「青い服の女」

   
単行本   文庫 


霧笛
大規模な改築を終えた「かわせみ」は千客万来の大繁盛であった。その「かわせみ」に不可解な関係の二組の男女の客がやってきた。
玄猪祭さわぎ
麻太郎は玄猪祭に「かわせみ」からバーンズ診療所へのお土産にとぼたもちを持たされた。診療所でぼたもちを楽しんでいる最中に長助が厄介な話を持ち込んできた。
去年今年
年末の「かわせみ」で物置の裏側に捨て猫があった。その捨て猫に餌をやっていた泊り客の若い男が麻太郎に話を聞いてほしいと言ってきた。
青い服の女
麻太郎と源太郎に青と名乗る人物から、「花世を拘束した」と呼び出しの文が届く。
果たして青の正体とは?
二人女房
常連客である横浜の下川銀之助が初めて女房の松子を連れて「かわせみ」へやってきた。ところがその銀之助を訪ねて慌ただしく妹がやってきた。
  安見家の三姉妹
    日本橋通りの安見商会は大層な羽振りで評判だが、その安見商会には三人の娘があり、ある日、新聞にその三人が英国帰りの名医を見初めたと書き立てた。



| Home | Next |