大川温泉    いさり火    2002.10(宿泊)

     「いさり火」の全景

       ロビーにて

 「癒しの宿」という本 がありその「伊豆・箱根編」に大川温泉の「いさり火」は 和風旅館で規模は小さいが部屋の風呂は温泉が引いてあり、高台にあるので景色もなかなか良いという くだりの説明があった。
 何時か泊まってみたいと 思っていたが東急観光の「南伊豆キャンペーン」のなかに スペシャルデイということで1.3万円で泊まる事が出来るという。通常の宿泊料が2万円くらいはする 旅館なので早速申し込んで泊まる事にする。かなり期待しての宿泊となった。

       部屋

    部屋からの眺め

 今日は大船から なので江ノ島から国道134号線を通っていく事にする。 途中特に渋滞もなく大川温泉に着いたのは3時半頃であった。狭い道を上っていき、更に狭い道に 入っていった先に目指す「いさり火」はあった。
 癒しの宿と云うだけ有って早めの客が多いのか既に駐車場には4〜5台の車が停まっていたが、空いて いるに車を停めてチェックインをする。
 窓側に向かって右側に檜造りの風呂が有る。浴槽の直ぐ前の窓が観音開きに大きく開くので露天風呂感覚で 風呂に入る事が出来るであろう。
 通された部屋は 2階の201号室で一番左端の部屋である。広さは畳が8畳 だが窓側と内側に木造の床が有るのでかなり広い感じがする。窓は造り付けだが大きいので外の景色が 一杯に広がって見える感じだ。

      大浴場

     露天風呂

 仲居さんが先ず抹茶をいれてくれ、それから煎茶を入れてたお茶を飲んで早速露天風呂に入る事にする。 階段をおりて1階から更に地階へおりていくと浴場への通路がある。なにか洞窟の中を通っているような 感じのする通路で独特の雰囲気を醸し出している。

 脱衣場に浴衣を脱いで 大浴場に入る。天井の横に4他所ばかりの空気抜けの小さな窓 がありそこから湯気が排出されているせいか浴場内にあまり湯気を感じないのはなかなか良い。露天風呂は 最近新しく造られたのであろう、女性が前を通るため内湯の前には板塀が造られていた。
 露天風呂は内湯から外に出てコンクリートの道を更に30m位下がったところにある。全体的には岩造り の庭園露天風呂と云うべきであろうか。浴槽はかなり広くゆったりと湯浴みを楽しむ事ができる。屋根が ないので開放感は抜群で有るが前方は植木のため立ち上がらないと海の景色は見る事が出来ない。
 湯の温度は丁度良く、肌にしっとりとまとわりつくような泉質なので温泉気分を満喫することができる。

     夕食

     料理

 風呂から上がって 暫く部屋で休んでいると夕食の時間となった。並べられた 料理は海鮮鍋を中心にカニの足などが付いてなかなかのものである。何時もの様に乾杯して食べていると 刺身の板盛りが運ばれてきた。伊勢エビを中心に鯛やウニ、マグロそしてアジの姿造りなど今までの旅館の 中で一番豪華なものが出てきたのには驚いた。街で食べたら1万円はするね、などと云いながら美味しく いただいたのだが、そのほかにも「柿のグラタン風」など美味しい料理が出て海鮮鍋が出来る頃にはお腹が 一杯になってしまった。

      部屋の風呂にて

     朝食の料理

 朝起きてみると女房殿は 既に風呂に入りに行って寝床は空であった。当方も負けずと 風呂に入りに行く。朝の露天風呂という事だが残念ながら湯の温度はかなり熱い。到底長く入っている事が 出来ない温度である。多分46度以上は有るのではないだろうか。ということで内湯に入いることにする。 こちらの方は湯の温度も適温で気分良く湯に入る事が出来る。外の景色は見えないのだが誰も入っていない 湯船の中に入って手足を伸ばして身体を暖めていると、浮き世のしがらみも忘れてのんびりとすることが 出来る。
 ゆっくりと湯に入り風呂から上がると朝食の時間となった。 部屋でいただけるという事で準備された 料理はマグロのタタキなどの料理が並ぶこれまた普通の旅館の朝食とはひと味違ったもので大変に美味しく いただいた。
 朝食を終わって帰る前に女房殿は部屋に有る檜風呂に入るという。窓を開けて露天風呂気分で湯船に 入り鼻歌を唄っている。その姿はまさに極楽気分を満喫している姿そのものであった。

 満足度:風呂**** 料理**** 部屋**** 接客***

 施設の概要
  所在地 賀茂郡東伊豆町大川  0557-23-1363
  交通 ・伊豆急伊豆大川駅から徒歩8分。
     ・西湘バイパス→国道135号経由→伊東→大川温泉
  施設 部屋  14室  浴室  大浴場 露天風呂     駐車場  20台 
  泉質 ナトリウム塩化物硫酸塩泉    
  効能 神経痛、五十肩、冷え性など
  日帰り利用  なし