香港の基本情報
現在は中国に属し正式には「中華人民共和国香港特別行政区」です。
150年以上イギリスの植民地とされていましたが、1997年 中国に返還されました。

気候・・・・・・高温多湿の亜熱帯地方です。5〜9月は夏で、5月下旬は最高気温30℃以上・湿度90%くらいの日が続きます。
       外はサウナのようですが、建物の中は寒いほどに冷房が効いています。
時差・・・・・・日本から1時間遅れています。
言語・・・・・・英語・広東語・北京語
為替・・・・・・1HKD(香港ドル)≒14円


2014.5.23(金)
ツァーは集合時間が早いのが難点。
7時10分駅南発の新潟空港行きリムジンバスに乗車です。
往復の移動は疲れにくいように、柔らかめの紬の単に半幅帯をかるた結びで。
柄物の絽の長襦袢に半衿は塩瀬です。
チリよけとして紗の道中着を羽織ります。

新潟空港では、チェックイン後に会議室に集合して点呼と日程、注意事項が添乗員さんからありました。
最初から添乗員さんが付いている海外ツァーは初めてなので、気楽です。
参加者29名、単身の方もいたり3人の方も。夫婦連れとしてはおそらく、私共が一番若いカップルでしょう。
久しぶりの大韓航空機は新しくなって、ソウル便でも映画が見られるようになってました。
お腹が空いていたので機内食はおいしくいただきました。
ビールもいっしょにね。
 乗り換え手続きを終えてロビーに着くと、ちょうど民族衣装の行列をしていました。
思わずパチリ。
香港行きの機内で遅めの昼食は3時頃でした。
4時間後くらいに夕食なので、少し控えめに。
香港空港から観光バスに乗って、街中のレストランへ。
広東料理のコースで金賞受賞の「カニ肉入りの燕の巣のスープ」
とってもおいしかった!
他のお料理もおいしかったです。
食事のあとは毎晩8時から13分間の光と音楽のショー。
シンフォニーオブライツ鑑賞です。
川風は涼しいけれど、湿度が高いです。

ホテルにチェックインしたのは、現地時間21時です。長い1日でした。
宿泊は3泊共「リーガル リバーサイドホテル」。大きくて少し古いけれど、きれいで広々とした部屋です。
2014.5.24(土)

香港に着いたら新潟からの男性添乗員に、現地の女性ガイドが加わりました。
バスの中で流暢な日本語でお話されたことによると、
150年間のイギリス領から中国に返還されて16年、50年間はそのままという当初の約束どうり香港は何も変わってない。
中国本土へ行くには、パスポートもビザも必要だけどイギリスへ行くにはパスポートもいらない・・・とのこと。
ちょっとびっくりしました。
いろいろ考えて、現地では麻素材の小千谷縮を着ることにしました。
サウナ状態の中では、麻が最適でしょう。長襦袢も絽の小千谷縮です。
帯は単の半幅帯。バスでの移動ですので、あまり立体的にはしません。
市内のレストランで朝食をいただいて、そのまま観光です。
朝食はフルコースです。
お粥がおいしかった。けっこう食べられるものですね。
その後はフェリーに乗って対岸に渡ったり、海底トンネルを通って街中に戻ったり。
 
海沿いのレパルスベイでは他国の観光客3組に、写真をいっしょに撮ってくれと頼まれました。もちろん、笑顔でサービスさせていただきました。(すべて女性です。)
お昼は飲茶です。
朝食を軽くしておいたので、おいしくいただけました。
2か所のお寺を見学しました。
真剣に祈っている多くの方たちを見ました。
渦巻き形の線香で、一番大きいものは1週間もつそうです。
夕食は金賞受賞メニューの潮州料理。
ビールのあとで、紹興酒をいただきました。
冷房で冷えた身体に燗した紹興酒はおいしかったです。
食事のあとは、ビクトリアピークから100万ドルの夜景観賞です。
この日もいっぱい食べて、いっぱい歩きました。
2014.5.25(日)

起きてしばらくすると、雷が鳴って雨が降って来ました。
朝食はホテルから徒歩1分のレストラン。
お粥と蒸しパンだけいただきました。
着物は小千谷縮。帯は単の半幅帯です。
2日目の昨日、同行の女性客から「ひょっとして着物の先生ですか?」と話しかけられました。
初日だけならスルーだったのでしょうが、夏着物を着て集合したことで着物好きさんが興味を持たれたのでしょう。
雨も止んで、バスでランタオ島に向かいます。

