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「お役者松」の主な変更点は、地名の変更と若党が小者になっている。 |
お役者松 | |
新 | 変更点 |
手拭を出して、東吾に手を拭かせ、 | 手拭い→手拭 |
広い境内を通って拝殿のわきを抜けると、 | 境内が広い割に、小じんまりした→変更 |
掏った奴は、追われて危ねえと思った時 | 掏摸って→掏った |
門前町から蛤町の裏を抜けて、やがて堀のむこうは松平伊豆守の下屋敷の裏塀になる。 | 永代から黒江町の裏を抜けて、千鳥橋の袂を、やがて松平織部正の→変更 |
そのまま一目散に仲町のほうへ走って行く。 | 材木町→仲町 |
今日は下っ引と小者を連れて来ている。 | 若党→小者 |
みかわや |
削除 |
下っ引や小者が、源三郎の指令を受けて出て行ってから、 | 若党→小者 |
下っ引や小者にも軽く一杯飲ませ | 若党→小者 |
「わたしが知っているのは、お役者松という男ですが……」 | 俺→わたし だが→ですが |
源三郎は団扇を使い、手拭を出して額の汗を拭いた。 | 手拭い→手拭 |
その手前の橋を渡って右にまがると伊勢崎町であった。 | その橋の手前を→変更 |
一晩、二晩、家をあけたといって、大さわぎする親は少い。 | 少ない→少い |
典型的な中風病みで、ただ、唇をふるわせながら、 | よいよい→中風病み |
まだ乳呑児で、困り果てて乳母を連れてくるやら | 追加 |
長助の女房が、つめたい麦湯を運んで二階へ上って来た。 | 古女房→女房 |
東吾は永代橋の手前まで、お役者松を送って行った。 | 八丁堀の入口→永代橋の手前 |
もう日の暮れた時刻、深川のちょっとした鰻屋で腹をこしらえた。 | 飯屋→鰻屋 |
更けてから、二人は店を出た。 | 深川→店 |
寺の門は四方にあるが、暮六ツ(午後七時)に三方は閉めてしまうので | 六つ→六ツ (午後七時)追加 |
丑の刻(午前二時)になって、手代の弥助が迎えに来た。 | 追加 |
泥棒に入られた衝撃で呼吸が苦しくなり、 | ショック→衝撃 |
湯に行ったり、……めかし込んでいるようで……」 | 追加 |