
T「この曲は木暮たくさんギター弾いてる(笑)。」
K「そうですね比較的(笑)。」
T「比較的(笑)。普通にカッティングとかしたりとかさ。」
K「(笑)。あんまピーーーとかいってないような感じでね。」
T「キャーーンとかいってない(笑)。」
K「バキーーンとかしてない。」
T「そうそう。これで僕サックス吹いたんですけどね。」
K「大忙しだね。サックスは吹くわ…」
T「そう。ピアノやってサックス吹いて。で、これはリハーサルの時とか僕のプ
 ライベートスタジオでサックス練習してる時ってのは、結構サックスがちゃん
 といい感じに鳴ってるんですよ。力んでなくていい感じで鳴ってんだけど。こ
 の後半の方サックスソロが延々と続くんですけど。これ聴くと物凄い力んでて
 さ。」
K「(笑)やっぱり本番はね。」
T「そう。それで全然逆に鳴んなくなっちゃってんだサックスが。ピャヒーーン
 !な音してて。」
K「あー力だけは入っちゃって。」
T「そう。それで全然ビギナー丸出しの音になっちゃっててさ(笑)。」
K「でもね、そこがイイっつー話もあるんだよね(笑)。」
T「そうかなあ(笑)。スッゲーこっ恥ずかしいんですけど。」
K「いや、あんまり上手くても。うん。ね(笑)。」
T「いやいや(笑)。最初ねだからこれを入れるっつった時ね、うちのディレク
 ターと結構いろいろ論議があったんですけどね。結局全体的な流れを考えてこ
 れ入れた方がいいだろうって事になって入りましたけど。」
K「あ、そうなんだー。俺当然入ってていいと思ってましたけどね。」
T「いやいやいや(笑)。これより他の漏れた曲とかまたいいヤツがあったりす
 るんですけど。」
K「あー。」
T「取り敢えずじゃあそのオリジナルラヴのトライアルセッションから、12分に
 渡るロングバージョンですね。『羽毛とピストル』を聴いて下さい。」

M-01.羽毛とピストル(トライアルセッションバージョン)/オリジナルラヴ

T「どうですかこのサックスは。」
K「ん〜いや〜素晴らしいですね。この青さ加減が。」
T「(爆笑)青さというかバカさというか。」
K「うーん。」
T「いや〜もう…これちなみに途中で何故か歓声が上がってんだけど。これはあ
 れだよね?ちなみに僕が倒れた瞬間だよね?}
K「倒れたりいろいろ何かパフォームをしてた部分ですねあれは。」
T「そーそーそーそー(笑)。」
K「見ない事にはよくわかんないですけどね。」
T「そうそうそう。何でわめいてんだ?って。あの辺でステージで倒れ込んだり
 とか、起き上がろうとしてもう1回倒れたりとかして。」
K「うん。」
T「そういう風にしてたりしたんですけど。まああのね、いいとこジェームス・
 チャンス、コントーションズレベルまでは行ったかなみたいなさ(笑)。」
K「(笑)」
T「ピーヒャラピーヒャラいってましたけど(笑)。」
K「かなり近いと思いますよ。」
T「そうそうそう(笑)。えー、という事でした。」

***
T「引き続きトライアルセッションの曲を聴いて行きたいと思います。次に聴い
 て頂く曲が『R&R』で。これはこのトライアルセッションの流れからいうと1番
 最後にやった曲ですね。」
K「うんうん。」
T「アンコールの2曲目か何かかな。このライヴの流れで何故か1番最後『R&R』だ
 というね。だからこのライヴの流れとしては『段々バカになっていく』ってい
 う。そういう曲順の流れでした(笑)。」
K「どんどん崩れていくというか(笑)。」
T「どんどん崩れてく感じ。で、最後はねR&Rでギャオーン!ギャオーン!と。」
K「ガイーン!とね。」
T「これの後奏コーダの部分ですね。木暮含め全員の謎の演奏がね。」
K「かなりバカ度が。」
T「バカですねー!」
K「一番炸裂してた部分ですね。」
T「そうそうそう。ギターとかキョイーン!キョイーン!ずーっといってる(笑)」
K「(笑)全くマジメにやってないっす。」
T「(笑)。いや〜何かあの感じがね結構いい感じですけど。やったら長いの。」
K「長かったね。」
T「そうそう(笑)。あの間だから僕弦切ってたんだよねそういえば。」
K「あ、あん時弦切れてたんだっけ?」
T「弦自分で切ってたの。バキン!バキン!って。」
K「ニールヤング状態で。」
T「いや、パティスミスなんだけど。俺的には。」
K「あ、そうですか。はい。すいませーん(笑)。」
T「(笑)。っていうかさ、あのライヴの直前にほら…」
K「あ、見たんだよね。」
T「パティスミスのライヴビデオをね、俺たまたま見たんだよ。」
K「はいはい。」
T「ワタクシの知り合いの人が…フジロックか何かでパティスミスが来てて…」
K「あーはい。今年のね。」
T「僕ほらパティスミス…去年だっけ?一昨年?テキサスで観たじゃない?
 サウスバイサウスウエストの時。」
K「うん。」
T「あ、そうだ。木暮観なかったんだ。」
K「そうなんですよ。」
T「僕だけ観たんだ。」
K「そうなんですよ。」
T「そん時もやってましたけど。で、そのフジロックのビデオたまたま見ちゃっ
 て。でも今見ると絶対影響されちゃいそうだからっつって見んのやめようとか
 迷ったんだけど。」
K「うん。」
T「見ちゃってね。」
K「まんまと影響されて(笑)。」
T「まんまと。最後弦をね(笑)切ったりしてましたけど。」
K「うん。」

