第15条
 使用ボール(硬度、穴等)
<1>硬度について
@ボールの表面硬度は、室温摂氏20度〜25度で、デュロメーターDの硬度計により計られます。その硬度は72度以上とします。
Aメーカーから出庫された後には、ボールの表面硬度を変える目的で使用される、化学薬品、溶剤、その他どのような方法も禁止されます。
Bボール表面の、素材や硬度が部分的に異なるボールは、それぞれの部分を、少なくとも2ヵ所以上チェックしなければなりません。そして、それぞれが規定以上でなければなりません。
C硬度のチェックは、硬度計の針がボールの傷や溝等に入らないよう計られていることを前提とします。
<2>ホール(穴)について
@ボールの投球を目的とする指穴、窪みは5個を超えてはいけません。またその指穴は、投球中使用する事を前提としています。
A投球を目的とするために指を入れる以外の穴は、バランス調整のための穴1個と、ベンチング(通気口)のための穴5個以内とします。尚ベンチングホールは、投球のための指穴1個に対して、1個以内とします。
Bバランス調整を目的とした1個のエキストラホールは、直径で1インチ1/4を超えてはいけません。
Cサムホール及びフィンガーホールに対するベンチングホールの直径は、1/4インチを超えてはいけません。
<3>バランスについて
公認競技で使用されるボールは、サムホール、フィンガーホール、エキストラホール、ベンチングホール、などの加工をした後、相対する6ヶ所の側面で、バランスが許容範囲以内でなければなりません。穴無しボールもこの基準で取り扱われます。
@10.01ポンド以上
A、ボールのトップとボトムの差は、3オンスを超えてはなりません。
B、グリップラインのライトサイドとレフトサイドとの差、フロントサイドとバックサイドの差はそれぞれ1オンスを越えてはなりません。
C、サムホール無しでドリルされたボールは、ボールの半球どうしの差が、どこにおいても、1オンスを超えてはなりません。
D、フィンガーホール無しでドリルされたボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、1オンスを超えてはなりません。
E、どのような穴や、窪みもつくらないで使用されるボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、1オンスを超えてはなりません。
A8.00ポンド以上から10.00ポンド以下のボール
A、ボールのトップとボトムの差は、2オンスを超えてはなりません。
B、グリップラインのライトサイドとレフトサイドとの差、フロントサイドとバックサイドの差はそれぞれ3/4オンスを越えてはなりません。
C、サムホール無しでドリルされたボールは、ボールの半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
D、フィンガーホール無しでドリルされたボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
E、どのような穴や、窪みもつくらないで使用されるボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
B8.00ポンド未満のボール
A、ボールのトップとボトムの差は、3/4オンスを超えてはなりません。
B、グリップラインのライトサイドとレフトサイドとの差、フロントサイドとバックサイドの差はそれぞれ3/4オンスを越えてはなりません。
C、サムホール無しでドリルされたボールは、ボールの半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
D、フィンガーホール無しでドリルされたボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
E、どのような穴や、窪みもつくらないで使用されるボールは、ボール半球どうしの差が、どこにおいても、3/4オンスを超えてはなりません。
<4>プラグ、デザイン、ロゴについて
@プラグとは、ボールの再ドリルを目的として穴埋めすることを指します。
Aボールの表面デザイン、ロゴ、ドリルレイアウト基準点としてのピン、標識、所有者を示す文字等は認められます。但し、それらはボールの表面と同じ高さでなければなりません。また使用される材料は、そのボールの製造時と同じでなくてもいいのですが、ほぼ同様の素材が使用されていなければなりません。同時に、硬度、真球度等ボールとしての他の諸規定守っていることが必要です。
Bいかなる場合でも、内部に空間を作ってはなりません。
Cボールの表面には、正しいプラグ作業の他は、いかなるものも埋め込んだり貼り付けたりしてはいけません。
<5>ボールクリーニングについて
ボールクリーニング剤は、以下の条件で使用することができます。
@そのクリーニング剤で、ボールの硬度に影響を与えないこと。
A投球する以前に、ボール表面からクリーニング剤が除去されていること。