New FM/Tとの出会い
ある日、中古カメラの病に侵された私は、いつものように近所のカメラ店を徘徊しておりました。
カバンの中には下取りに出すシグマ400oF5.6ミノルタAFマウントの古いレンズ(前玉前面のみコーティング)と、キャノンT−80に専用FDオートフォーカス35o〜70oF3.5〜F4.5付き(美品)を忍ばせ、あちらのショーウインドーをウロウロ、こちらのショーウインドーをチョロチョロしておりました。
その日のお目当ては?
特にこの機種が欲しいと言うことは無く、何が欲しいか発見の巡礼をしておりました。
それでもなんとはなしにミノルタMCかMDの珍しいレンズはないかな? くらいの目的はありましたが…。(笑)
A店で新品同様のF−801sを発見!早速店員に見せてもらうと、程度は極上。心地よい巻き上げ音、すばやいオートフォーカス、軽いシャッター音など申し分無く、欲しい欲しい症候群がすかさず頭を持ち上げましたが、プラスチィック製のボディ、特に裏ぶたのプラスチックがキャシャな(そんな気がしたのです、F−801sユーザーの方ごめんなさい)感じがして、プラボディならばミノルタのαで十分と買いたい症状が沈静化。何も買わずに無事A店を出てきました。
その後何件か回りましたが、これと言った出物もなくA店に戻ってF−801sをもう一度見てみようかと思いながら入ったX店のショーウインドーの片隅で、私の目はチタンカラーに引き付けられました。
New FM/T様が微笑んでおられます。
販売価格はF−801sより少々upしますが、ニコンマニュアルはあまり値段が下がらないし、程度もそんなに悪くないし。
早速店員にケースより出してもらい動作確認、モルト確認、当り確認など約7分ほどおこなった後「あのー下取りあるんですけど…」と、おもむろにカバンの中から先のガラクタを取り出す。店員が下取り品を確認している間、今一度New FM/T様の作動確認。

|