***
T「でもその『R&R』といえばさ、この間の…さっきもずーっと曲流れてる間喋っ
 てましたけど…あの、同時多発テロのチャリティコンサートね。」
K「はいはい。うん。」
T「テレビでやってて。夜中。」
K「見た見た。」
T「ポール・マッカートニー主催の。」
K「うん。」
T「あれは凄かったですね。」
K「いや〜面白かった。」
T「途中から見たんでしょ?」
K「途中からでしたね。」
T「僕もまあ途中からだったんだけど。最初の方の途中というかね。もう最後の
 ね、ポールの「『レット・イット・ビー』ではね、俺泣いてましたね。」
K「泣いた(笑)。泣いたかー。」
T「(笑)っていうか、いや、音楽では俺殆ど泣いた事なんか無いんだけど。」
K「あ、そう?」
T「音楽で何で皆んな泣くのかな?バカじゃねーのと思ってたけど。」
K「え、そんな事無いよ。皆んな泣いてるよ。」
T「あ、そう?俺泣いた事無い。で、それでね、最後にポールが『レット・イッ
 ト・ビー』やった瞬間にね、泣けた!(笑)」
K「やっぱり泣いてるじゃん(笑)。」
T「(笑)『何だよ〜!いや〜!ポール〜〜!』」
K「う〜ん(笑)。」
T「だってさ、もうホントにジジイって言ったら汚い言い方ですが、もうホント
 オジイチャンになっちゃって。でもね、歌は本当全然ポールだったでしょ?」
K「いや〜もう…あの歳にしてあんなに上手いっていうのはもうアンビリーバブ
 ルな。」
T「アンビリーバブルね。で、あとアンビリーバブルなアーティストたくさんい
 たけどさ。フーとか。」
K「ザ・フーも然り。」
T「フーがだからもう笑い泣きしたね俺。あの『フー・アー・ユー』」
K「(笑)『フー・アー・ユー』で泣けましたね。」
T「ピート・タウンゼントももうヨボヨボなのにさ、腕振ってたじゃんバーン!
 て。」
K「うん。」
T「バカじゃねーのか!(笑)と思ったけど。」
K「ねー。ジャンプはあまりしてなかったけど。」
T「いや、たまにやってたよ。」
K「たま〜にね。」
T「それでロジャー・ダルトリーもあのマイクぶん投げ攻撃。」
K「うん。」
T「あれもさ、マイクがやっぱりテーピングされてたんですよ。」
K「うん。抜けないようにね。」
T「抜けないようにシールドが。で、やるかな〜?いつやるんだろう?と思った
 らさ、やっぱ1番最後にやったね。」
K「最後にね。見せてくれましたね。」
T「でもまあタイミングが合わなかったっていうさ(笑)。」
K「(笑)ちょっと失敗?みたいな。」
T「ちょっと失敗…まではしてないけど(笑。でもあの歳であれやってんの、
 エライ!」
K「ねー。」
T「それでほとんど一緒だったじゃないですか。あのー何つうのかなあアレンジ
 もね。」
K「うん。アレンジ的にはほぼ何も変わってないっていうか。」
T「ほぼ何も変わってない。あのウッドストックの時から変わってないよね。」
K「ねー。あの頃と大体同じっていうか。」
T「大体一緒。あ、ウッドストックではあれやってねーわ『フー・アー・ユー』
 は。」
K「うん。まあ70年代のフーとそんなにね。」
T「そう。変わってない。そうそう。」
K「シンセの音とか同じじゃねーか!みたいなさ(笑)。」
T「そう。チャッチャッチャッチャッ…って。トライトンだったけど(笑)。
 トライトンってコルグの新しいシンセですけど。」
K「うん(笑)。」
T「でも何かね、あれドラムがひょっとしたらキース・ムーンの息子だよね?」
K「あ、そうなのかな?」
T「あれ?違うのかな。どうなの?あれカッコイイドラマーでしたけど。」
K「ふーん。」
T「ブラピみたいなルックスのさ。」
K「うん。」
T「でもちょっとあれを見てね、もう俺は一体…俺はその中学生の頃にロックに
 目覚めてから一体何をしてたんだろう?って。」
K「うん。ロック少年ね。」
T「もうね、中学1年の時に『シー・ミー・タッチ・ミー』をウッドストックの映
 画で見ましたけど。何かあれからまあいろいろロックとか目覚めたじゃない?
 音楽。パンクとかさ。」
K「ねー。音楽始めて。影響されて。」
T「そう影響されて。それでこの間の同時多発テロで、ああいったアーティスト
 を見てね、俺のやってた事は何だったんだろうと。」
K「(笑)」
T「もう何かね…何なんだろ。何かだから結局、フーとかあとジェイムス・テイ
 ラーも出てましたけど。」
K「ジェイムス・テイラー良かったね。うん。」
T「あと、あのポール然り、あとストーンズ。」
K「エルトン・ジョンね。」
T「エルトン・ジョン然り。こう全然パワーを失ってない訳じゃない?」
K「ねー。あの年齢であんな元気っつうのは…だって僕らのお父さんぐらいの年
 齢ですよ?皆んな。」
T「お父さん、親父、おじいちゃんぐらいの年齢ですけど全然。あとアーティス
 トパワーと言うか曲のパワーが変わってない。」
K「うん。」
T「まあ勿論そうなんだろうけどね。ロックの殿堂に入っちゃうような人だから」
K「うん。やってる曲がみんな60年代後半から70年代前半ぐらいの曲だもんね。」
T「そうそう。もう何かちょっとバカ見てるようなね、気がしたけど。凄かった
 な〜!あれ(笑)。」
K「うん(笑)。」
T「あれ今年のベストパフォーマンスだな。ポールの『レット・イット・ビー』」
K「ちょっと歌い回しが変わってましたけどね(笑)。」
T「ちょっとだけね。盛り上がっちゃって。」
K「グッときたんだよね。あれね(笑)。」
T「グッときたねあれ。うん。結構。そうそうそう。」

