南町奉行所
「師走の客」
当時の南北奉行所には各々与力二十五騎、同心百二十人が定員とされていた。それらの大半は親代々の与力であり、同心であって、町奉行そのものは幕閣の任命でしばしば交替しても、与力、同心は、変わることなく、任務に当っているのであった。
南町奉行所は数寄屋橋にあり、現在の「有楽町マリオン」のあたり。北町奉行所は呉服橋、現在の東京駅近く。