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2000.4.22(土) 市民オンブズマン群馬 第20回例会(富岡例会)報告
<会場・日時>
場所:富岡市 富岡公民館
日時:4月22日(土)PM2〜5
参加者:60〜70名

<式次第>
1.開会のことば(渡邊さん)
2.会長あいさつ(樋口代表)
3.歓迎のことば(斎田副代表)
4.基調講演  (中村元代表)
5.各地事例
  太田市(中山さん)
  沼田市(杉山さん)
  富岡市(加納さん)
  藤岡市(鎌田さん)
6.質疑応答,討論会
7.閉会のことば(大田さん)

<内容>
1.開会のことば  〜  3.歓迎のことば
  樋口代表は、市民オンブズマン群馬と富岡オンブズマンなどの地区ごとのオン
 ブズマン組織はどちらが上と言うことではなく、対等な立場でお互いに意見交換
 できる「いい関係」なのだ、との話をしました。
 これに対し斎田副代表は、まだ富岡の組織ができて1年弱であり、オンブズマン
 とは何かなど勉強していきたい。みんなで活動し一緒に学ばせていただきたい、
 とのことばを返しました。

4.基調講演
  この後、群馬大学社会情報学部の中村教授(市民オンブズマン群馬初代代表)
 の基調講演に入りました。題は「市民オンブズマンの精神」についてです。
 講演では、政府組織が作る行政オンブズマンの必要性と、もし行政オンブズマン
 ができても市民のボランティアによるオンブズマンの必要性は無くならない事、
 オンブズマンの原点は市民のボランティアによるものである、などのお話をしま
 した。

5.各地事例
  各地の事例では太田市の中山さんが圓会の現状について、沼田市の杉山さんが、
 社会福祉法人の制度的な欠陥を、そして富岡市の加納さんが「ココン」「こまち」
 の水増し請求の実態と、未だに事件に目をつぶる県や市の対応について、また富岡
 市議会始まって以来初の審査会(百条委員会)を開催させた実績などについて講演
 しました。また、隣接市の藤岡市で活動している鎌田さんから藤岡の選挙開票作業
 での不正を追求していた活動などの話しがありました。

6.質疑応答、討論会 〜 7.閉会の言葉 
 多くの意見や活動内容報告がありました。記録しきれませんが箇条書きにすると…
 *赤城村での公図紛失について発言。いつのまにかできた新たな公図では、個人の
  土地が3分の1に減らされた人も出て、自殺者も出ている。現在ホームページを
  作るなどして活動を始めた。
 *山崎さんから、ダム建設に対し環境アセスメントなどを実施し無駄なダム建設を
  やめさせるべきという活動をしていること。
 *事例報告では、もっと福祉法人における問題の発端と手口などを具体的に話した
  方が為になるのではという意見。
 *せっかくみんなが集まったのだから、その他の活動についてその後どうなったの
  か詳しく聞かせて欲しいという要望。
 *活動に窮した時に助けてほしいという要望と、人数や時間に制限があり、訴状の
  書き方などの他は自分たちで活動し解決してほしいとの回答。
 などです。


筆者例会雑感
 最後の質疑応答では、女性の権利について活動している人から、「困っているから
 オンブズマンの会合に来たのに」との声も聞かれ、期待を裏切られた人もいたよう
 です。しかし、マイナーな存在であるオンブズマンとして、ボランティアで活動す
 る人の数はとても少ないので、このような声には殆ど応える事ができないのが現状
 です。しかし、問題を提起すればそれに対して専門知識を持っている人に出会う事
 もあるため、まずは発言していく事が重要だと思います。実際に、赤城村公図書き
 換え事件も似たような経験をもつ人が会場にいて意見交換ができたようです。
 赤城村公図書き換え事件のホームページは http://www.tohgoku.or.jp/~aoki/ です。

 沼田の杉山さんの話はちょっと印象に残りました。それは社会福祉法人のシステムが
 <福祉をしたい>という資産家のボランティア活動を助けるために作られた制度と
 いう部分です。どうもアメリカなどの制度を参考にして作られたもののようです。
 そのため水増し請求や建築費のかさ上げなどは考えてもいなかったようです。
 日本でボランティアを中心に据えた福祉制度を作ることは行政がチリほども持ち合わ
 せていない「善意」を、福祉関係者に期待するのと同じことですね。
 アメリカでは富裕層が非常に多くの富を持っていること、またボランティアに資金
 提供することがステータスになっていること、ボランティアに対する活動や寄付に
 対する税制上の優遇措置などもあるためできた制度なのでしょう。
 杉山さんは、もともと日本ではそぐわない制度なのだと言っていました。

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