更新最終時間2019年5月20日 12:31:13完

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着物でおでかけ備忘録 (私のプライベートです。)

このページのほとんどが、現地でのレポートです。

台風のため中止になってしまった昨年のクルーズ。
改めて、一昨年と同じ船でクルーズです。
「太平洋周遊1Weekクルーズ 7泊8日」
東京晴海埠頭発 東京大井埠頭着 イタリア船 コスタ ネオロマンチカ  
       乗客定員数1,800人  約57,000トン  長さ227、6m(新幹線8両200m)

スーツケース2個は事前に発送済みですので、持ち物は少ないです。
2019.5.11(土)新幹線で東京駅に向かいます。
着物は単紬、帯は半幅帯をかるた結びに。
チリ除けに二部式雨コートにもなる紗の道中着を羽織りますが、快晴のため暑いかもしれません。

東京駅から初めて乗る都バスで晴海埠頭に向かいます。
この運転手さんがユニークで楽しい方でした。
車内は同じ船に乗ると思われる大きなスーツケースを引いているお客さんが多いのですが、途中では名所案内をしたりお店からマージンをもらっているのかと思われるような特定の寿司店のPRをしたり・・・。
曲がり角では「身体が斜めになりますのでご注意を」などと丁寧な注意や、賑やかなお客さんには「私の声が聞こえないので、もう少しお静かに」説明の後には「はい、もうよろしいですよ。」と。車内が笑いで包まれていました。

晴海埠頭ビル内でしばらく待ったあとで、チュックインです。
パスポートを渡して(夜には部屋に戻って来ました。)ボディチェックをして乗船です。
部屋にはまだ入れないので、ビュッフェレストランで軽く昼食です。
入室したら届いていたスーツケースの荷を解いて、引き出しに収納です。
出航前に避難訓練があり、備え付けの救命胴衣をつけて(スニーカーに履き替えて)指定の場所に集合です。
終了後はいろいろな手続きのため窓のない場所にいたら、出航には気づきませんでした。
遠くから全景を撮るのは難しく、乗船する時の船の写真です。
東京では出航のセレモニーはなかったです。
大型客船が着くのは日常茶飯事だからでしょう。
部屋から見える夕陽 夕食はビュッフェレストラン
ビールのつまみに。
    避難訓練のあとにまずは喉を潤して。   
Barでは歌や踊りやコメディアンのライブをやってます。
カウンターで静かに飲んでいたら、船のカメラマンの方が撮らせてくださいと声を掛けてきました。無料ですって。
(でも、翌日に写真販売の所にあるのでしょう。)
隣のロビーに連れていかれて20ポーズくらい撮られたでしょうか。
開き直ってモデルさんになりきってました。(苦笑)
カメラマンの方と。
夜遅くまで飲んで踊って、長い一日でした。
2019.5.12(日)
神戸港に15:00着岸です。
中突堤旅客ビルでは高校生のブラスバンドが歓迎セレモニーの演奏をしてくれました。
ようやく下船してタクシーで三宮駅に向かい、待ち合わせの知人と会います。
彼女も単着物をお召しで嬉しかったです。
あまり時間がないので、予定を変更して「相楽園」に入園です。
相楽園は元市長の庭園で明治末期に完成し、昭和16年以降神戸市の所有となり一般公開されるようになったそうです。街の中にこんなに緑豊かで豪華な空間があるのは驚きです。
異人館街も良いのでしょうが、ちょっとした穴場です。

   

カメが甲羅干し

茶室や船屋形が
池の周りにあります。
旧ハッサム住宅(重要文化財)
英国人貿易商が神戸市に寄贈され移築された。
阪神・淡路大震災時に落下した煙突はそのまま前提に保存されてます。
夕食は3月の神戸旅行の時と同じお店「ガンボ」です。
前回訪問時に予約しておきました。
朝昼食からこの時のために調整しておきました。夫が大好きな牡蠣のお店です。
船を見たいと言う彼女と一緒にタクシーに乗り、船着き場から手を振る彼女と部屋のバルコニーから携帯で話をして神戸の夜は終わりました。楽しい時間はあっという間です。
2019.5.13(月)
1日中クルーズです。
朝はゆっくり寝て,ルームサービスの朝食を食べ、洗濯をしてベランダに干します。
本を読んだり、BSTBSだけが映るテレビで古いドラマをながめたり・・。
18時半頃に関門海峡に一番近づくとのことです。
Barラウンジで左右の窓に山が迫ってくる中、イタリア人テノール歌手の歌に聴き入ってました。


このあとで夕食のフルコースですが、二人で1人前をオーダーして量的にはちょうど良い感じです。
私の着物姿も料理もまったく撮るのを忘れてしまいました。
食事の後のBarラウンジでは、顔なじみのイタリア人から多く声をかけられます。
2019.5.14(火)
韓国 済州島に到着です。
事前に申し込んでいたツァーが人数不足のため中止になりました。
代わりに申し込んだオプショナルツァーは願いが叶うという「龍頭岩」を見て、買物を楽しむという内容です。
免税品には興味はありませんが、その後に行った東門市場はかなり広いです。
野菜・魚・衣類・雑貨などを売っていて、屋台で食べることもできますが、ウォンを用意しておかなかったため、カードが使えるコンビニでビールとつまみを買いました。
済州島で使われている石は地元の物で、掘れば石が出るとか。
川の堤防も石造りでおしゃれなものです。