***
T「えー、という感じでじゃあ…」
K「という感じ…急に(笑)。突然変わるね。」
T「(笑)変わります。すいません。繋き方が、ちょっと、あれ…」
K「まあいいか。うん。」
T「えーと、ここで…」
K「『R&R』」
T「ね。ここで俺なりのロックンロールをちょっとね。」
K「うん。はいはい。」
T「オリジナルラヴトライアルセッションから『R&R』ね。聴いて下さい。」

M-02.R&R(トライアルセッションバージョン)/オリジナルラヴ

K「イエ〜イ!」
T「いいですねやっぱ!」
K「いや〜思い出した。ノリノリだったねこれね。」
T「最後の木暮のギターね。早弾きしてたよ最後。♪ティロリロティロリロ!」
K「もうハードロックみたいになっちゃってた。」
T「(笑)。ライトハンド奏法してたでしょ?」
K「もう全部やったねあれ。出来るテクは全部。」
T「出来るテクは!(笑)あそこで集約した?」
K「集約したよ俺ね。もう!」
T「なるほど。あの間に僕弦切ってたの確か。1本1本。」
K「ね。もう無法地帯だよあの曲は後半。」
T「(笑)そうそう。バンドって楽しいな〜!みたいな。」
K「笑っちゃいました。」
T「でもいい演奏だねこれ。」
K「ねー。ノリノリ。」
T「ね。ホントに。こう一体感があるよね。」
K「うん。」
T「いいというか悪いというか(笑)。いい演奏という感じでありましたけど。
 という事で今日はトライアルセッションの特集をやっております。」

