05 リフォームの打ち合わせの時、何を聞けばいいの?
Q:業者がやっと決まりました。これから具体的な打ち合わせが始まるのですが、どんな事に注意して打ち合わせしていけばいいか教えて下さい。
打ち合わせ不足によるトラブルはとても多い
工事をする業者が決まったら、今度は工事の内容についての具体的な打ち合わせが始まります。 工事内容を細かく打ち合わせていくに従って、必ずと言って良いほど色々な変更や追加が起きてきます。それに伴って当初の見積もりから金額が変わってきますので、その都度確認をしていくことが大切です。
これくらい見積もりの中に含めてくれているんだろうという曖昧なままで工事が進み、途中で金額の確認をしないでいると最後には驚くような金額になっていたという例もあります。
打ち合わせ不足から起こるトラブルでも多いのが、工事範囲の確認不足から起きるトラブルです。つまり見積もりに入っている工事と入っていない工事の認識が業者側とお客側にずれがある場合にトラブルになります。
業者と相談者がお互いに「言った」「言わない」と言い合うようなトラブルになる場合もあります。最終的には見積書や、打ち合わせ時の控えなどが根拠になります。打ち合わせの控えはきちんと保管しておくようにしましょう。
打ち合わせ不足によって起きるトラブルの例
では打ち合わせ不足によって起きるトラブルの例をいくつか挙げておきます。
・外壁塗装で、玄関塗装と書いてあったので両面塗ってもらえると思っていたが、外側面しか入っていなかった。
・収納を作るのに押入れをつぶしたが、中に設置してあった押入れダンスを捨てるのは別途処分費がかかると言われた。
・洗面所の改装をした際に、新しい木部は塗装してくれたが、「既存で残した古い木部の塗装は見積もりに入ってない」と言われて、やってもらえなかった。
・壁紙を張り替えた際、下地のでこぼこが目立って仕上がりが悪かったのでクレームをつけたところ、「下地板から張り替えなければ直らない。下地工事は見積もりには入っていない」と言われた。
・リビングの改装工事を行ったが、カーテンを取り付けようとしたところカーテンレールが無かった。よく見ると見積もりには入っていなかったため、別途取り付け費用を後から払って取り付けてもらった。
・キッチンに電化製品を多く入れたのだが、それに見合った大きな容量の分電盤への交換は別途費用だと言われた。
・壁紙を決める時に、3センチ四方の小さなサンプルで決めたのだが、小さすぎてよくわからず、貼ってみたら色が濃すぎてイメージと全く違った。結局また貼り替えた。
リフォーム業者に工事前に確認しておく点
工事の仕様以外でも打ち合わせ確認しておくべき点がいくつかあります。下記にその一例を挙げておきます。
・工事前に必ず工程表 (毎日の工事の予定がカレンダーのように書いてあるもの) を出してもらう。変更が起きた場合にはその都度書き直してもらうようにする。
・工事時間は何時から何時まで行うのか。日曜祭日はやるのかどうかを確認する。大きな音がする工事の場合は、近所への迷惑を考えて、通常は平日の9:00から17:00までにしてもらうようにする。
・商品は小さなサンプルやカタログだけでな く実物を見る、もしくはなるべく大きなサンプルを借りる。できれば担当者にショールームへ同行してもらうようにする。
・別途工事・追加工事があるか。それによって工事期間が延長する場合はその期間の確認を工事着手前にはっきりさせる。
・工事に伴う荷物の移動は誰が行うのか、大きなゴミ が出る場合には誰が捨てるのかをはっきり決めておく。また、養生(他の部分が工事によって汚れないようにビニールをかぶせたりする事)をどこまでやってもらえるのか確認する。
・工事完了後のクリーニングは行うのかどうか、その場合どこの範囲までやってもらえるのかを確認する。フローリングの場合は床のワックスはかけてもらえるかどうか、照明器具などはかなり汚れるのでそのクリーニングが入っているかどうかなど細かく確認を行う。
こうなるとは知らなかった……
「こうなるとは思っていなかった」「担当者の説明が足りない」「打ち合わせの時は良く解っていなかった」というのがトラブルが起きた時に良く聞く言葉です。 大事なことは、工事着手前に納得のいくまで担当者と良く打ち合わせをすることです。 リフォームの成功の秘訣はいかにコミュニケーションをとるかという部分にあると言っても過言ではないでしょう。
All Aboutのリフォームコラムで、打ち合わせ方法をまとめてありますのでご覧下さい。
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