強羅温泉
白湯の宿
・山田屋
2002.7(宿泊)
|
旅館の玄関前
|
|
部屋
|
強羅温泉は
大湧谷から湧き出る湯を引いていて、白濁した湯を湯船に
満たしている旅館が多い。山田屋もその中の一つであるがそんなに高級というわけでもないのに宿泊の
値段が1.5万円からというのは少し高いかなというのが全体的な旅館の印象であったが、旅館が強羅
でも高いところに有るという地理的環境から露天風呂からの眺めがかなり良いということなので、その
うち一度泊まってみたいと思っていた。
今回インターネットで箱根の旅館のホームページを見ていたところ、刺身の舟盛り付きオール込みで
1.15万円でOKというコースが設定されていた。早速電話で申し込むと幸い空いているというので
契約した。
何時ものように
国道1号線から新湘南バイパス、西湘バイパスと順調で
目的の強羅までは1時間半程度で時間的には15時過ぎでに着くことができた。
|
露天風呂
|
|
内湯
|
|
松の木と脱衣場
|
チェックインして
案内されたのは3階の「蘭」という部屋である。縦長の
7.5畳でそんなに広くはないのだが、窓を開けると目の前という感じで宮城野温泉が広がって見え
なかなかに素晴らしい景色である。
フロントの態度や、案内して呉れた仲居さんの態度も親切で全体的にこの宿はなかなかに好感がもてる
感じである。
仲居さんの入れてくれたお茶を飲みながら暫く部屋で休憩をして風呂にはいることにする。男性用は
3階、女性は4階に風呂があるというので、廊下を渡って突き当たりの脱衣場に入る。
入って少し驚いたのは脱衣場の真ん中に大きな松の幹が2本突き抜けていたことである。夫婦の松だ
そうで幸運を呼ぶ松だそうだ。
早速「四季の湯」と名付けられた露天風呂にはいる。この風呂は岩造りで周りには木々を配してある
庭園風露天風呂という感じである。泉質は見たところではほんの少し白濁しているという感じだが、端の
方に白い沈殿物があり、それを掻き回すと全体的にかなり濁った湯となった。湯の温度は少し温めで
ゆっくりと湯船に身を沈めて湯浴みを楽しむことが出来る。舐めてみるとほんの少し酸っぱい感じがしたが
気のせいであろうか。湯船に沈んだままでは景色は余り見えないのだが、立ち上がると宮城野や仙石原の
一部が見える。景色の良い露天風呂と云うことが出来るであろう。
|
夕餉の料理
|
内湯の方は
「御影風呂 松風」と名前が付けられている。写真では
分からないのだが浴槽から松が直ぐ前に見えるからそう名付けられたのであろうか。湯船は檜で造られて
いて、窓が開くようになっているので、露天風呂の雰囲気で湯浴みを楽しむことが出来るのはなかなか
良い。こちらの方が湯の温度も少し高めで、濁り度も高い感じであり温泉の効き目も高そうな感じで
あった。
風呂から上がり、部屋に帰って暫くすると夕食の時間となった。1万円という安い値段にもかかわらず
部屋食だという。仲居さんが料理を運んできて、卓袱台の上に並べ始めた。
インターネットの説明では刺身の桶盛付きということであったが、出された桶には海老やホタテなどの
新鮮な魚が5種類ほども乗っていた。思いがけず立派な刺身の桶盛ということで女房殿と思わず顔を見合
わせた。全体的に魚料理ということでビールを飲んだ後、女房殿は白ワインを飲みたいとのたまう。
宿泊料金が安いので「まあいいや。」ということで、冷蔵庫の中から白ワインを取りだして飲む。値段表を
見ると1600円ということで少し高いかなという感じもしたが、後の祭りと云うことで気にしないで
楽しく飲むことにする。
料理の量がそんなに多くはなかったので、お腹が一杯というほどにはならなかったが充分に満足できる
ものであった。
|
露天風呂2
|
|
御愛想
|
|
寄木細工の湯の由来
|
翌朝、
風呂が入れ替わりになったというので起きると直ぐに入る
ことにする。
ガイドブックなどにはこちらの寄木細工の露天風呂の写真が載っているのでなんだか始めて風呂に入る
という感じがしないくらいである。こちらの方が1階高いので露天風呂から眺める景色は更に良い感じで
ある。
露天風呂は直径1mばかりの樽のものと石造りのものと2つ有るのだがどちらも無色透明の湯が張られて
いる。多分、乳白色の湯を循環したものをここに流しているのではないのであろうか。
樽風呂に入って辺りを眺め、大いに満足して、内湯に入る。こちらの湯の方は乳白色で、肌の当たりも
滑らかという感じでやはり温泉は濁り湯に限るという感じをあらためて思い知らさせてくれる。こちらの
内湯も3階の内湯と同じく窓を開けると外の空気に直接触れるという感じで露天風呂の雰囲気を感じさせて
くれる。
何はともあれ
強羅温泉でこれだけの風呂と料理で1.15万円という
値段で泊まることが出来るということは間違いなくお買い得といういうことが出来るであろう。
これからもこの値段で泊まることが出来るなら定宿にしても良いな、などと思いながら強羅の坂道を
下っていったのであった。
満足度 風呂**** 料理*** 部屋*** 接客***
施設の概要
所在地 足柄下郡箱根町強羅1320−907 TEL: 0460-2-2641
交通 ・箱根登山鉄道強羅駅からケーブルカーで早雲山駅下車 徒歩3分<
・西湘バイパス→国道1号経由→箱根湯本温泉→強羅温泉
施設 浴室 内湯 露天風呂 駐車場 あり
泉質 酸性-硫酸塩泉
日帰り利用 不可