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木場 「柿の木の下」(犬張子の謎)より
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節分の日に、深川の木場で川並鳶の筏の初乗りがあるので見物にお出かけになりませんかと誘ったのは、深川佐賀町の長寿庵の主人の長助で、本業は蕎麦屋だが、当人は若い頃から捕物好きで、定廻り同心の畝源三郎から手札を頂戴して、今は岡っ引の中でも古顔になっている。 |
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木場親水公園→ 江東区にある「木場親水公園」この先に角乗り練習場がある。 |
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←同じく木場親水公園 マンションやビルの間に昔の木場を思わせる風情がある。
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護国院 「迎春忍川」(狐の嫁入り)より
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正月三日、江戸は上野の護国院の大黒参りで賑わっていた。
護国院では、この日、大黒天に供えた餅を湯にひたして、その湯を参詣人に飲ませるので、大黒の湯とも御仏供の湯ともいわれるその一杯を頂けば、この一年を無病息災で過せると信じている善男善女が、ひっきりなしに上野の山へ上ってくる。(中略)
二人のあとから、るいの手をひかんばかりにして上って来た東吾が笑いながら声をかけた。
「そう、突っぱるなよ、嘉助。正月ぐらい女子供のいいなりになってるほうが、めでたいぜ」 |
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護国院は東叡山寛永寺の子院として、今の東京国立博物館の裏に開創されたものである。のちに現在地に移り、享保二年(1717年)火災にあい、同七年に再建されたのが現在の本堂。
安置されている大黒天画像は、徳川家光が贈ったものと伝えられ、谷中七福神の一つに数えられている。
←護国院 上野は東京芸術大学の隣。
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護国院→ 玄関から本堂を望む。 |
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