「横浜慕情」

単行本 文庫


三婆
麻太郎を連れて深川の霊厳寺に寄った東吾はそこで、長助が三人の老姉妹にやりこめられているのに出くわした。そのうちの一人が富突きの百両当たったというからさあ大変。
鬼ごっこ
長助がおたよという30過ぎの女を連れてかわせみにやってきた。22年前に別れた母親に会いに来たと言う。
烏頭坂今昔
東吾は町で偶然嘉助が贔屓にしている羅宇屋の万三を見かけた。その翌日仲間を訴人して罪を逃れた元盗賊の男が殺された。
浦島の妙薬
東吾に宗太郎、花世に源太郎それにお供に長助とお吉がついて、横浜に行くことになった。途中かわせみの常連客の浦島屋太郎兵衛に聞いた浦島寺を見たりしていたが、その太郎兵衛が死んだ。
横浜慕情
横浜見物をしていた東吾達は、首くくりをしようとしていた異人を助けたが、なんとそのジョンは東吾の知り合いだった。
鬼女の息子
大宮宿から大川端の旅籠で働いているという娘を訪ねてやってきた男が殺された。
有松屋の娘
深川の有松屋の主人が、なさぬ仲の娘をかわせみに奉公させてくれと頼んできた。その娘は実の父親の顔を見てみたいから有松まで行ってくると言う。
橋姫づくし
七草の頃、老婆ばかりが拐かされるという事件が続発した。身代金を払うと無事に返してもらえるのだが、紀伊国屋のおとらは行方が知れなかった。



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