10-6:大阪府 貝塚市 善兵衛ランド

所在地:貝塚市三ツ松216

取材時期:2002年12月

ジャンル:りか系

珍スポ度: ☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:

それは富田林から和歌山へ移動中、国道170号線から阪和自動車道ICへ左折した瞬間だった。「貝塚市立善兵衛ランド←」の看板が目に飛び込んできた。看板の様子から珍スポ度はどうも低い様だが、どうしても気になったのでロドスタをUターンさせ、←の方向へ向かった。坂を登ることホンの1分。なにやら半円形のドームと戦没者慰霊碑が鎮座する広場に出た。

はて?いったいここは何をするところなのだろう?と興味津々で入り口へ向かう。すると受付では品の良いおじさまが、当然ながら大阪弁で対応してくれた。「大人一人なんですが・・」というと、さっさと上がれととのこと。よく見ると望遠鏡や天体図があるではないか。そう、ここ善兵衛ランドは口径60cmのニュートン・カセグレン式望遠鏡を備えた天体観測所だったのだ。貝塚市の生んだ江戸時代の科学者、岩橋善兵衛さんを記念し、かの故竹下元首相の悪名高きフルサト創生一億円をもとに運営されている公共の施設だ。二階には記念の展示もあるが、まずは屋上ドームの天体観測ルームへ。館長の岡田さん(たぶん)ともうひとり学芸員のおじさま(お名前を確認するのを忘れておりました、すみません)が、自分一人のために巨大な望遠鏡を操作してくれる。なんだか申し訳ないような、でも折角なので覗き口から写真まで撮らせていただいた。金星やらベガ・月、さらに太陽の黒点&プロミネンスまでみせていただき、とっても感動しました。昼にも星ってみえるんですね、ほ〜。

なんでこんな場所にあるの?と尋ねてみると、別に空気がきれいとかじゃなく、気軽にみんなが来てくれる場所を選んだらしい。確かに山奥では研究者には良いかもしれないが、税金を使った一般市民向けの施設では無くなってしまうだろう。そういった意味で、一億円、無駄になってないなぁ、と感心した施設ではあったのだ。空いている時に行けば、もちろん他県からの旅行者も歓待してくれるので、南河内を訪れた際には是非立ち寄ってみるのもよいかもしれませんね。

写真:

  

リンク等:

公式サイト

岸井妙子さんの「まちあそび日記りんくう編」

取材記録10に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