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「卯の花匂う」の主な変更点は、時代を特定出来る山村信濃守という記述が削除され、方月館の記述も改められた。 |
卯の花匂う | |
新 | 変更点 |
この神社の石段を上り下りして、 | 登り→上り |
いつも午の刻(午前十二時)から未の刻(午後一時)の間になった。 | 追加 |
それが証拠には、何度も子供が出来ましてね……」 | な→ね |
病気になる前は主人の治兵衛というのが、近所の子供に習字を教えたりもしていたが、 | 追加 |
同心だった父親が死んでから、思うところがあって町へ出て | 与力→同心 |
お吉と一緒にその若侍を送って来たのが、昨夜の女中で、 | お女中→女中 |
この辺は商家が多いので、 | 粋筋の家→商家 |
「昨夜、宿改めがありまして……」 | 昨日→昨夜 |
宿のほうからは常常、定廻りや岡っ引のほうにつけ届けがしてあって、まず厄介はないように出来ていた。 | 常々→常常 トラブル→厄介 |
嘉助がどうも不審なので調べて欲しいといって来ましてね」 | な→ね |
京都町奉行所では、ここ数年、 | 山村信濃守殿が京都町奉行となって行かれたのは→京都町奉行所では、ここ数年、 |
御所役人と禁裏御用商人との間の不正を探索中きいて居ます」 | 探る目的があったと→探索中 |
荒井清七というのは、その京都町奉行所の配下で、 | 山村信濃守→京都町奉行所 |
いわば密偵としての目的だったのではないかといわれ、 | スパイ→密偵 |
東吾がるいを呼び出したのは、大川端の船宿の二階であった。 | 柳橋→大川端 |
「京都町奉行所によって調べられた不正事件には、 | 山村信濃守どの |
道場主である松浦方斎にはすでに畝源三郎を通して頼んであるという。 | 留守番の夫婦者に世話をさせ、部屋をあてがって住まわせろという。→変更 |
「神林様には手前がお願い申したのです」 | どの→様 |
「下りて来いっ」 | ッ→っ |
「いったい、なんの花が咲いていたんですか。今時分……香りのする花なんて……」 | 追加 |