「山茶花は見た」で特に大きな変更はないが、季節の表現が少し変更されている。


山茶花は見た
変更点
客用の部屋から見渡せる中庭には小さいが藤棚があり、裏には桐が春の終りに紫の花を開く。 削除
の盛りには、るいの居間の外に百日紅がかなり長い間、咲き続けるし 削除
俺だって、それくらいの金はある。このところ、稼ぎがいいんだ」 ここのところ→このところ
兄の通之進は八丁堀の吟味方与力で、神林家はかなり裕福であったし、 与力筆頭→吟味方与力
所用でこっちへ出てくる時は、必ず「かわせみ」を定宿にして滞在する。 常宿→定宿
「かわせみ」の常客というところが、東吾の泣きどころである 、→。
「お供しましょう、上役に話をしておきます 町廻りは交替してもらいます→変更
目付として長崎へ出張した兄嫁の父について、長崎へいった時のことである。 出張する兄→変更
「道理で、かわせみでお話し申しました時、お訊ねがないと存じました」 『かわせみ』→かわせみ
(以後すべて変更)
廻船問屋仲間で、もう五十年も前に、媽祖廟を建立し、 廻船問屋の組合→廻船問屋仲間
組合の岩城屋さんだと思いますけれど・・・・・・」 削除
「もっとも七化けの異名のある男のことです 、→。
おおっぴらにかわせみに泊り込めるんだ。俺も案外、智恵者だと思わないか」 知恵者→智恵者
何事もなく七日が過ぎた。 十日→七日
地震があったのは、四ツ半(午後十一時)すぎで、流石にまだ布団には入っていなかったが、東吾はるいの膝枕でうとうとしていた。 九ツ→四ツ半(午後十一時)
流石に〜→削除
清吉は小半刻(約三十分)も話をしただけで、律儀に品川へ帰って行った。 追加
勝手口の戸があいていて、そこに見憶えのあるおきくの半纏が落ちていた。 半天→半纏
(以後すべて変更)
新兵衛が、上ずった声で東吾に告げた。 がくがくした→上ずった


| Back | Next |