片道25分間のロープウェイで、山の上の大仏があるお寺を見学です。
お土産物店の方に写真を頼まれましたが、観光客は私の後ろ姿を盛んに撮っていたそうです。
日差しが強く、風は湿気をはらんでいます。気温は32℃とのこと。
220段あるという階段は登らずに、木陰でベンチに座り鳥の声を聞いていました。
小千谷縮の身八ツ口から涼しい風が入ります。
昼食は精進料理。肉・魚はないですが、野菜もおいしく胃に優しい感じです。汗をかいてもビールはありません。
あとから入店の中国人団体の騒がしさ・食欲・あっという間に平らげて帰って行く姿に、私たち全員が唖然としてしまいました。
生命力の強さを見た思いです。
ケーブルカーの中から香港国際空港が一望です。
ロープウェイで山を下りて、近くのアウトレットモールです。
買うものはないけれど、マンゴージュースをいただきました。
街に戻ってからは、茶芸館で香り高いジャスミンティを味わいました。
最後の夜の食事は金賞受賞の四川料理。
自慢の坦々麺は深い味でおいしかったです。
食べなれたマーボー豆腐・チャーシュー・チンジャオニューロ・チンゲン菜炒など量が軽めだったので全部食べられました。

この日もいっぱい歩きました。
夜のオプショナルツァーはパスして、ホテルの部屋でゆっくりお風呂に入ってビールやワインでのんびりです。

2014.5.26(月)
きょうは帰国の日。
着物は移動日に着た紬の単。
夏物を着ていたせいか、暑く感じられます。
朝食はホテル内のレストランでした。
こちらのコーヒーはミルク紅茶とのミックスだそうです。
完食です。
こちらで初めての個人プレートです。
香港国際空港で、マンゴージュースと栗入りミルクプリンのような物をいただきました。
甘い!
ソウルに向かう機内食のビビンバです。
仁川空港に着くと、懐かしい感じがしてほっとします。
ロビーでは、若い女性がクラシックを演奏していました。
単の着物もちょうど良い感じです。
新潟空港に向かう機内食はチキンです。
飛行時間1時間半ほどですので、あっと言う間です。
新潟は雨。気温17℃とのこと。
タクシーで帰宅しました。
香港には(ガイドさんのお話によると)
・消費税がありません。
・公的医療保険がありません。
・年金制度がありません。
・低所得者には税金がかかりません。
・水道代、電気代などが安い。
   住みやすいのか、住みにくいのか・・・。

着物を着ていると
・レストランなどの女性従業員はにこにこして、「beautiful」とか「カワイイ」と声をかけてきます。
・デパートや免税店などのショップ店員は、他の店員に声をかけて見るように促します。
・一般人と思われる方々はまるで珍獣を見たように、口をあんぐりと開けたまま動作が止まってしまいます。
・混んでいる店内や観光地では、前方が開けて歩きやすいです。
・着物は世界中の女性にとって『魔力』があるのかもしれません。

小千谷縮のワンポイントレッスンです。(この部分は「着物の種類」のページにも転載します。)
・呉服屋さんのセールスポイントは「自分で洗えます」です。その言葉を信じて誂えると、出来上がってくる着物は
 1.衿裏に絹が付いている。
 2.居敷当てに絹が付いている。
など、決して自分で洗える麻の着物ではありません。

小千谷縮を自分で洗えるように仕立ててもらうには、細かい指示が必要です。
 1.本湯のしをしてもらう。(湯のしではなく、水に通してもらうこと。)アイロンは不要です。
 2.縫い糸は絹ではなく、ポリエステル糸を使ってもらう。
 3.衿裏は絹ではなく、できたら麻素材。難しいなら、少し暑いけれどポリエステルを。
 4.私は居敷当ては付けません。
 5.背伏せは残り布をつなげるか、前身ごろの衽側の端を切り取って使ってもらいます。
以上のことをやってもらって初めて、自分で洗えるようになります。
袖だたみをして、手で押し洗いをします。
充分にすすいでから柔軟剤を少し入れます。
軽く(1分ほど)脱水をしてから、形を整えて干します。
これでOKです。
  完

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このページのほとんどが、現地からのレポートです。

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新聞広告を見て、これは良さそう!と申込み、確定したのが出発の3週間前です。
今回は全食事つきのおまかせパック旅行くれよんの「おいしい香港 4日間」ですので、本当にラクです。
代休取得の夫とお出かけです。

『香港料理大賞《金賞受賞メニュー》』という謳い文句に、つい引かれてしまいました。
戻った時の体重変化が気になる所です・・・。
着物でおでかけ備忘録 (私のプライベートです。)

着物で香港 (2014年 5月23〜26日)

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更新最終時間 2014年5月31日 9:54:52完