その他編


「寂々斎楓月」師匠
しばしば登場する木挽町に住むるいさんやお千絵さんのお茶のお師匠様「寂々斎楓月」師匠。
当掲示板でも話題になったのが、お名前を一体なんとお読みするのかということ。
単行本「お吉の茶碗」(1995年4月1日第一刷)の「夢殺人」では「せきせきさいふうげつ」とフリガナがふられ、この文庫版(1999年3月第四刷)では「じゃくじゃくさいふうげつ」とふられています。
そして最新刊「十三歳の仲人」(2004年3月第一刷)の「成田詣での旅」では「しゅくしゅくさい」となっています。さてこの喜寿を迎えられたお師匠様の本当のお名前は?


方月館の謎
「卯の花匂う」で喜一郎さんが狸穴に身を寄せますが、通乃進様の仰った中に、
「あの男、狸穴の道場へおくがよい」
留守番の夫婦者に世話をさせ(以下略)
とあります。留守番に住み込んでいる「善助」さん、おかみさんいましたっけ?
狸穴は「おとせ」さんがいらっしゃるまで女っけがなかったと思いますが…。
どこかで留守番の夫婦者を読み落としてしまったのでしょうか。
この謎は蛍さんより掲示板に書き込み頂きました(2003年8月10日掲示板より転載)

「川のほとり」に
その方月館は、つい最近まで男所帯であった。
主人の方斎の他には、雑務一切を任せられている善助というのと、掃除番、炊事番の内弟子と、八丁堀からやってくる東吾と、甚だ殺風景なこの屋敷にこの春から花が一輪、咲いたように女の姿が増えた。
とあります。それに善助さんも妻帯はしなかったはずですので、やっぱりこれも謎ですね(管理人)



何度も登場?
大口屋さん(皆、蔵前の札差)がいっぱい
 *事件が起こったためにお店ごと売って代替わりしたのか?町内に2軒あるのでしょうか?

・女難剣難
主人・清兵衛、65歳・・・源さんの父の碁仲間だった。源さんにもなにかと世話を焼いていた。
殺された。倅の名は東三郎。

・王子の滝
主人・弥三郎、妻お菊・・・蔵前の札差、大和屋のおすずの妹がお菊。
おすずは昔東吾に惚れていたが王子の滝で夫(養子)伊平に殺された。

・玉川の鵜飼
主人・伊左衛門(養子)、妻・お秀(30歳過ぎ)・・・お秀は源さんの妻お千絵さんの、同じ町内で育った幼馴染。
夫に殺された。このときも大和屋も出てくる。大和屋の女房はおしげ。

管理人ももう一つ見つけました。
・千鳥が啼いた
勤王浪士と名乗って強盗を働く一味にねらわれた蔵前の札差。


■筆屋盛林堂 どちらも神田三河町  
 *こちらもお店ごと売られたのかも・・

・神かくし
主人・福井兵治、娘お美也19歳(殺された)

・筆屋の女房
主人・要助(養子)、妻たか・・・神林家のお出入りらしい。二人ともまだ若い。


■お菓子屋三春屋 どちらも神田竜閑町

・秋色佃島
主人・町兵衛、女房は病身(心労のため?)、小さい子らがいるらしい。

・夢殺人
主人・町兵衛、先妻は2人の子(お銀23歳と春之助)を残して亡くなり、今の女房は後妻。今の女房との子はおふじ19歳。
*主人の名前、お内儀さんの事情、子どもたちの年齢からして「秋色佃島」のときと同じお店なのでしょう。

この謎はのばらさんよりお知らせ頂きました。


藤屋の謎(藤屋は二つあった?)
単行本を基本としているようですので単行本になっていないものはフライングですか?
(1) 「冬鳥の恋」
藤屋は江戸でも一、二を争う旅籠屋で二年前に主人が亡くなり忰の藤兵衛が跡を継ぎ、先代の未亡人おせんは柳島に出来た隠居所に移った。
(2) 「浅草寺の絵馬」(「オール讀物」平成13年8月号)
藤屋は馬喰町で一、二を争う旅籠で、当主の久兵衛の女房お松が亡くなった。跡継ぎの久太郎と嫁いだ娘達が還暦を過ぎた久兵衛を懸命にはげましている
(1)(2)とも馬喰町にある旅籠で、るいの父親が定廻り同心をつとめていたころからの知り合いでるいが宿屋家業をはじめる際には親身になって面倒を見てくれ自分のところの常連客まで紹介してくれた。
この謎はTAさんよりお知らせ頂きました。


植木職人の治兵衛は独身?
「虫の音」で登場する植木職人の冶兵衛の説明として「前年、女房子を不慮の出来事で失った冶兵衛は、未だに独身のようである。」とありますが、奥さんはともかく赤ちゃんは東吾さんや方斎先生の活躍で助かったはずだったんじゃ??
この謎はAbeさんよりお知らせ頂きました。

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