09 リフォームにはどんなトラブルが良く起きるの?
Q:リフォームのトラブルの話を良く耳にしますが、トラブルを防ぐためにはどんなことに気をつけたら良いのですか?
工事前 ・ 工事中 ・ 工事後、それぞれの大切な注意点
リフォーム業界はクレーム産業とも言われています。中でもよく起きるのが、打ち合わせ不足による行き違いから起きるトラブルです。工事完了時に初めて発覚する場合もありますので、ここでは良く起きるトラブルについての実例と、工事前、工事中、工事後のそれぞれの注意点についていくつかあげておきます。
工事前、打ち合わせ時の注意点
リフォームは契約時点でまだ商品が出来がっていないために、後でイメージと違ったというトラブルが起きがちです。工事前にどれだけ実際のものをイメージできるか、そしてそれが作り手側と同じイメージかどうか、きちんとすり合わせておくことがポイントになってきます。
「こんなはずでは無かった」 「イメージと違う」 と言っても出来上がってしまったものをやり直せば、工期も伸びてしまいますし、その金額を誰が負担するのかが問題になり大きなトラブルへと発展します。
しかもやり直し工事になると、補修を重ねることになりますので最初に作ったものよりも仕上がりが汚くなる場合が多いのです。
逆に口を出しすぎて上手く行かなくなる例もあります。業者にも慣れた方法や色々な経験から良かれと思ってアドバイスする事が多くあります。 工事中つきっきりであれこれ指図するようなことをしたり、プロの意見を一切聞く耳をもたないような態度だと、やはり上手くいかない結果になってしまうのです。
お互いの意見に耳を傾けあい、納得いくまで徹底的に話し合うという姿勢が大切です。どんな細かいことでも遠慮せず質問し、疑問点があれば着工前に解決しておくようにしましょう。それによって疑問が解決されスムーズに工事が進むのですから業者側も嫌がったりしません。後からトラブルがおきるほうがお互いに不幸な結果になります。
打ち合わせについての細かい注意事項は、All Aboutのリフォームコラムで執筆していますのでご覧下さい。
▼ All About リフォームの打ち合わせに関するノウハウ記事 INDEX
工事中の注意点
住みながらの工事の場合、毎日違う人が家の中に出入りしますし、ホコリや音で住んでいる人間はかなりの忍耐を強いられます。数週間に渡る室内工事の場合、そこの奥さんが数キロ体重が減るというようなこともありました。
毎日問題になるのは、日々の片付けや掃除、元のまま使う家具や部屋の養生の問題です。また留守の場合はカギの管理の問題も出てきます。工事中いかに快適に過ごせるかという問題です。
誰がいつやるのか、どの程度までやるのかをきちんと確認しておかないと大きなイライラの原因になり、それがトラブルへと発展する場合もあります。
工事中使用できなくなる部屋もあります。例えばキッチンや浴室の場合、使えない間はどうするのかを事前に確認しておくことも大切です。
リフォームの場合、工事途中に色々な追加変更工事がおきます。良くあるものは「やっぱりここにあと一段棚を追加したい」などのその場での追加、「途中まで新しくする予定だったけれども古いところとの差が目立つのでやっぱり全部新しくしたい」「壁や床を壊してみたら中が腐っていたのでその補修」などの追加工事です。
どんな場合でも追加・変更が出た場合には、それがサービスなのか金額がかかるものなのか、その都度必ず確認しておくようにしましょう。
追加に関するノウハウは下記でまとめてありますので、ご覧下さい。
▼ All About リフォーム費用・コストダウンに関するノウハウ記事 INDEX
工事完了後の注意点
工事完了時には必ず、工事完了検査として見積書や打ち合わせ書と工事箇所の確認を業者と一緒に行って下さい。 一旦工事が終わってしまうと、後で手直し部分が発見されても直しにきてくれるまでに時間がかかったり、良い顔をされなかったり、あまり良い気分にならない場合もあります。
「工事がまだ終わっていない、仕上がりが約束と違う」という主張と、「約束通り工事したのにお金を払ってもらえない」 と主張をし合うような行き違いのトラブルは、裁判などのおおごとに発展する可能性があります。
よいコミュニケーションを
リフォームは新築工事と違い、注文する人間と工事する人間が、工事中に多くの時間接することになります。お互いの信頼関係と、一緒に良いものを作ろうという気持ちがリフォームの成功には必要不可欠です。よいコミュニケーションをとることが、リフォームの成功には欠かせないものなのです。
工事前と工事中の注意点に関しては下記でまとめてあります。
▼ All About リフォーム工事前と工事中の注意点に関する記事 INDEXへ
では次のページで、実際におきたトラブルの実例をいくつかあげておきますので、参考にしてみてください。