「狐の嫁入り」

単行本 文庫 新装版


師走の月
東竜軒の娘おひでは女ったらしの船頭新三に夢中になり店の金まで持ち出す始末。そんな時東竜軒の主人市右衛門が何者かに斬りつけられた。
迎春忍川
正月3日、るいや嘉助と上野の護国院に初詣に行った東吾は若くて色っぽい商家の内儀を見かけた。数日後、今度はその女を神林家で見たのだが、その女の亭主加納屋清右衛門が川に落ちて死んだ。
梅一輪
東吾は女掏摸を見かけて捕まえるが掏摸取った財布は出てこなかった。その失敗談を方月館の松浦方斉にするが、その後「彦六」を名乗る掏摸が現れた。
千鳥が啼いた
深夜、東吾と通之進が逃走する押し込みに遭遇した。ちょうどその時、弟子の伊太郎が助太刀に現れた。
狐の嫁入り
江戸のはずれで狐の嫁入りが目撃され、段々と町中にやってきた。材木問屋木曾万の娘およねは金貸し検校の息子のところに嫁ぐことになったのだが・・
子はかすがい
嫁いで10年、香苗が懐妊したと通之進も源右衛門も有頂天。東吾もこれで好きに出来るとほっとするが・・植木職人治兵衛の女房が殺され、生まれたばかりの赤ん坊が連れて行かれた。


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