11 泥棒に入られないようにするにはどうしたら良い?
Q:最近空き巣などの被害の話を良く聞きます。泥棒に入られにくいようにするにはどうしたら良いのですか?
被害にあう前にチェックすることがポイント
昨今は空き巣に入られた後のガラス修理やカギの交換工事が増えています。ここでは泥棒に入られにくいようにする為の注意点をいくつか説明します。
玄関の鍵はピッキング対策を
ピッキングでの空き巣が問題になっています。ピッキングとは簡単に言えば、針金状の2本の工具を使用して鍵を開けてしまう方法のことです。鍵が開くまでの時間は鍵の種類によって異なります。 絶対開けられない鍵というのは存在しないそうですが、泥棒は時間がかかるのを嫌がるのでピッキングしにくい鍵を使用することが泥棒の足を遠ざけてくれます。
鍵の交換は簡単にできます。電子鍵に変えたり、「1ドアー・2ロック」と言うように鍵を2つ取り付けるのも、開けるのに時間がかかるので泥棒除けには効果が上がります。 但し、鍵のかけ忘れによる被害が一番多いとのことですので、まず鍵を必ずかける習慣をつけましょう。
マンションのオートロックシステムもあまりあてにはなりません。誰かと一緒に入ってしまうこともできますし、引越しや工事の時に紛れて入り込むのは簡単なことです。
自分の家の玄関ドアでせき止めるといったように対策しましょう。
サッシからの侵入対策を
ガラスを小さく破って手を入れて鍵をあけるという被害が多いようです。引き違いサッシは真ん中に回すタイプの鍵(クレセント錠)が取り付けられている場合がほとんどですが、普通ガラスなら数秒で破れますので簡単に開いてしまいます。
対策としては、鍵を2つ取り付ける、ガラスを破り難いものにする、面格子を取り付ける等の方法があります。 泥棒は手間がかかることを嫌いますので鍵が2つ取り付けてあれば諦める確率が上がるそうです。家の中から上下に簡単に取り付けられる補助鍵が売っていますからそれを取り付けるだけでも効果があります。
ガラスは、合わせガラスと呼ばれる真ん中にシートを挟んだ物や、防犯性の高い防犯ガラスにしておくと破られ難くなります。リビングなどの大きなサッシは面格子など取り付けできないので、ガラスの交換をしておくと良いでしょう。また、ルーバーサッシは実は簡単に開いてしまいます。外から羽を手で外してしまうことができますので、ルーバーサッシには必ず面格子をつけるようにしましょう。
面格子は防犯用面格子か、取り付けた後は、ビスの頭をつぶしたり、シールするなど、外せないようにしておきましょう。 泥棒に入られた後のガラス工事を良く行った場所は、まずリビング、和室の地窓、トイレ・洗面・浴室の窓、高窓など多岐に渡っています。
マンションでも3階くらいまでなら、外から簡単に侵入できるそうですから、どんな小さな窓でも普段使わないような窓がどうなっているか確認してみて下さい。
外回りの形状と泥棒の関係
外回りの形状は泥棒に入られ難いかどうかを決める要素が沢山あります。 外灯が点灯していると明るく人に見られやすいので夜間に防犯効果があがります。
逆に高い塀や茂った樹木は外からの視線をさえぎりますので泥棒が作業し易くなります。外から見え易いように樹木はきちんと刈り、塀は低めにしておきましょう。家の中は見えないように、カーテンやブラインドをきちんと閉めておきましょう。
梯子や脚立を外に置いてあるお宅もたまに見かけますが、それは泥棒にわざわざ足場を与えるようなものです。物置にしまってきちんと施錠しておくようにしましょう。
また泥棒は音がするのを嫌うそうです。歩く場所に玉砂利を敷いておいたり、足元に植木鉢などの障害物を置いておくのも単純ですが結構効果があります。
セキュリティシステムの導入
民間の警備会社がやっている電話回線を利用しての個人住宅用セキュリティシステムも効果があります。各ドア・窓に警報機をつけ、赤外線センサーやカメラ、非常ボタンを取り付け、何かあれば警備員が一定時間内に駆けつけるというものです。
外部から警備会社が入っていることがすぐ解るようにプレートやシール、照明装置、監視カメラなどでアピールしますので、それだけでも泥棒が敬遠する役割を果たします。
但し、自分が家に入る時に警報装置が鳴らないように、入るたびに一定時間内に解除用のチップをセキュリティ盤に差し込むようになっているシステムの場合は、外出時にはそれを忘れないで持って歩く必要があります。
取り付け費用は会社によって違いますが、大体一戸建てで初期設置費用が10万円程度、維持費が月1万円程度が多いようです。費用はかかりますが、安心を買うのであればその設置を検討されるのも良いでしょう。
工事中の防犯対策も
リフォーム工事中の防犯にも気をつけましょう。工事中サッシの交換などで一時的に窓を取り外している場合があります。その場合そこからの進入をされないように、毎日その部分をきちんとふさいで貰うようにしましょう。
シートなどで覆うだけではカッターなどで簡単に切られてしまいますので、合板を釘で打ち付けるなど、簡単に外れないようにしておくことが大切です。
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