バーン=ジョーンズ展
先月、東京に行って展覧会を二つみてきました。
一つ目は三菱一号館美術館での「バーン=ジョーンズ展」。
物語の世界を描いたイギリスの画家で、今までにも何枚かみることがあって気になっていたのですが、
今回、日本初の個展ということで、これはと思い行ってきました。
ひと言でいうと、かっこよかった!です。色合いが独特で少し暗めなのですが
そのためなのか、より物語の深みが増すように感じられてとてもよかったです。
どの絵にもその雰囲気に引きこまれる何かがあります。
図録も購入しました。どれか一枚挙げるなら『運命の車輪』でしょうか。
運命の女神が持つ車輪の横には奴れい、王、詩人が描かれ、どのような身分にあっても
栄枯盛衰の輪環からは等しく逃れられないという意味の図。
何か考えさせられるものがありました。
それから建物の美術館もおしゃれで落ち着いていてよかったです。
他のビルとの共有の中庭があって木立ちがさわやかでした。また訪れたい美術館のひとつになりました。
そしてブリヂストン美術館での「ドビュッシー、音楽と美術展」。
オルセー美術館・オランジュリー美術館との共同企画ということでとんな感じかと思い行ってみました。
多分、ドビュッシーの生きていた時代背景に目を向けてのことだろうと思っていたところ、
案の定その通りで私個人としてはどちらかというとバーン=ジョーンズ展の方がよかったです。
ただ同時代ということもあって、バーン=ジョーンズやロセッティもありましたし、
ドビュッシーの直筆譜もみることができました。とても丁寧できれいな譜面でした。
さて、夜はホテル近くのカレー屋さんでお豆のカレーとナンを食べたのですが、
サービスで何故かマンゴーラッシーをいただきました。もしかしたら…食事の前に頼んだビールが
キングフィッシャーだったのですが、ラベルにカワセミの絵が描かれていて
それを写真に撮っていたところ、お店の人が話をしにきてくれて…それで気を良くしてくれたかな…?
というぐらいしか思いあたらないのですが。
ともかくおかげさまでより良い旅となりました。ごちそうさまでした。
<2012.08.15 vol.137>