約束に寄せて 〜あとがきより
こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
『約束』をお届けします。
前回の詩集を出してすぐの三月十一日、東日本大震災が起きてしまいました。
突然の地震、津波、原発による災害。私たちはこの三つの言葉をこれまでに
どれだけ耳にし、目にしてきたことでしょう。
この一年、詩に関することといえば震災後の四月にいてもたってもいられずに出来上がった
「さくら」の詩をいつも夢ぽけっとでお世話になっている水内さんにお送りしたところ、
アンソロジーに加えたいというお電話をいただくことがありました。
そしてその何日か後にはその詩をチャリティ講座で朗読しませんか、というお誘いまでくださり、
七月にそれを無事果たすことができました。とてもよい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
そしてアイリッシュのほうでも、八月のキャンプのための曲決めの時、私が何となく選んだ曲が
なぜかそのまま採用となりカレドニアの皆さんと一緒に楽しく演奏することができました。
ですが当然、緊張しました…。
それからもう一つの大きな出来事は、私にとって生涯のパートナーと思える人との出会いがあったこと。
おかげで視野がぐんと広がりました。ですので、もしかしたらこの先詩の雰囲気が変わることがあるかもしれません。
けれどそれもまた私。なのでこれまでと同じように、その変化をも楽しんでいけたらと思っています。
さて、約束。約束すると未来が一歩ずつ近づいてくる。これはこの一年に本当に強く感じたことです。
例えば誰かと何日に会う、という具体的な約束はもちろんですが、また明日、また来週、といった
何気なく交わした約束こそ、幸せのもとになる、そんな気がしてなりません。
今回の震災で私たちはいろいろなことに気づかされ、学ぶ機会を得ることができました。
約束もその一つ。そしてまだ震災は終わっていません。今なお、できることから。
<2012.03.15 vol.135>