新年あけましておめでとうございます。
春霞さんが2007年の幕開けに相応しい素晴らしい作品をお送り下さいました。
二人の熱々のシーンに、るいさんのお着物に、明るい春の日ざしを感じます。
本当に素敵な作品、ありがとうございました。

春霞さん制作秘話

 「かわせみ」を愛するみなさまへ

 “新年おめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願い申しあげます”
神林 東吾 & るい

          
                                                

とうとう「かわせみの明治」が幕を開けました。かなりショッキングな序章ではありましたが、みなさまと一緒にこれからを見守っていきたいと思います。さて「明治」が第一話なら「江戸」の第一話「初春の客」を作ってみようと思い立ちました。たぶん管理人さまやみなさんのお好きなシーンなのですが、るいさんのお着物が少し大人しい感じのものでしたので、ショックを受けられている皆さまたちの気分を明るくしていただこうと、急遽着物を作り替えるべく朝から縫って、やっと着付けを終えたところです。
「今年の三々九度だ るい...」のラブラブシーンをお贈りします。
それでは裏話を...。ボディが組みあがったところで二人にポーズをつけていたのですが人形とは言えヌードは妙に生々しくて(きゃっ!)誰もいないのに思わず辺りを見回してしまった。着付けをするまでは人目に触れないようにと押入れの中に隠しておきました。えっ!暗がりの中で二人はどうしてたかって?気になりますかぁ、勿論離しておきましたとも・・・。(人形にやきもち焼いてどうする)
るいさんの睫毛はカールしてみましたがわかりますかぁ、「目を閉じてわたしに触れて...」って感じなんですけど うーん、難しい。あーぁ、情念系はどうも性に合わないようで、はなはな流のお弟子さんにはなれそうにありません。

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「なんだか、部屋が色っぽくなったと思ったら、炬燵布団が変ったんだな」
 紫地に大きく梅の花を散らした友禅の炬燵布団におそろいの座布団が敷いてある。
「お正月ですからね」
 るいはお吉が用意してきた酒の徳利を長火鉢の銅壺へ入れた。
「酒はもういい、番茶が飲みたいな」
「じゃ、真似だけ……年があけてから、はじめてですもの」
 上眼ずかいに睨んでみせる。
「正月中は兄貴が屋敷にいる。出にくかったんだ」
「お義姉さまのお酌で鼻の下を長くしていらしたんでしょう」
「馬鹿……」
 八丁堀時代は生まじめで、冗談もいえなかったるいである。
「るいは変ったな」
「あばずれになったとおっしゃりたいんでしょう」
「いきいきして、色っぽくなった……」
「でしたら、どなたのせい……」
 東吾がひきよせると、るいは大輪の花のように崩れた。藤色の正月の晴れ着に、るいの好きな香の匂いがしみている。
「ちょうど一年だな」
 唇をはなして、呟いた。
 二人が他人でなくなったのが、この前の正月、やはり、この部屋の炬燵で酒を飲んでいた。
「るいをお飽きになったら、いつでも捨てて下さいまし」
 眼を閉じたまま、るいが切なげにいった。言葉が終ったとたんに、眼尻からすっと涙が落ちる。
「赤ん坊の時から惚れてたんだ。今更、飽きてたまるものか」
 まだ、よくついていない酒を盃にあけ、口にふくんで、るいの唇へ移した。
「今年の三々九度だ。るい……」
「初春の客」(御宿かわせみ・上)より

                             


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おぉぉ〜熱いです! 制作秘話がまた笑いが止まりません。
春霞さん、「情念系は合わない」なんて〜そんな事ありませんよぉ。
新しいお人形も楽しみですが、これだけ数がそろえば、これまでのお人形でいくらも、こういうバージョンを作って楽しめるわけですねぇ。
今度は誰と誰が・・・なんちゃって\(~o~)/
(たまこさん)
年明け早々、あっちもこっちもお熱いですなあ〜、コホン。
はなはな流の師匠と弟子のコラボとか?わはは。
くれぐれも制作過程を息子さんとかに見つかりませんように。
それにしても、春霞さんの苦心のほどが実って、るいさんの寄りかかりぐあいが、しっとりとステキです〜。
(こでまりさん)
こでまり宗匠の書かれているごとく、るいさんの寄りかかり具合が何ともいえませんねえ。
春霞さま、素晴らしい御作をいつもありがとうございます。
(TERAIさん)
あつ〜い二人を拝見してきました
製作秘話笑えますね
新年にふさわしい二人のショット和みます
管理人様 春霞様 今年も新作を楽しみにしております
(ぐりさん)
さて、拝見しました、お熱い二人を。
何と言っても後姿がいいですね。
流れるような裾あたりが素敵です♪
(浅黄裏さん)
かわせみ△は素敵な初春企画が勢ぞろいですね。
春霞様のラブラブな人形を拝見して、こちらも
ほんわかにんまり、佳い作品を見ることができて、
「こいつは〜♪ぁ♪春から〜♪縁起が良いわぃ〜♪」
(すみれさん)
新年早々の春霞さまのお人形のアップ!素晴らしいですね〜♪
制作秘話…その状況を想像するだけでムフフ…です(#^.^#)
これぞ、かわせみ!といえる御作ですね!
とても素敵なお年玉をいただきました♪
ありがとうございました〜♪d(⌒〇⌒)b♪
(みちころんろんさん)
「今日のお話」「春霞さまの新作」春からうれしいです♪
初春弁財船は好きなお話ですし、イラストもお正月らしくて、明治編の始まった現在では懐かしくさえありますね。
春霞さまの「今年の三々九度」はいきなり「きゃ」と頬を赤らめてしまいそうなすてきなシーンですが、文字で読むよりやはりビジュアルの印象が強烈です。
制作秘話には思わず妄想しましたよ〜、春霞さまったらお茶目♪
(はなはなさん)
春霞さん年明け早々いいもの見させていただきました。
お吉さんが廊下を引き返す様子までもが見えるようです(笑)
(紫陽花さん)
春霞さまの新作、拝見しました。なんて色っぽい!素敵!
(麦わらぼうしさん)
朝霧さんんの新作を拝見して、益々雰囲気が伝わってくる作品になったようで
すごいですね〜。
(bf109さん)
管理人さま 早々からお仕事をさせて申し訳ありませんでした。S・ファロウの歳時記ではなはな家元のお作を見せていただいて「あわわ、私のなんて情念系とは程遠いなぁ」と慨嘆しているところです。足手まといになりそうなので入門は断念して今後は清新路線を貫こうと思っています。
(春霞さん)
春霞さま、新年そうそういいものを見せていただきありがとうございました!お年玉もらった気分(*^_^*)
そうそう、私の「かわせみ」はまさにこういう世界なんですよね。やっぱり恋がなくちゃ…。新しいお仕事のご依頼もあってお忙しくなりそうですね。また、ご報告を楽しみにしております。
(小式部さん)

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