リフォーム豆知識 | 訪問セールスのリフォーム業者の選び方、見分け方 - 失敗事例

その1　：　横浜市内　一戸建て　シロアリ駆除業者のケース

シロアリ駆除業者が来て、「今ならキャンペーン中で安くできますし、ご近所もみんなやっています」 との事で、是非床下にもぐって点検させて欲しいと言ってきた。

点検結果は、シロアリの被害がひどく、床下の湿気も多く、このままでは家の土台が腐ると言われた。証拠として床下からシロアリの死骸らしき物を持って出てきた。

相談者は驚いたが、とりあえず見積もりを頼んだら、シロアリ駆除代、土台補修費、湿気防止の乾燥剤散布代・換気扇設置代で合計230万円の見積もりが出てきた。 あまりに高いので驚くと、近所への宣伝の見本にしたいので、80万円の値引きをして合計150万円で是非やらせて欲しいとの事だった。

金額に驚いた相談者はとりあえず他社にも調査依頼。点検してみると、現在はシロアリはおらず、数年前のほんの少々のシロアリの被害の跡があっただけだった。 また湿気に関しても洗面所の床下にだけ、換気扇を設置すれば解消される程度のものであった。

見積もり金額はシロアリ防除工事代＋換気扇１台で合計28万円であった。結局相談者は28万円の工事を依頼した。

その2　：　都内　一戸建て　塗装工事業者のケース

塗装業者の営業マンが訪問、今近所で塗装工事を行っているので一緒にやれば安くできると薦められた。３件まとまれば１件 [約35坪] あたり40万円で工事すると言う。

営業マンの感じもよく、保障は10年間、アフターメンテナンスにも来るということなので、近所と相談し３件まとめて塗装工事を行った。

それから３年後。元の色が浮かび上がったり、ひび割れもひどくなった為、その業者に電話をした。しかし電話は既に使われておらず行き先も不明。その３年間も一回もメンテナンスには来ておらず、仕方なく他社に外壁を見てもらうことにした。

そこで解ったことは、使われた塗料は、当初の約束の塗料ではなく質の低い物であること。また塗料も薄めて使用してあり、下地処理も行われていなかった。

塗装は薄めて使用しても、塗りたては見分けがつかず数年後にならないと解らないので、材料費を浮かせるために薄めたと思われる。また塗料の質も見ただけでは区別がつきにくい為、誰も気がつかなかった。 相談者は改めて外壁塗装を依頼、１件あたり60万円で工事を行った。

その3　：　神奈川県内　一戸建て　屋根業者のケース

屋根職人らしき人物が訪問。近くで工事を行っていたが、お宅の屋根が見え、雨漏りの危険性がとても高いので心配で来たと言う。 その家は日本瓦の家で、しっくいを直すだけで大丈夫なので8万円でやってあげるとの事だった。

金額も安いと思いその場で依頼。翌日工事を行った。

それから数ヶ月後、大雨の日に雨漏りが発生。驚いて業者に連絡したが、電話は現在使用されていないとのこと。 仕方なく近所のリフォーム会社に屋根を見てもらうと、通常しっくい等を詰めてはいけない場所にべったり詰めてあり、屋根工事をしている者とは思えないような工事がしてあった。

今回の雨漏りの原因はそのしっくい工事であると判明。すぐに取り除き、正しい工事をし直した。費用は11万円掛かったが、雨漏りは止まった。