簡単操作のF50D様
さて、初心者ターゲットの一眼レフカメラという事で、F50D様を扱うのは非常に簡単です。
まず、カメラを起動します。
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リチウム電池(2CR5)を底面の電池室に1個入れる。 |
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必要であれば、日付を設定する(日付用の電池は別途CR2025が必要です) |
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レンズを装着する(キャップはもちろん取ってね) |
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裏蓋を開き、フィルムを入れる。フィルムは当然、イージーローディングです。 |
5) |
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ボディ上面、左肩にあるスイッチをONにする。 |
ちなみに、いわゆるお任せモード(オートモード)であれば、この段階で使用可能です。ファインダーを覗いて、中央のAFフレームに被写体を合わせてシャッターボタン半押し→レリーズ!で、撮影可能です。
F50D様は、電源スイッチの近くにモードスイッチがあり、2つの動作モードが切り替えられます。
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とりあえず使ってみたいときはSIMPLEモード |
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凝った撮影に挑戦したいときはADVANCEモード |
という使い分けがあります。
F50D様を堪能するためには、まずはSIMPLEモードで、F50D様に慣れるのが良いのではないでしょうか。

シンプルモード時ですが、標準のオートモード以外に、3種類のイメージプログラムが選べます(正確には、オートモードもイメージプログラムの1種なので、シンプルモード時は4種の選択肢がある事になります)。
これは、今度はボディ上面、右肩にある液晶表示部と5つのボタンで選択します。
カメラを通常横位置での撮影するように持った時、一番左のボタンがメニューボタンになります。
このメニューボタンを押すと、表示部に4つのアイコンが並びます。
左から、オートモード、風景モード、ポートレートモード、クローズアップモード、となります。
それぞれのアイコンの上にあるボタンを押せば、それでイメージプログラムの選択が完了です。
ここで注意。基本的にはフルオート機であるF50D様なのですが、スピードライトのON/OFFだけはオートじゃありません。
ここがNikon様らしいと思うところですが。
使用したい時は、ペンタ部向かって右のスピードライトボタンを押して、準備してください。

暗い時など、スピードライトを使ったほうが良いよ、とNikon様が判断した時は、ファインダー内の警告灯が点滅します。
スピードライトの調光制御は、マニュアル以外のモードでは、TTL-BL調光。マニュアル時は簡易TTL-BL調光です。
実はすごいぞF50D様
では、モードスイッチをADVANCEモードにするとどうなるか?
するとなんと、ナイトライダースーパーモードの如く外装が変形して、F4様に‥‥‥

なんて事は残念ながらないのですが(当たり前やっ!)。
4種類のイメージプログラムしか使えなかったSIMPLEモードを越える、より多くのモードが使えるようになります(ちなみに、F4様とは大きさは見ての通りで随分と違うものですね)。
これもまた、メニューボタンを押すと選択画面に入るのですが。
今度は、左からPSAMのアルファベットが浮かび、露出モードの選択に入ります。
それぞれ、 |
P: |
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プログラムモード(イメージプログラム) |
S: |
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シャッター優先AEモード |
A: |
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絞り優先AEモード |
M: |
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マニュアルモード |
です。 |
プログラムモードでは、SIMPLEモード時に選べるモードにプラスして4種類、スポーツ、シルエット、夜景、動感、の各モードが追加になります。
また、このモードを一つ記憶させて、一発選択ができるインスタントジャンプという機能もあります。
S/Aモードは読んで字の如し。マニュアルモードでは、CPU内蔵レンズを使用した場合に露出計が動作します。
シャッター速度範囲は、1/2000〜30sec+タイム(マニュアル時)が選択できます。メカとしては縦走りのフォーカルプレーンシャッターです。
絞り範囲は‥‥‥レンズに依存しますね。ちなみに、Dタイプレンズを使えば、3D-6分割マルチパターン測光が可能となります。
露出モードの選択画面からもう一回メニューボタンを押すと、今度は別のメニューが開きます。
ここでは、露出モードメモリー、AFモード、フィルムISO感度、露出補正、の4モードが選択できます。
AFモードは、シングルAFとコンティニュアスAFが選択できます。
ボディ側のレバーで、AFとMFの切り替えも可能です。
この原稿を書いていて気付いたのですが、実はF50D様のAFって結構高機能です。AFセンサーは、実は'88発売の最高機種であるF4様と同じ、アドバンスAM200センサーを採用しています。また、AF作動時に被写体が動いていると判断されると、自動的に動体予測AFに入ります。
露出補正は、+−0.5段ずつ、+−5段の範囲で設定できます。露出補正を掛けている時は、ファインダー内と液晶パネルに、その旨がアイコンで表示されます(補正値は表示されない)
こうして見てみると、実はしっかりと機能が揃っている事がわかるかと思います。
初心者向け、という位置付けでも、Nikon様はNikon様。その骨格はかなりの骨太です。
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