アンの愛情の言葉 第36回

「最上のものは、これから来たる」
'The best is yet to be.'──第9章「迷惑な求婚者、ありがたい友人」よりアンの台詞

今日の言葉は、現実に不満や心配をおぼえている人に、ぜひ、お送りしたい言葉です。 『アンの愛情』で、大学生のアンは、仲良しの女の子たちと一緒に暮らす家を探しますが、家賃が高かったり、狭かったりで、なかなか思うような一軒家が見つかりません。
すると仲間の一人(プリシラ)が、つい愚痴をこぼしますが、アンは次のように言って、励まします。
「やめて、プリシラ。『最上のものは、これから来たる』よ」
英語では、'The best is yet to be.'」となります。
(yet to doは、「これから〜する」という意味です)

この言葉は、もともとは、19世紀イギリスの詩人ロバート・ブラウニングが書いた詩「ラビ、ベン・エズラ」(1864年)に書いてあります。
それをアンは引用して語ったのです。
たとえ今、最上のもの、最高のものがなくても、それは、これからやって来る、現れてくる!
いつも未来を肯定的に考えるアンらしい、すばらしい言葉です。

あなたの最高のもの、最上の結果も、今はまだ訪れていません。それはこれからやって来ます。
この言葉を忘れずに、毎日を大切に生きて下さい。
ちなみに、作者のモンゴメリは、詩人ブラウニングの作品を、よく読んだようです。
『赤毛のアン』でも、2カ所に引用されています。
冒頭には、ブラウニングの詩より、「あなたは良き星のもとに生まれ、精と火と露より作られた」をモットーとして掲げています。
物語の最後にも、ブラウニングの詩から、「神は天にあり、この世はすべてよし」という美しい一文を引用しています。

今日は、「最上のものは、これから来たる」という言葉をご紹介させて頂きました。(次へ)
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