諏訪内晶子 J. S. バッハ・プロジェクト 2005
2005年12月16日(金) 19:00開演 サントリーホール



1ヶ月足らずの間に日本を代表する女性バイオリニストの演奏を相次いで聴く。
このお二人は結構対照的。サントリーホールの後ろ側の席(P席)で聴いたので前から聞くのとは少し違うかもしれないが。とにかく、音色がすごい。有名なストラディバリだったと思うが、普段家のスピーカーからはこういう妖艶な音は絶対に出ない。(こういう音を家で出そうと思ったら一体いくらかかるだろうか。)
ほとんど同じプログラムのCDが先に出ていたので聞き比べてみるが、絶対に、「生」にはかなわないとあらためて思う。
ヨーロッパ室内管弦楽団も他の共演者も皆音がきれい。
このコンサートに文句をつける気は全くないが、どうしてバッハなんだろうとは少し思う。

バイエルン放送交響楽団(「NHK音楽祭スペシャル2005」)
2005年11月26日(土) 19:00開演 NHKホール



NHKホールの最前列(かなり右よりの)で聴く。
ヤンソンスさんは、2004年の音楽の友のベストコンサートに選ばれていたが、この演奏会も大いに盛り上がる。音色といい、リズムといい、何ともいえない魅力がある。オーケストラの乗りも素晴らしい。こうやって聴くと、ミュンヘンはベルリンよりウィーンに近いのだなあという実感がある。南ドイツの音楽の都の面目躍如という感じ。
五嶋みどりさんのバイオリンを初めて生で聴いたが、禁欲的かつテックニックが切れるので、ちょっと近寄りがたい感じもする。(勿論素晴らしい演奏だが。)他の曲も聴いてみたい。メンコンなどはどういう感じになるのだろう。(CDは聴いたけど・・。大変良かった。)
(結局2005年のベストコンサートもヤンソンスだった・・・。後日記)

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