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久しぶりに母校のオケを聴く。
マーラーの9番などというある意味で究極のプログラムを学生のオケができるものかどうか、半信半疑だったが、実に素晴らしい演奏であった。私の生オケ初体験は、40年以上前のこのオケだったが、あの頃から比べても、格段の進歩を遂げたのではなかろうか。もう一つ、女性の割合が増えたのも目についた。
終演後同窓生が何人か集まり色々と話が弾んだのだが、この水準の高さは今の学生気質そのものだという意見があった。与えられた課題には全力で取り組み、かつ高い水準でやり遂げるのだと。ただ、これはちょっと皮肉で、いわれたことをきちんとやるのがうまいというニュアンスでもある。こうなると、できの悪い先輩にひがみ根性という気がしないでもないが、それにしても素晴らしい演奏だった。弦楽器がうまいのはある意味当然としても、終始全く破綻なく(というより、アマチュアとは思えない演奏をした)ホルン(特に1番ホルン)をはじめとした管楽器陣を見ていると、一人一人の技術水準もとても高いことがよく分かる。
私が聴いていて思ったのは、井上道義さんの的確さ(指揮技術も、多分指導技術も)みたいなものだ。アマチュアのオケをここまでにするのは、すごい力だと思った。
東京公演は5年に一度だという。知らなかった。次回は創立100周年ということになる。是非次回も聴いてみたい。(サントリーホールを満席にする集客力もすごい。)
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