***
T「はい。次かける曲が。もう今週も!」
K「行っときますか!」
T「『接吻』を(笑)。」
K「はい。お気に入りのこのテイク。」
T「そうそう、お気に入りイチオシ曲という事でね。もう1度ここでかけちゃおう
 という感じですけども。これがだから恐らくですね、この曲が次のマキシシン
 グルでカップリングで入るかもしれないという。『かもしれない』という不確
 か状況でありますけど(笑)。ええ。あのーそれとこの次のマキシシングルが、
 作詞が松本隆先生が書いてるんですね。」
K「はい。先生に。」
T「ええ。松本隆先生に書いて頂いて。今度のアルバムで2曲松本隆さんに詞を依
 頼しまして。残りの詞を僕が書いてるという感じなんですけど。で、その中の
 1曲が今度のマキシシングルに入りましてそれがリード曲という事で。」
K「うん。」
T「今度のマキシシングルは3曲ぐらい…あ、2曲だ。新曲2曲の、この『接吻』ラ
 イヴバージョン1曲。合計3曲という形になると思うんですけど。まあダブルA
 面という形ですね。ダブルA面として2曲マキシシングルに入ってて。で、その
  中の1曲が松本隆さんが書いてる曲なんですけど。この詞がね…あのまだ木暮
 は見てないんだよね?」
K「まだ僕見してもらってないっすね。」
T「そうそう。じゃあ今日後で見せますけど(笑)。」
K「(笑)」
T「あのーもう本当に『はっぴいえんど』という感じですね。何て言うのかな…
 ビックリしましたよだから。こんなに『はっぴいえんど』っぽい…後期はっぴ
 いえんどっていう感じの詞が出来上がって来ましてですね。」
K「はいはい。」
T「後期はっぴいえんどかムーンライダースのさ…ムーンライダースも詞やって
 たよね?確か松本さん。」
K「だったかな?うん。」
T「何かね、その頃書いてた感じというか。」
K「う〜ん。」
T「凄いそういう雰囲気の詞ですね。それが入ってる曲が来年の頭ぐらいに出る
 かもしんない。」
K「ほおー。間もなく。」
T「間もなくという感じで。ひょっとしたらもう今月あたりからこの番組ではか
 けて行ける可能性もありますので。」
K「あ。今日はまだ『ナシよ』と?」
T「『今日はまだナシよ』と(笑)いう感じなんですけどね。」
K「来週とか再来週ぐらいには聴けちゃう感じですね?」
T「そう。来週再来週ひょっとしたらですね。まだわかんないですけど。」
K「ね。うん。」
T「でも今回ね、その松本さんに詞を書いてもらったっていうのがあって、僕や
 っぱり…ここん所ずーっと自分1人で詞を書いてたでしょ?」
K「そうですね。うん。」
T「うん。で、その刺激があってさ。最初作詞はね、今までで一番のペースかな?
 物凄いペースで書けたんですよ!詞が。」
K「おー!」
T「バイブレーションがあってさやっぱり。なるほどこう来るか!みたいな。」
K「あの、その松本さんの詞とかを見ると、何かパワーをもらった気にならない
 ですか?」
T「そうなの。そうそう!」
K「それあったんだよ。僕ん時。」
T「あったあった。『こういう風に広がりが!』『こういう言葉も!』」
K「『あ、こういう風にしていいんだ』みたいな。何かこうヒントをもらったみ
 たいな。」
T「そうそうそうなの!」
K「ね。あれ不思議だよね。」
T「そうそう。それでね、俺一挙に4曲ぐらいバーン!」
K「あーわかるわその感じは。」
T「そう。それでね、1週間半とか2週間ぐらいかな。それで4曲ぐらい書いたん
 です。」
K「あー。」
T「こんな書いたの初めて。大体ね1曲に2週間とかかかっちゃう時もあるし。」
K「うん。」
T「なんだけど4曲ぐらい書けちゃった。そしたらね、で、先週あたりからまた
 ちょっとね…あの、何て言うのかな…品切れな。自分がね…」
K「品切れ(笑)、今、ちょっと待って下さい。品切れっていうのは何?」
T「品切れじゃないけど(笑)。」
K「商品?(笑)」
T「何か自分のネタ切れ?じゃないですけど(笑)。何かねちょうど切れた段階
 になってて。今ちょうどね。」
K「ねー。そこでまた違う松本さんの詞が来たりするとね。」
T「そうなんです。ところがこれでもう2曲までなんです松本さんの。」
K「もう終わっちゃったんですか?」
T「終わってしまって。だからちょっと新しいアイディアね、今探そうと温存中
 っていうか。ね。」
K「うん。」
T「自分のエンジンをふかしてる段階なんですけど。」
K「なるほど。」

