アンの愛情の言葉 第37回

「今すぐ何か不思議なことが起きそうな気がする……親指がチクチクするの(虫の知らせよ)」

"I feel as if something mysterious were going to happen right away-- 'by the pricking of my thumbs' "──『アンの愛情』第9章 アンの台詞

理屈では説明はつきませんが、私たちには第六感というものがあって、何かを予感することがあります。
なんだかいいことが起こりそうだな、と思っていたら、本当になった。
あるいは逆に、やけに胸さわぎがする、という不安が的中した……など。
この場面で、アンは、すてきな、強い予感をおぼえます。
そして、仲良しの女の子たちと共同生活をするために探していた家にぴったりの屋敷を、偶然、見つけます。お屋敷街のスポフォード街にたつ「パティの家」です。
第六感は、英語でも、そのままthe sixth sense と言います。
また、アンが話している「親指がチクチクする」は、シェイクスピア劇『マクベス』からの引用で、「虫の知らせ」という意味です。
ちなみに作者のモンゴメリは、『マクベス』が好きだったようで、『赤毛のアン』にも引用があります。
モンゴメリは、このお芝居に関連のある土地を訪ねて、わざわざスコットランドとアイルランドの海峡に浮かぶアイオーナ島まで行っています。
私も、モンゴメリの足跡をたどって、船を乗りついで行ってきました(今月のサイン本プレゼントの賞品『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』に、その写真と解説を掲載しています)。
この春、あなたも勘をとぎすませて、ウキウキするような、すてきな予感を味わって下さい!

feel 〜と感じる
as if まるで〜かのように
mysterious 不思議な
be going to 動詞 これから〜する
right away 今すぐ
prick チクチクする
thumb 親指

以下は近況です。
3月3日のひなまつりは、秋田市にいました。
日本ペンクラブが毎年、実施している催し「平和の日」の司会をさせて頂きました。(次へ)
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