46-10:岐阜県 安八郡輪之内町 コンクリ乙姫像
所在地: 岐阜県安八郡輪之内町海松新田1137
取材時期:2009年9月
ジャンル:お祈り?系
珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)
とても分かりづらい場所である。浅野祥雲作のようであるが、どこにもそれらしい記載はない。
由緒書きによると
稲荷神社 由緒
太古、此の附近は山岳地帯にして、養老山脈より遠く東北部に連なりしもの、地殻の変動に依り、陥落、海となり後幾萬年を経過して東北山岳より、土砂が流出し次第に埋もれ平野となり、遂次耕地に開拓されたるもの
中古、木曽・長良・揖斐三川交叉、低地へ流入、海に入りし自然の致すとなる。殊に木曽は山高く、奥深く、水多く故に低地西南へ押流さるるは、又止むを得ざるところとなり 此の間、元和三年五月徳川幕府へ施設工事として木曽川の高水流を低地揖斐川に放流すべく、大藪・大樽・海松・柿大等、低地沼地帯の掛廻提間を、曲り成りに、利用掘鑒元和五年十二月完成せしもの、是大樽川也。明治元年前二百四十九年、昭和元年前三百七年なり。
此の川は水深く、三河舟の海を航し陶器を満載し、各渡船場にて売店を開き、頗ぶる繁昌なりしが、長年月を経るに従い、河底に土砂堆積甚だしく、遂に大正末期より大船の運航不能となり、今は何事も昔物語となり、たれども、当時、陶器商老船人の言、今に忘れ難く耳に残る。
或る日、夏の徒然に投網をけるが、何やら引物あり 合点ゆかず、水底に潜り・・・
(まだまだ続き、大変なのでこのへんでやめにしたい。兎に角)
岐阜県 西南濃 稲荷神社
牧野 絮水 識
とある。要するに、牧野さん一族が水難にあってここに神社を造ってしまったことが言いたいらしい。
それにしても強烈なコンクリ像である。まずは水面にニョッキリと生えている乙姫様。お顔が怖い上に、頭上になにやら不気味な物を載せている。犬?後ろに廻ってみるとニョロリとした物体が巻き付いているので、もしやこれは龍?のつもりか。さらに羽衣を頭上に舞わせているようだが、どう見ても巨大栓抜きにしか見えない。うーん、作者は凄い感性の持ち主のようだ。
さらに境内の取材を続ける。すると、浦島さんがカメに載っているコンクリ像を発見!この浦島さん、なんか「OL進化論」に出てきそうでちょっといやだ。カメもどう見てもカメらしくないし。どちらかというとスッポンみたいですね。さらに、強烈な鳥居の参道を進むと正面に祠がある。龍が巻き付いている燈籠や、馬・鶴などの動物も多数。順番が逆ですが、最後にお参りをさせていただき、取材終了となりました。そうそう、我々ニカ家取材班の他、もう一組、若者達の集団も参詣に来ていましたね。世の中には物好きもいるんですね。
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