No.3 官庁指定業者に激怒
一昨年、私の実家に防衛庁の指定業者だと言う、工務店の営業マンが訪ねてきました。 その営業マンが言うには、「米軍基地の近隣住宅の防音工事を、防衛庁の資金提供でする事になったので、お宅も是非申し込みして下さい」
との事でした。 全額防衛庁負担だと言うことなので、騒音に悩む日々を過ごしていた私達は早速申し込みを行いました。
工事内容は壁、床、天井、サッシ、扉全ての防音と外壁の塗装まで入った大掛かりなものでした。
そして 工期3ヶ月にしてやっと完成した家は・・・床、畳は3cm高くなり、天井は4cm低くなり部屋全体が一回り狭くなっていました。 床面は高くなったのに敷居はそのままでしたので、部屋と部屋の間の敷居は谷のようになって、引き戸は一切外せなくなりました。部屋の扉は無垢の一枚物のとても重いドアで、2週間で下がってしまい下枠に当たって開かなくなりました。
最初に見せてもらった工事予定書では、床も天井も全部やりかえて高さは元のままと言うことだったので、クレームを言ったんですが、お宅の負担は何も無かったんだから文句言うなと言わんばかり・・・
それでも、再三のクレームで扉だけは直しに来たのですが、扉の兆番に紙を挟んで持ち上げただけ、また直ぐ下がってしまい、その旨伝えると今度はカンナで下枠を削り、上に隙間があいてしまいました。
あまりにひどい工事内容と対応に怒って防衛庁に直訴。結局、他の業者が来て全ての工事のやり直しにさらに5ヶ月を要し、ほぼ1年かけて全ての工事が終わりました。
後日談ですが、あまりに頭に来たので防衛庁に出かけてクレームをつけたところ、他の家も全部ひどい工事を行っていたことがわかり、結局その指定業者は指定からはずれる事になりました。 (万年様)