アンの愛情の言葉 第34回

「田舎の古い農家へ帰るのよ。かつては緑色だったけれど、今はかなり色褪せた家、まわりは葉の落ちた林檎の果樹園よ。家を下ったところに小川が流れていて、そのむこうは十二月のモミの森。その森で、雨と風の指が奏でるハープの音色に、いつも耳を傾けたものよ。そばには池があって、今は、灰色に静まり返っていることでしょう。家には二人、初老の女の人がいて、一人は長身で痩せていて、もう一人は背が低くて太っているの。それから双子の子どもたち。」
"I'm going home to an old country farmhouse, once green, rather faded now, set among leafless apple orchards. There is a brook below and a December fir wood beyond, where I've heard harps swept by the fingers of rain and wind. There is a pond nearby that will be gray and brooding now. There will be two oldish ladies in the house, one tall and thin, one short and fat; and there will be two twins,
──第7章「ふるさとへ帰る」 アンの台詞より

秋の九月、カナダ本土の大学に入学したアンは、最初のクリスマス休暇を迎えて、いよいよ次の日、プリンスエドワード島のグリーン・ゲイブルズに帰ります。心待ちにしていた帰郷です。
十二月、冬枯れの寂しい故郷の風景、そして古い家……。
でも、そこには、アンの大好きなマリラ、リンド夫人、アンが育てた双子の子どもたちがいるのです。大切な家族が、アンを待っているのです。
このお正月、懐かしいふるさとに帰省する方もいらっしゃることでしょう。
アンのように、心のなかに、家族の待つ家、辺りの景色を、浮かべてみてください。
それではどうぞ、ご家族のみなさまと、楽しいクリスマス、そして良い年末年始をお過ごし下さいますように!(次へ)
驪次へ 麗戻る 黎目次 戀トップ