今宵の船のテーマは「ホワイトナイト」。
何か白いものを身につけるというものですが、私は神戸で来た単の紬と八寸名古屋です。
長襦袢は透けても大丈夫のように、白麻の長襦袢です。
今夜もダンスや歌を堪能をしました。
2019.5.15(水)
長崎県佐世保港に到着です。
予約していたオプショナルツァーが人数不足で中止になりましたが、当日朝にレンタカーを予約しました。
佐賀県にある有田焼のテーマパーク「有田ポーセリンパーク」に向かいます。
宮殿と広い庭園にびっくりです。
平日のせいか、中国語の団体と修学旅行生を見かけたくらいですが、駐車場が広いので休日は混雑するのでしょう。
ランチは付属の和食レストランです。
団体客で混んでましたが、10分ほど待って久しぶりの堀ごたつ席に座れました。
       
次の目的地は「祐徳稲荷神社」です。
日蔭は涼しいけれど陽差しは暑かったです。
この日は28℃ですって。
単着物では暑かったです。
今宵のドレスコードは「フォーマルナイト」着物の方も数人見かけます。
ディナーのあとはパーティです。
初日の夜からBarで「キモノ、キモノ」と可愛がってくださったイタリアのお姉さま達と初めて片言の英語で話しました。
黒のブラウスの方は私よりも一つ年下だったことにお互い(?!)びっくり。
どんなクリームを使っているのかなどと聞かれました。

噂は聞いていましたが、「イケメンクルーとダンス!」ではアッと言う間に女性が群がる様を目にしました。すごい!
2019.5.16(木)
最後の寄港地、宮崎県日向市細島港に午後到着です。

オプショナルツァーで「クルスの海」を見ます。波の浸食によって「叶う」という文字のように見えることから願いが叶う場所とされています。



次はメインの「日向サンパーク温泉」で湯船に浸かります。
久しぶりの温泉でお肌ツルツルで、すっきりです。
最後は「碁石の里」でショッピングです。
碁石の白がはまぐりから、黒が黒曜石から造られているなんて知りませんでした。大きなはまぐりから造られる厚い碁石は高価です。

船の部屋に戻ったら、ベッドの上にタオルの象さんが。
忙しいでしょうに、粋な事を。
心遣いが嬉しいです。


今夜は夫の希望で「一風堂」のラーメンが夕食です。
20時〜00時までしかオープンしていないので、なかなか食べられませんでした。
味に深みがあっておいしかったです。

今夜のテーマはイタリアンナイト。赤白緑の衣裳を身に付けた方が多いです。
イタリアのお姉さま(?)方にお会いしたら、顔を挟まれて「ラブリー」と両ほほにチュチュとお二人から交互にハグされちゃいました。
2019.5.17(金)
一日中航海で東京に向かいます。
船内ではいろんなパーティやショーの合間に下船説明会が行われてます。
最後のディナーは有料レストラン ステーキハウスです。
食べきれないでしょうから私は魚・夫は肉を頼んでシェアします。
一口食べて「おいしい!」。ブッフェレストランの料理も種類は多いし、美味しいのですがそれ以上でした。


ピアノとバイオリンのライブです。




今宵のテーマは「仮面パーティ」。多くの方が仮面を付けたり着ぐるみ姿で踊ってます。
カウンターの周りで踊っている人々から通る時にもてはやされるのは、ひょっとしたら着物を仮装と思ってか?!

どこの国の方か不明ですが、最初から気になってました一緒に写真をと、声をかけて来られましたのでこちらからも撮らせていただきました。
喜んでいただいたようでご主人も一緒に。
2019.5.18(土)
大井港に到着して下船したのは3時間後くらい、シャトルバスで品川駅に向かいます。

深夜1時までに2つのスーツケースを廊下に出しておき、当日は小さなスーツケースだけを持って降ります。
大井港で荷物を受け取り、税関を通った後に予約済みの運送会社にスーツケース2個を渡します。
この日は干潮だとかで下船を待っている時にたくさんのスーツケースを下ろす作業を見ていたら、船の搬入口から持ち上げて下ろしていたのです。大変な作業ですね。
通常は3階から乗り降りですが、この日は5階から階段ブリッジを使ってました。
 
前日開催の下船説明会では日本人の女性マネージャーが説明されました。
前回のクルーズでもおられた方ですが、チーフ職になられたとのことで他の日本人の方にも後に続いていただきたいとも言われました。

 「イタリア人乗客にアンケートをすると、一番素晴らしいのは日本人だと回答が来ます。
 皆さんはお一人お一人が親善大使です。」

今回のクルーズは多くの外国人がいらっしゃいました。
イタリア人はもちろん、フランス人スペイン人韓国人中国人などなど。
着物を着ているだけで乗客やスタッフの多くの方に覚えていただけます。
外国の方からは「きれい・かわいい」などと声を掛けられます。
日本の方からは「着慣れてらっしゃいますね。ラクそうです。」などと言われます。
着物を着ているだけで親善大使の役目を果たしているのかもしれません。

今回7泊8日ですが、着て行った単の着物・半幅帯・単長襦袢の他に荷造りしたものは
単着物4枚
単長襦袢1枚
麻長襦袢1枚
単着物にも合う八寸名古屋帯3本
単半幅帯1本 袷単用の半幅帯1本
です。
夏にはまだ早い季節ですが、船内には袷を着られた方もいらっしゃいました。
私も悩みましたが、重さを考えても単着物にしました。
正解だったと思います。

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着物でクルーズ2 (2019年 5月11〜 5月18日)

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