オケラの前二重六尺褌の締め方−2

予め位置決めした点を臍に当てる。
竿は自然な下向き。
この生地は、新モスの半幅。
腹に着けた長い方の端を、
身体を屈めながら、
股を通して後から拾い、
後の右手を固定して、腰を
立てると、布が少し下にずれる。
左手を腹に当てたまま上に滑らし、
横褌を腰骨の高さで前に回す。
前の高さは臍の辺り。このまま
前褌を下にずらさずに締めると、
この高さで締め上がる。
前袋からの布に下から掛け、
少し強く引いて、
左後ろの横褌に仮留めする。
前袋からの端を後から拾い、
後縦褌に右回りに絡めて、
右横褌に仮留めする。
これで両端とも仮留めされた。
この段階で、背伸びをしたり、
手で引き下げたりして、
前褌を好みの定位置に置く。
ここで全体に、少し弛みが出る。
左横褌に仮留めして置いた端を
右手で引きながら、左手でみつを
崩さぬように、左に引いて、
横褌の弛みを取る。
右手で引いていた、左からの端を、
左手で持ち替える。
この後縦褌が左にずれただけ、
弛みが取れたことになる。
右横褌に仮留めして置いた、
前袋からの端を右手で持ち、
左右の端を、
手を持ち替えるようにして、
交差させる。
左手でみつを押さえながら、
左横褌から来た端を、
右横褌に、右に強く引きながら、
下から、撚(よ)るように巻付ける。
後立褌から来た端を、
左横褌に、左に引きながら、
上から巻付け、みつが
中央になるように、横褌を廻す。
前袋の位置を直し、
形を整える。
横から見ると、前褌は
こんなに下がっている。
これだけ、縦褌と前袋に
ゆとりが出来た。
前褌と前袋に被さっている
オケラの備蓄。
災害時に役立つかも。


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