***
T「まあとにかくね、今度のオリジナルラヴのアルバムは…何か思ったんだけど
 …前回の『ビッグクランチ』は割とこう…ギターで例えるならばギターとアン
 プの間にエフェクターをたくさん入れてる感じ?あるでしょ?」
K「あー。エフェクティブな。うん。」
T「ディレイとかコーラスとかフランジャーとかディストーションとかさ。」
K「そうだね。盛り沢山。」
T「たくさん、盛り沢山入れて、ギャオーン!ギャオーン!といってる。」
K「うん。」
T「警告を発するサイレンみたいなさ。そういうアルバムだと思うんですけども」
K「うん。」
T「今回のアルバムはね、もうシールド1本だね。」
K「うーん。そうですね。」
T「ギターからギターアンプにシールド1本で。」
K「いや、本当にシールド1本の曲ばっかりだったよ?実際問題(笑)。」
T「(爆笑)ギターも。そうなんです。そうだよね。」
K「うん。」
T「ほとんどそうだったし。」
K「エフェクター使ってないんじゃないかな?」
T「エフェクター使ってないよね。」
K「ほぼ。」
T「そう。っていうかね、僕今回のアルバムエレキギター弾いてないですから。
 初めてだよこんなの。」
K「ね。」
T「エレキギターは全部木暮に任して。」
K「そうだねほとんどね。ガットギターとアコギね。」
T「そう、ガットギター弾いたの1曲で、あと全部ピアノでした。」
K「そう、ピアノなんだこれが(笑)。」
T「ねー(笑)。」
K「ピアノがね、もう聴きどころ(笑)。」
T「聴きどころというかね。まあそうなんだけど。そういう物凄いナチュラルな
 感じのいい感じに仕上がってるんでね。」
K「そうだね。今回はまた趣向がガラッと。」
T「ねー。是非とも早く聴いてもらいたいなという。」
K「皆んなこれビックリするんじゃないかなー?きっと。」
T「ねー。これはちょっと『ビッグクランチ』とはまた全然違う。これはだから、
 オリジナルラヴのメロディアスな部分がもう大全開。」
K「うん。もうかなり骨が見える感じの。」
T「そうそう。骨だけ!みたいな(笑)。」
K「装飾がこう…」
T「無いね。あんまり。」
K「無い!っていうね。骨格で。」
T「そう(笑)。だって実際ほとんどワンテイクだったし。ダビングしてないん
 ですよ。」
K「ねー。アレンジもシンプルだし。」
T「そう。だからあの結局大きなスタジオでリズム録りの時に、リズム録りが終
 わった後自分ん所のプライベートスタジオへ持ってってダビングとかいろいろ
 しようかなと思ったけど…してないです!」
K「あ、そうなんだ。」
T「結局何もしてない。うん。ほとんどもうリズム録りの時のままっていうか。
 コウ君のあのスクラッチとかああいうのをチョコチョコッと入れたっていう感
 じですけど。」
K「あ、それも楽しみですね。」
T「ええ。他はほとんどもう本当、半分ライブレコーディングに近いアルバムな
 んですけど。そういう良さが凄いあると思いますんで、是非聴いて頂きたいと
 思います。まあ、あの、次のアルバムの話いろいろしちゃいましたけど。」
K「うん。」

***
T「という事で、次のマキシシングルの予告という事で、もう1回ここでトライア
 ルセッション特集、最後に『接吻』ライヴバージョンをね。」
K「うーん。」
T「これ『ブルーノートでやってるのか?!』みたいな感じのね(笑)。」
K「(笑)。『この1曲だけなら出れるかも!』みたいな。」
T「(爆笑)そうだな。そうね。という事で。」
K「でも豪華なシングルだね次ね。考えてみれば。」
T「結構豪華よ。いい感じよ。はい。という事で。オリジナルラヴのトライアル
 セッションライヴバージョンで『接吻』を聴いて下さい。」

M-03.接吻(トライアルセッションバージョン)/オリジナルラヴ

<エンディング>
T「えー『接吻』をまた…」
K「『接吻』。これは極上バージョンだ。」
T「極上バージョン(笑)聴いて頂きましたけど。という事で、トライアルセッ
 ション特集。先週から2週間にわたって木暮晋也と一緒にお送りしてきました
 けどいかがでしたでしょうか。という事で、どうも木暮晋也さんありがとうご
 ざいました。」
K「あーどうもありがとうございました。」
T「それではまた来週。オリジナルラヴの田島貴男でした。バースト!」


 


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[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki